再販されたKSC SIG P226R HW System7(HOGUEグリップ付き)を購入したのでレビューします【2023年再販分】
記事作成日:2023年5月26日
KSC製System7ガスブローバックハンドガン、P226R HWを買いました。
こちらは2023年に再販された物で、予備マガジン1本と一緒に購入しています。
KSC P226R ヘビーウェイト 18歳以上ガスブローバック
尚、単なる再販なので過去に出ていたP226R(2016年にリニューアルした物)と仕様上の変更は無い物と思われます。
今回再販されるという情報を聞いて「そういえばSIGのSIG 226は触った事無かったな」と思ったので、買ってみた次第です。
内容物はこんな感じ。
P226R本体とマガジン、説明書、安全キャップ、BB弾、HOP調整工具が付属します。
説明書は縦開きという面白い形になっています。
基本的な注意事項や操作方法とパーツリストが掲載されています。
尚、ローダーは箱に収まるスペースがあるものの付属しませんでした。
マガジンについて
付属のマガジンはこんな感じ。
マガジンバンパー側に2本のピンがあり、ガスタンクの蓋を固定しています。
側面にはSIG SAUERのロゴが入っているのですが、非常に薄いので光の反射具合によっては見えないです。
マガジンの前後はこんな感じ。
BB弾はリップ側からのみ入れる仕様で、装弾数は25発。
背面には残弾確認の穴や溶接跡が整形で再現されています。
尚、マガジンフォロワーは下まで押し下げるとロックされる仕様の物になっているので、ローダーを使わずに手で給弾する場合でも楽に行えます。
ガスルートパッキンは肉厚で角ばっているデザインの物が付いています。
尚、パッキンの色は個体によって黒色だったりグレーだったりするようです。(グレーなのは離型剤の色が移った結果?)
放出バルブと注入バルブはこんな感じ。
マガジンバンパー側に注入バルブが付いています。
マガジンの重量は空の状態で284g。
ガス(HFC134A)を満タンに入れると298gになるので、ガス容量は14gのようです。
ダブルカラムのマガジンとしてはそこまで大きな容量では無いですが、その分帰化室が大きめに確保されているのでしょうか。
KSC P226R HW本体を見ていきます
という訳で、KSC P226R HW本体を見ていきます。
スライド、シャーシ共にヘビーウェイト樹時で出来ており、持った時のずっしりとした重量感があります。
また、グリップはHOGUE製のラバーグリップ(フィンガーチャンネル無し)が付いています。
尚、シャーシもスライドもパーティングラインが全く見当たらず、かなり綺麗な表面でした。
では細部を見ていきます。
マズルはこんな感じで、アウターバレル内側にライフリングが再現されており、奥まった位置にインナーバレルが確認出来ます。
スライドの刻印はこんな感じ。
刻印は左側にのみ入っており、『SIG SAUER P226 STENLESS』、『SIGARMS INC. EXETER-NH-USA』と入っています。
P226Rのアンダーレール付きのP226(P226 Railed Frame)の事なので、20mmレールがフレーム下部に付いています。
レールの脇、左側にはSIG ARMS INC. EXETER NH- FRAME MADE WITH RAILと製造メーカーと所在地の記載に加え、レール付きモデルである旨の印字が入っています。
トリガーガードはこんな感じ。
トリガーガード前側には滑り止めの細かなセレーションが施されています。
また、トリガーガードの根本にはJASGの刻印が入っており、その上にシリアルNO(ユニークな物)が入っています。
スライドロックレバーはこんな感じ。
また、スライドロックレバーの右下に付いているトリガーピンは片側がマイナスになっている形状が再現されています。
トリガーはセレーションが入っていないシンプルなトリガーで、厚みのあるタイプです。
エジェクションポートはこんな感じで、9mm Paraと入っています。
フロントサイトとリアサイトはこんな感じで、ホワイトドットが入っています。
また、アイアンサイト上部にもホワイトドットが入っています。
これ、何なんでしょうか…。
サイトピクチャーはこんな感じ。
マガジンキャッチ、デコッキングレバー、スライドストップはこんな感じ。
すべて右手親指で操作出来るように、いい感じに配置されているのがSIG P220系の良い所ですね。
ハンマー周りはこんな感じ。
ハンマーを起こすとダミーのファイアリングピンが確認出来ます。
尚、バルブのッカーはハンマー根本側に付いている茶色いパーツです。
トリガーとハンマー、デコッキングレバーの動きはこんな感じ。
バルブノッカーを押しっぱなしにしないようにハンマーにリターンスプリングが組み込まれているので、ハンマーダウン状態とハーフコック状態が区別されていません。(位置的には常にハーフコックの状態になっている)
また、デコッキングレーバーは押し下げたタイミングではハンマーは戻らず、戻す時にハンマーが戻ります。
マガジンキャッチは必要以上に飛び出していない高さで、誤作動を抑制する事が出来ます。
細かなセレーションも綺麗に再現されています。
スライドのセレーションは幅広な形状。
尚、エキストラクターなどはモールドです。
グリップはこんな感じで、実物のHOGUE製グリップが付いています。
硬めのラバーで出来ているグリップで、程よいグリップ力があります。
尚、グリップに製造メーカーのステッカーが貼られています。
ノリが残りにくいシールなので、綺麗に剥がす事が出来ます。
グリップ背面はこんな感じでつなぎ目が目立ちますが、まあ分割式のグリップなので仕方がないですね。
HOGUEの刻印はグリップ中腹辺りに入っています。
グリップを固定するネジはこんな感じでグリップに埋まった形になっています。
こちらのグリップはフィンガーチャンネル無しのタイプなので、グリップ前側が開いている為、SIG P226のシャーシに付いている細かなセレーションが確認出来ます。
個人的にフィンガーチャンネルは好みでは無いので、こういう形状のグリップの方が握りやすいです。
マグウェルはこんな感じ。
ホールドオープン状態の見た目とHOP調節について
ホールドオープンさせるとこんな感じ。
尚、スライドの動きは少し渋く、引っ掛かりがあります。
バレルはしっかりチルトダウンします。
尚、スライドストップはブリーチの金属パーツに接触しているように見えますが、実はスライド側にも接触しているので、使っていればスライドは摩耗してしまうと思われます。
ただし、ある程度スライドが摩耗したらブリーチにのみ当たる事になるので、「使って当たりを出せ」って事なんでしょうかね…。
チャンバーはこんな感じ。
KSC製品おなじみのHOP調整工具を差し込む事でHOP量を調整する事が出来ます。
軽く分解してみる
とりあえずバレル位までは外してみようと思います。
まず、スライドを引いた状態でロックレバーを回してスライドを外します。
尚、スライドロックレバーの裏側にKSCのロゴが入っていました。
スライド側、シャーシ側それぞれの内側はこんな感じ。
リコイルスプリングとアウターバレルを外します。
リコイルスプリングとアウターバレルはこんな感じ。
HOPパッキンはVパッキンが組み込まれています。
HOP最低の状態と最大の状態はそれぞれこんな感じ。
箱出し状態の作動性と初速について
まずは箱出し状態での作動性を見ていきます。
ガスはHFC134A、マガジン温度は30度程度の状態で動かしています。
再販されたKSC P226R System7の動作 pic.twitter.com/H1WRMx6MWL
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) May 25, 2023
スライドの動きは少しもっさりしていますが、ヘビーウェイト樹脂の重いスライドが前後に動くリコイルは気持ちの良い物があります。
スライドの渋さを改善すればもっと良くなりそうな気がするので、追々調整したい所です。
尚、動画中はスムーズに動いていますがたまに動作中にスライドの閉鎖不良が起きました。
戻った時にスライドが閉じきらない感じで、感覚的に10発に1回程度の頻度で起きる感じで、手で操作した時の渋さもありますし、すり合わせ調整が必要な印象がありました。
続いて、初速を測っていきます。
尚、初速計測で使用したBB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。
まずは常温(マガジン温度24度)の状態での計測。
比較的おとなしめな初速のようですね。
また、この温度だとブローバックのもっさり感が強く感じられます。
続いて、マガジン温度を上げて35度程度の温度で計測しました。
これくらいの温度であればガツガツ動いてくれて打ち心地が良いです。
また、初速も80m/s台に突入します。
更にマガジン温度を上げて45度で計測。
ブローバックの速度は更に上がり、結構激しくなります。
初速も上がり、もう少しで90m/s台に入りそうな勢いがありました。
現行品のGBBと比較すると少し物足りなさを感じますが、調整によって改善する可能性も十分あります。
追々調整を行い、記事にしようと思います。
という訳で、2023年に再販されたKSC SIG P226R System7のレビューは以上になります。