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東京マルイ 次世代MP5シリーズに搭載されているM-SYSTEMにバッテリーを逆接するとどうなるのか?について。(起きた事、破損箇所報告)

記事作成日:2023年7月4日

先日、MR30コネクター付きのとあるバッテリーを検証する際にバッテリーを接続した所コネクタの+ーが逆向きになっていた為にバッテリーの逆接になってしまい、M-SYSTEMが破損しました。

左が自分が昔作ったMR30用の変換コネクターの端子(+-向き正常)、右が問題が起きた逆接になっているバッテリーの端子(+-向きが逆)です。
コネクターに付いている番号の1番が+のハズなのに、3番が+になっています。

見た目で分かる事ではありますが、+-逆になっている可能性というのを全く考えていなかったので気づけませんでした…。
また、次世代MP5側の配線がシンプルな黒赤では無い為にケーブルの色で気づく事が出来なかったというのもあるとは思いますが…。

逆接時の際の挙動としては一瞬モーターが逆方向に回転し、ほぼ同時に「パチン!」と音が鳴り動作を停止しました。

その後、ダメ元で正しいバッテリーを繋いでみた所LEDインジケーターが赤色に点灯し、一切動作しない事が確認出来ました。
説明書に「FET回路とバッテリーが以上な時のLEDインジケーターが異常時のLEDインジケーターは赤色です」と書かれているので、エラーを検知している状態である事が分かります。
ただし、電圧異常ではなく回路の破損なのに赤色点灯になっている理由が気になりますね。

M-SYSTEMの発表時からこのFCUには多数の安全装置が組み込まれている事が分かっていたのですが、逆接による破損時でも暴走をしないようになっているようです。

という訳で、具体的にどうなったのかを確認した所、どうやら赤矢印部のダイオードが破損しているようでした。
具体的にどういう役割を担っている物なのかは分からないですが、モーター側につながる+と-の配線をバイパスしている事から電動ガンのスイッチ保護などにも使われるショットキーバリアダイオード的な物のような気がします。

とりあえず一方方向にしか電流が流れてはいけない物に逆方向の電流が流れたから壊れたというこことでしょう。

こんな感じで素子中央が真っ二つに弾け飛んでいます。
以前、逆接を行ったSBDを見たことがありますが、それもこんな感じで素子が破裂してました。

また、ICっぽいパーツが膨らんでいました。

このような素子の破損が起きても、M-SYSTEMはしっかりエラーを検知して暴走しないようになっているようです。

尚、破損箇所は基板だけではありませんでした。
一通り分解して、1つずつ確認していった所ピストンのラックギアも破損していました。

一見問題無さそうにも見えますが、ラックギアの1枚目を見ると明らかに変な角度が付いており、クラックが入っていました。
恐らく勢いよく逆回転したセクターギアによってあり得ない方向に負荷が掛かってしまい、衝撃で割れてしまった物と思われます。

以前、基板破損はメカボックスの一式交換という話を聞いたことがあったのですが、それも納得ですね…。
見た感じギアや軸受などへの影響は無さそうでしたが、場合によってはそれらも破損しててもおかしくはない訳ですし…。

という訳で、破損してしまうとどうしようも無いので基本的にはメーカー修理になると思いますし、メーカー推奨バッテリー以外の物を使っている以上、有償修理は避けられないでしょう。

こういうトラブルを防ぐためにも、自己防衛というか「製品を信用せず、念入りなチェックを行う」という意識が重要になりますね。
昔は自分もその意識があったのですが、最近ちょっと忘れかけていました…。

ホビー用品を信用してはいけない…。

尚、今回は新品の次世代MP5A5を購入して頂く事で問題は解決されました。

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