
Apple Mac Studio 2023年モデル(Apple M2 Max)を購入しました
記事作成日:2023年6月26日
2023年6月6日のWWDCで発表された新型Mac Studioですが、元々使っていたMac miniのスペックに不満を感じていた事もあり、購入する事にしました。
Apple製品、年々少しずつ値段が上がっているので買うタイミングというのが多分無いんですよね…。
今回は約35万円の出費でしたが、まあ仕方がないでしょう…。
拾は元々M1搭載の初代Mac Studioが出た時も買おうか悩んだのですが、当時はまだApple Siliconにネイティブ対応しているアプリケーションが少なかった事やRosettaに関する情報もあまり沢山は無く、「こうすれば動く」とかターミナルとか動かしてなんとかするみたいな対応が多く、Mac OSのバージョンによってはその方法が使えなかかったりといろいろ不便が起きる可能性があったので、やめておきました。
特に開発者用のアプリの対応が遅かった印象があります。
今はApple Siliconに対応しているアプリケーションが増えている他、インテルCPU用アプリケーションとの互換性を保つ為のエミュレーションソフトウェアであるRosetta 2に関する情報も結構出揃っている事から購入する事にしました。
今回購入したMac Studioの構成は下記の通り
- SoC:12コアCPU、38コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M2 Max
- SSD:1TB SSDストレージ
- RAM:32GBユニファイドメモリ
M2 Maxの基本構成からSoCとストレージを1段階、アップグレードしている感じです。
メモリに関しては普段Fusion360やPremire ProやAfter Effectsなどの重めのソフトを使っていても、自分の作業内容程度であれば32GBで十分足りていたので64GBには上げませんでした。
今回はApple Online Storeで購入したので、このようなダンボールで届きました。
このダンボールはガムテープのようなテープで固定されているのでは無く、ツマミを引っ張って封を切ればパカッと開きます。


Mac Studioの箱はこんな感じ。
大きめなナイロン製の取っ手が付いており、持ち運びがしやすいデザインになっています。


この箱も取っ手を掴んでペリペリ剥がせば箱が開きます。
単に蓋が開くだけではなく、トランスフォームします。
Mac Studio本体を取り出しやすいように箱の左右も開くだけではあるのですが、ギミックとしてカッコいいです。



Mac Studioが置かれている所の下に電源ケーブルが収まっています。

電源ケーブルはこんな感じ。
端子はMac Studio専用の3端子、コンセントプラグ側にはアースが付いています。
なお、ケーブルはナイロンで覆われておりサラサラとした肌触りになっています。


Mac Studio本体には保護テープが付いているのでこれも剥がします。

という訳で、内容物はこんな感じ。
おなじみのAppleロゴシールと書類、Mac Studio本体、電源ケーブルのみです。

Mac Studio M2 Maxの正面にはUSB-Cが2ポートとSDXCカードスロット(UHS-II)が付いており、背面にはThunderbolt 4が4ポート、10Gb イーサーネット、電源端子、USB 3.1 GEN2が2ポート、HDMI端子が1、3.5mmヘッドフォンジャック、電源ボタンが付いています。


裏面スロットはMac miniと同じですが、正面にスロットが追加されている感じですね。
尚、M2 Ultra仕様にすると前面のポートがUSB-CからThunderbolt 4に変更されるようです。
また、正面左下にはインジケーターLEDが付いています。
Mac miniの背面に付いているインジケーターよりも大きなインジケーターとなっています。

底部はこんな感じで吸気穴が設置されている他、後ろ側にはセキュリティーケーブルを固定する為の穴も用意されています。

元々使っていたMac miniと比べるとこんな感じ。
Mac Studioは単純にMac miniを縦方向に伸ばしたような見た目、サイズ感です。
底面のデザインも似ています。


元々使っていたMac mini用のドック(Satechi Type-C アルミニウム スタンド & ハブ)を付けた状態と並べるとこんな感じ。
このドック、Mac miniとの一体感に加え正面にUSBポートを追加できたり、SDカード/micro SDカードリーダーが付いていたりとかなり便利な製品でしたが、これも使わなくなる感じですね。

ちなみに、このドックは一応Mac Studioと組み合わせる事もできます。
微妙に隙間が空いてしまったり、背面に接続するケーブルを90度拗らないと取り付けられないので、つなげる場合は無理やり使う事になりますが…。


という訳で、とりあえずセットアップを行いました。
Mac Studioのセットアップが終わり、移管作業が完了するまではMac miniを使うつもりだったので、余ってたキーボードとマウスを接続して初期設定を進めていきました。


という訳で、とりあえず初期設定は数分で完了。
インストールされているMac OSのバージョンは最新の13.4でしたが、マイナーアップデートが来ていたのでそれもインストールしておきました。

とりあえずまっさらな状態でAmorphousDiskMarkとChinebench R23をインストールしてベンチマークを計測、今まで使っていたCore i5搭載のMac mini 2018、仕事で使っているCore i7 9750H搭載のMac Book Pro 2020と比較してみました。
※Mac mini、Mac Book Proは共に数年使っており、新品の状態とは全く異なっているのでご了承下さい。
まず、AmorphousDiskMarkの結果はこんな感じ。
Mac Studioのシーケンシャルリード、ライトのQD8(8個同時実行)は共に6GB/s超え、QD1(1個実行)はリードが3GB/sですがライトは6GB/s近いスコアというMac miniやMac Book Proのほぼ倍近いスコアになっていました。
ランダムアクセスも十分速い結果でしたが、Mac miniやMac Book Proと比較すると大きな差は無かったり、逆に遅かったりするのでランダムアクセスはそんなに速くないようです。



Chinebench R23の結果はこんな感じ。
Mac Studioのマルチコアは14839pts、シングルコアが1748ptsと共にCore i5 8500BのMac miniやCore i7 9750HのMac Book Proのはるか上で、特にマルチコア性能はMac miniの約3.7倍、Mac Book Proの約2.5倍でした。
マルチコアの性能に関しては単純なコア数の違いが大きいですが、シングルコア性能だけみてもMac miniの約1.7倍、Mac Book Proの約1.6倍なのでM2 Maxの方が上ですね。



尚、Mac Studio上で確認出来るChinebench R23のランキングはこんな感じで、どうやら第11世代のCore i7やCore i9よりも高いスコアのようです。



尚、M2 Maxの12コアは4コアが効率性の高いコアで普段は効率性コアの4つがメインで動いている印象があります。
コア5〜12はパフォーマンスとなっており、負荷の低い時はこれらのコアの動きは大人しいです。

高負荷なアプリケーションを実行するとこれらのパフォーマンス用のコアが動き出す感じです。
例えば、こちらはAdobe Premire ProでフルHDの動画を編集している時の様子です。

Adobe Media Encoderを使って動画を書き出すとこんな感じで、Premire Proを使っていた時よりもCPU負荷は少なめですが、パフォーマンス用のコアも含めてしっかり動いている感じがします。
尚、14分程度のフルHDの動画であれば3〜4分程度で書き出しが終わりました。

という訳で、5年ほど使ったMac miniですがついに買い替えです。
Mac miniを買った時はFusion 360も触ってなかったですし、動画編集もiMovieとかそんなに重くない、単純なソフトを使っていたので事足りていたのですが、最近はスペックに不満を感じる事も増えてきたので、良い買い替えタイミングだったと思います。
