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PP19のZenitカスタムモデル、ARCTURUS PP19-01 Vityasz Ztac SP1 CQB / Carbine PEディション(PERUN ETU搭載/500丁限定)のレビュー

記事作成日:2023年8月18日

ARCTURUS製電動ガン、『ARCTURUS PP19-01 Vityasz Ztac SP1 CQB(AT-K9T-CQ-PE)』と『ARCTURUS PP19-01 Vityasz Ztac SP1 Carbine(AT-K9T-CB-PE)』のレビューを三山商事株式会社よりご依頼頂き、製品をお借りしたのでレビューしていきます。

PEエディションはPERUN ETU、13:1強化ギア、21TPA ネオジウム ハイトルクモーターが組み込まれている同社製品の最上位モデルで、こちらの製品は500丁限定のリミテッドエディションとなっています。

尚、CarbineとCQBではバレル長、マズルデバイス、ハンドガードの長さ以外の違いは基本的に無いので、差異のある部分だけ個別に紹介、共通の部分はCarbineの写真を使って紹介していきます。

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付属品とアクセサリーについて

銃本体以外の付属品はクリーニングロッドとおなじみのロゴステッカー、説明書、初速証明及び品質証明書、PERUN設定マニュアル、ノベルティグッズ(銃のラバーパッチ、ロゴラバーパッチ、マグネットステッカー)、ディーンズ→タミヤミニ変換コネクタ、マガジン2本、20mmレールパネル2枚、サプレッサー・マズルブレーキ、ハンドストップ、マグウェル、L字レンチです。

銃の形をしたラバーパッチはCarbineとCQBがそれぞれの製品に同梱されています。

取扱説明書はPP19シリーズ共通の物で、基本的な操作説明の他にバレル・チャンバーやQDスプリングガイドを外し、ピストンスプリングを取り外す方法などが記載されています。
また、最後の方にパーツリストも存在します。

尚、同社製AKシリーズはトップカバーを外してストックを折りたたむだけでピストンスプリングにアクセスする事が出来るのですが、このPP19-01 Vityasz Ztacでもその構造は健在です。
色々弄る人間からすると有り難い構造です。

「マグウェル」「ハンドストップ」「レールパネル」はそれぞれこんな感じ。
マグウェルはイモネジを使ってPP19本体のマグウェルに固定、ハンドストップとレールパネルはBASISレールに固定する為のナットと、ハンドガードの内側から固定する為のナットが付属します。

付属のマズルデバイスは大型のマズルブレーキとサプレッサーです。
共に両方のマズルデバイスが付属しますが、PP19-01 Vityasz Ztac SP1 CQBには予め銃本体にマズルブレーキが付いている状態になっています。

マズルブレーキはZenitCo DTK-2タイプです。
刻印がアレンジされていますが、前側に刻印が入っています。

サプレッサーはZenitCo DTK Saiga 9タイプの物が同梱されており、色は銀色になっています。
刻印はアレンジされていますが、先端部分に入っています。
尚、中には消音材は入っておらず空洞になっています。

内径は約35mmなのでそのサイズの消音材を詰め込んだり、トレーサーユニットを組み込む事が出来ます。

付属のマガジンはPP19専用のポリマーマガジンが2本。
装弾数は95発ですが、マガジンバンパーを外してインナーに付いているスイッチを動かす事で30発(リアルカウント)に切り替える事も可能になっています。

外観レビュー

という訳で、ARCTURUS PP19-01 Vityasz Ztac SP1 CarbineとARCTURUS PP19-01 Vityasz Ztac SP1 CQBを見ていきます。
尚、Carbineのマズルにはサプレッサーを、CQBにはマズルブレーキを取り付けた状態で紹介していきます。

マズルデバイスについて

マズルはそれぞれこんな感じ。

共に14mm逆ネジで固定されています。
尚、CQBの方に関してはAK系おなじみのリアサイト根本に付いているプランジャーを押しながら外す必要があります。

ハンドガードについて

Carbineのハンドガードはこんな感じ。
リアサイトを挟んだ前後の上面に20mmレールが付いており、前側と後ろ側で段差が違っているのが特徴です。
更にリアサイト上部にもまた1段高い20mmレールが付いています。
左右や底部には特徴的な縦長の穴が並んでおり、ここに専用アクセサリーを取り付ける事が出来る仕様になっています。

ハンドガードの上下はこんな感じ。
下部にはBASISマウントのみ、上面は20mmレールになっておりフロントサイト前側と後ろ側で段差が付いており、フロントサイトの前側にレーザーモジュールを取り付けるとパララックスを抑えられて良い気がします。

刻印もしっかり入っています。
こちらの刻印にもアレンジが加えられていますね。

ハンドガードの隙間からフロントサイトが飛び出しています。
サイトの形状自体はPP19シリーズと変わらないですし、スリングスイベルも付いています。

CQBの方はハンドガードが短いです。

上面は20mmレール、底面はBASISレールになっています。

ハンドガードの前側にはフロントサイトが付いており、フロントサイト下部には専用のライトなどを取り付ける為の小さなレールが付いています。

BASISレールには付属のハンドストップやレールパネルを取り付ける事が出来ます。
尚、これはM-LOKのようでM-LOKでは無い、専用マウントなので注意が必要です。

ハンドストップを取り付ける事でハンドガードを握り込んだ時の安定感が増します。

リアサイト上部のマウントとサイトピクチャーについて

リアサイト上部には4スロットの20mmレールが付いており、ここにも刻印がしっかり入っています。
これはCarbineにもCQBにも同じ物が付いています。

フロントサイトとリアサイトは普通のPP19と同じ物ですが、リアサイトに関してはリアサイト上部のレールと干渉して調整幅が少なくなっています。

マウント下部にはアイアンサイトでのサイティングの邪魔にならないように隙間が設けられており、アイアンサイトも問題無く使う事が出来ます。

レシーバー側のディテール

続いて、レシーバー側を見ていきます。
レシーバー側に関してはCarbineとCQBで差はありません。

トップカバーには20mmレールが付いています。
これは従来のPP19-01で付いていた物と同じで、剛性も問題なくガッチリしています。

マグウェルはこんな感じ。
マグウェルを大型化するアクセサリーを取り付ける事で、マガジンの挿入はやりやすくなっています。

ただし、マガジンを抜く時のレバー操作がマグウェルが付いているせいで少しやり辛くなっています。
マガジンキャッチレバーを延長させるようなパーツがあると良いのですが…。

ボルトハンドルにはZenitCo RP-2タイプのエクステンションが取り付けられており、ボルトハンドルの操作性が向上しています。
ボルトハンドルを引くとドラム式のHOPダイヤルにアクセスする事が出来ます。

セレクターレバーはこんな感じ。
上から順にセーフティ、フルオート、セミオートでそれぞれのポジションでカチッ!カチッ!としっかりテンションが掛かって止まるので操作性は悪く有りません。

セーフティ
フルオート
セミオート

トリガー周りはこんな感じで、トリガーガード部にはメーカーロゴとシリアルNOが入っています。
トリガーはシンプルな三日月状ですね。

グリップもZenitタイプ。
ZenitのAK用グリップとしてはおなじみのRK-3タイプグリップが付属しています。
幅が薄くて前後が長い、独特な握り心地のグリップです。

電動ガンのモーターが入っているので太いですが、割と頑張って再現している方だと思います。

ストックについて

ストックはCarbineとCQB共にZenit PT-1 タイプのフォールディングストックが付いています。

ストックを折りたたむにはレシーバー側面のボタンを押しながらストックを畳むだけです。

ヒンジ部はこんな感じで地味に複雑な構造になっており、畳んだストックを展開するにはストックを押し上げる事でロックを解除します。
力を掛ければそのまま展開出来そうな構造ですが、結構硬かったので個体によっては慣らしてやったり注油してやった方が良いかも知れません。

ストックの根本にはスリングスイベルが付いています。
左右が繋がっているスリングスイベルとは別にリング状のスリングスイベルがネジ止めされています。

ストックは前後の長さ調節も可能で、全部で24ポジションもあります。
ストックの長さを調整するには写真のロックレバーを解除します。
このレバーはマグネット+テンションで固定されており、結構硬いです。

ストックを短くした状態と長くした状態の長さはそれぞれこんな感じ。
約21cmから約31cmまで伸ばせます。

また、チークパッドも動かす事が可能で、側面のネジを緩めて上下に動かす事で6段階で高さを調節する事が出来ます。

更にバットプレートも上下に動かす事が可能で、根本のネジを緩めた状態でバットプレートを上下に動かす事で、5段階の調整が出来ます。

バットプレートはラバーで出来ており、程よい弾力とグリップ力があります。

バッテリーの挿入と対応するサイズについて

バッテリーを入れるにはトップカバー後ろのボタンを押しながらトップカバーを開きます。

バッテリーコネクタはAmassのディーンズコネクタで、バッテリーは薄めのストックチューブインサイズやスティックタイプに対応しています。
尚、配線はかなり柔らかい物が付いています。

ストックチューブインタイプであれば普通にトップカバーの中に収める事が出来ますし、スティックタイプはハンドガード側、ガスピストン内に収める事が出来ます。

箱出し状態の初速と発射サイクルについて

PERUNの設定を弄る事で色々と変えれてしまうので、とりあえず箱出し状態での初速と発射サイクルを紹介します。
検証に使用したバッテリーはRE VOLTAGE 7.4V 1500mAh 85C、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾で、CarbineとCQBでセッティングが異なっている為、それぞれ動作検証を行っています。

Carbineの初速と発射サイクル

Carbineの方の初速はHOP最低の状態が最大初速で93〜94m/前後出ます。
HOPを強くしていくと初速は下がっていき、最大HOP状態での初速は87〜88m/s程度まで落ちました。

発射サイクルは毎秒19.5発と13:1ギアが組み込まれている事もあり結構早めです。

また、バレル長が長い事もあって組み込まれているスプリングは比較的柔らかい物のようで、発射音(破裂音)はそんなにありませんでした。

CQBの初速と発射サイクル

CQBの初速はこんな感じで、こちらもHOP最低の状態が最大初速で92〜93m/s前後
Carbineの方と同様にHOPを強くしていくと初速が下がっていき、HOP最大の状態で87〜88m/s程度まで落ちます。

フルオートの発射サイクルはほぼ変わらないですが、若干遅い18.7発でした。
発射音を聞く限りCarbineよりも硬めのスプリングが入っている感じで、発射サイクルが遅いのもスプリングレートによる物でしょう。

結構バチバチといい破裂音を立てて動いていました。


という訳で、PP19のZenitカスタムモデル、ARCTURUS PP19-01 Vityasz Ztac SP1 Carbine / CQB PEエディションのレビューは以上になります。

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