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NOVUS製ミニリフレックスサイト、MRS-1(Mini Reflex Sight 1)のレビュー

記事作成日:2023年7月31日

NOVUS MINI REFLEX SIGHT MRS-1を三山商事株式会社様よりお送り頂いたのでレビューしていきます。
こちらはRMRマウント互換のオリジナルデザインのミニリフレックスドットサイトで、1000Gの耐衝撃性能やIPX8の防水性能を持った耐久性の高い製品になります。

付属品の紹介

内容物はこんな感じでドットサイト本体と説明書類、クリーニングクロス、調整工具、ロゴが描かれたラバーパッチです。

取扱説明書は英語表記ですが操作方法に関してはイラスト付きで細かく説明されています。

調整工具は同社製の他光学サイトに付属する物と同じ物で、ドライバービットがトルクスになっています。

NOVUS MRS-1の外観レビュー

NOVUS MRS-1はこういう形状をしています。
RMRやDocterサイトなどと同サイズのミニリフレックスサイトと呼ばれる形状の製品になります。

レンズ下部にはボタンが1つ付いており、このボタンで電源ON/OFFと輝度調整を行います。
消灯状態でボタンを押すと点灯、点灯状態でボタンを長押しすると消灯します。
点灯状態でボタンを押すと輝度が切り替わり、3段階で輝度が切り替わりますがすべての輝度において自動調整が行われます。
ボタンの脇についている白い点がセンサーになっており、ここで検知した光量が輝度に反映されます。

また、レティクル点灯状態で2時間放置すると自動でスリープモードに入り、再度動かすと自動で再点灯します。
ただし、スリープモードが24時間続くと手動で電源ボタンを押して点灯させる必要があります。

ハウジング左側面にはNOVUSのロゴが入っており、右側面には製品名とシリアルNOが記載されています。

発光モジュール周辺の反射防止処理はこのような感じで階段状にする事で乱反射を抑えています。
また、発光モジュールはレンズで保護されています。

エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはこんな感じ。
カチカチとしたクリック感があり、動きは固め。
1クリックの稼働量は1MOA、最大で60MOA動かす事が出来ます。

サイト後部はこんな感じ。
ゼロイン調整ダイヤルをロックするような機構は備わっていませんが、ダイヤル自体がガッチリしてるので問題無い設計という事なのでしょう。

マウントをクランプさせる為のネジは2本付いています。
ピカティニーレールへの取り付けを前提としている形状なので、20mm幅であっても独自規格のマウントベースへの取り付けは出来ない可能性があります。
背面には防水性能、耐衝撃性能、レンズのハードコートについて記載されています。

電池の入れ方について

電池を入れるにはドットサイト上部のネジを外します。
このネジを外すのには付属のトルクスドライバーを使用します。
ネジを外すとドットサイトとマウントベースを分離させる事が出来ます。

バッテリー収納スペースはこんな感じで防水用のパッキンとズレ防止用の突起がはまる窪みが設けられています。
使用する電池はCR2032になります。
尚、電池は付属しないので別途用意する必要があるのと、取り付け方法は基板に印刷されている表記に従いましょう。

マウントベースはこんな感じで、位置ずれ防止用の突起が前側と後ろ側に計4つ付いています。

レンズコーティングと覗いた時の様子について

レンズはルビーコートが施されており、レンズ表面をより強固にする為のハードコートが施されています。
尚、レンズは見る角度によって赤〜黄色に変化します。

覗くとこんな感じで全体に青みがあります。
中央下付近の透明度が少し高いですね。

レティクルを点灯させるとこんな感じ。
2MOAレティクルなので非常に小さな光点が映ります。

レンズの歪みとパララックス計測

という訳で、レンズの歪みとパララックスを調べてみます。
いつも通り、2m先のモニターを覗いています。

かなり自然な感じで歪みはほとんど無い事が分かります。
本当に綺麗ですね。

この状態で視点を上下左右に動かしてみます。
結果はこんな感じで一番距離がある左右でも円のフチにギリギリ被る程度でパララックスの大きな問題は無さそうな印象がありました。
また、ここまで極端に視点を動かしてもレンズの歪みがほぼ無く、とても覗きやすいレンズである事も分かります。

屋外で覗くとこんな感じ。
最大輝度にはなりますが明るい屋外で明るい背景を覗いてもしっかりレティクルを視認する事が出来る輝度がありました。
また、レンズに青みがあるおかげで明るい環境下でもレティクルを見失いにくいという利点があります。

銃に取り付けた時の見え方について

ローマウントのミニリフレックスサイトがどういう銃に合うかと考えたのですが、P90みたいに予めマウントベースが高い位置に配置されている製品との相性が良いと思いました。
この位置なら覗きやすいですね。

RMR互換製品との比較

NOVUS MRS-1はRMR互換のドットサイトなので、他のRMR互換製品と比較していきます。
右からNOVUS MRS-1、HOLOSUN HS507C、Trijicon SROです。

サイズ感はHOLOSUN HS507Cとほぼ同じなので、RMRと同じと思って良いでしょう。
マウントベースに関してもネジの位置、前側に付いているズレ防止ピンの位置や大きさなどほぼ同じです。

尚、NOVUS MRS-1付属のマウントベース後ろ側にはRMRには付いていない突起が付いている為、NOVUS MRS-1付属のマウントベースをRMR互換の他製品に使う事はできなくなっているので注意が必要です。

マウント側の後ろ側に付いている突起が干渉する

また、NOVUS MRS-1付属のネジは一般的なRMR系ドットサイトのネジよりも細いので取り付けネジにも互換性はありません。
例えばNOVUS MRS-1にHOLOSUN HS507Cのネジを付けようとすると、ハウジングにネジ頭が干渉して入りません。

ピンの位置やネジ穴の位置は合っているので、ネジ頭の問題さえ解決すればNOVUS MRS-1を、市販されている他のRMR用マウントベースへに取り付ける事は可能です。

別途皿ねじを用意しつつ手元にあったDCI Guns製やレプリカのRMR用マウントで試した限りでは、取り付けに問題ありませんでした。


という訳で、NOVUS製ミニリフレックスサイト、MRS-1(Mini Reflex Sight 1)のレビューは以上になります。

エチゴヤでの販売価格が11800円とよくあるノーブランド系レプリカ品に比べると値段は張りますが、ちゃんと耐久テストが行われている実銃対応ドットサイトとしては比較的安価な製品です。

見た目はシンプルですが塗装の質感やレンズコーティングも優秀なので普通にコストパフォーマンスの良い製品だと思います。