ELEGOO MARS2 ProのLCDディスプレイが汚れ、割れたので交換しました
記事作成日:2023年6月14日
ELEGOO MARS2 Proを使っている最中に恐らく造形物の一部が落下、そのままプラットフォームが降下、落下した造形物を押しつぶしてFEPフィルムに穴を開けつつLCDディスプレイを割ってしまいました。
単に汚れているだけなら何とかなる事もありますが、今回はディスプレイ自体が割れてしまっているので交換するしかありません。
ELEGOO Monocrome 2K LCD 6 Inchについて
という訳で、ELEGOO純正補修パーツである『ELEGOO Monocrome 2K LCD 6 Inch』を買ってきました。
こちらのLCDディスプレイはELEGOO Mars 2、Mars2 Proに対応している他、一部のほかメーカーの3Dプリンターにも対応しているらしいです。
内容物はLCDディスプレイ本体とディスプレイ固定用の両面テープ、フレキシブルフラットケーブルを固定する為のテープです。
LCDディスプレイからフレキシブルケーブルが伸びています。
ディスプレイには保護フィルムが貼られているので、剥がして取り付ける必要があります。|
保護フィルムは剥がしやすいようにツマミが付いています。
Mars2 Proから割れたLCDディスプレイを取り外します
という訳で、Mars2 ProのLCDディスプレイを取り外していきます。
まず、ディスプレイの四隅に貼られているフィルムを剥がします。
続いて、本体前側のカバーを外す為に、側面に付いているネジを4本外します。
単にLCDディスプレイを交換するだけなら正面のカバーだけ外せば良いです。
尚、カバーを外す際にLCDディスプレイに繋がっているフレキシブルケーブルが引っ張られてしまうので、断線に注意する必要があります。
外す必要はありませんが、邪魔なので念のため外しておきました。
そういえば初期型MarsでUSB端子が後ろ側だったのが、Mars 2以降で前側に移動しましたが、延長ケーブルで前側に伸ばされているだけなんですね。
延長ケーブルは抜けないようにグルーガンで端子が固定されていました。
少し脱線しましたが、LCDディスプレイの交換に戻ります。
LCDディスプレイの端子は左側面に付いており、抜けないようにテープで固定されているのでこちらを剥がして端子を外します。
これでLCDディスプレイを取り外す事が出来るようになるのですが、ディスプレイは本体に両面テープで固定されているのでヘラを使って強引に剥がす必要があります。
尚、ヒートガンで軽く加熱してあげると剥がしやすいのと、こういう樹脂のヘラがあると便利です。
無事はがせましたが、剥がす時にどうしてもLCDディスプレイが歪んでしまい、割れます。
交換目的以外でLCDディスプレイは剥がさない方が良いでしょう。
LCDディスプレイを剥がしたらUVライトとレンズを確認する事が出来ます。
新しいLCDディスプレイを取り付けます
という訳で、交換用のLCDディスプレイを取り付けていきます。
まず、裏面のフィルムを剥がしてMARS2Proに取り付けます。
この際、ディスプレイを固定するのに使われている両面テープはまだ粘着力が残っていたので交換しませんでした。
LCDディスプレイやモニター用のフレキシブルケーブルを繋いでいきます。
一旦仮組みの状態でLCDディスプレイの表示を確認。
問題無さそうだったので、ネジなどを取り付けていきました。
最後に表面の保護フィルムを剥がし、ディスプレイの周囲にポリイミドテープを貼りました。
ポリイミドテープは元々LCDディスプレイの周囲に貼ってあった黒いテープの代わりです。
その後、プラットフォームの公正を行いLCDディスプレイの交換は完了です。
FEPフィルムを交換します
破れてしまったFETフィルムも交換しました。
FETフィルムは色々なメーカーを試しましたが、結局純正フィルムに戻ってきました。
安定供給がされていますし値段も手頃ですし、今のところ純正フィルムが原因と思われる造形ミスが起こった事もほぼ無いので、これで良いかなと。
尚、フィルムの交換には電動ドリルがあると楽です。
外す時は特に気にしなくて良いのですが、締める時はネジを締め込み過ぎないようにトルクを1に設定しています。
という訳で、今回起きた問題の修理は完了しました。
LCDディスプレイとFEPフィルムを交換した後、何度も出力を行っていますが今のところ問題は起きていないので、これで一安心。
放置して出力している以上、落下物に関してはどうしようも無いので、諦めるしか無いですね…。