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HITCALL 蓄光PLA BB弾 TRACER NM BB 0.25gのレビュー

記事作成日:2023年9月22日

HITCALL製の蓄光バイオBB弾(PLAを主成分としたBB弾)、TRACER NM BBを株式会社アザレア様よりご依頼頂いたのでレビューしていきます。

界隈では有名な話しですが、消費者庁から商品表示法に基づく措置命令が出された影響で、広告やパッケージで「バイオ」や「生分解性」、「自然に優しい」、「何日で分解される」などと表記する事が出来なくなった為、主成分である「PLA」や「天然由来成分」、「石油系プラスチック不使用」といった言い方に変更する必要が出てきました。

2023年9月現在、この措置命令に対応しているメーカーはHITCALLとBLSの一部製品(BLSは元々バイオBBという表記が入っていないパッケージが存在する)、東京マルイの3社のみだと思われますが、そのうち従来の表記方法では販売ができなくなる事からG&GやLayLax、CYC、BATON、S2S、など様々なメーカーがパッケージの表記変更を余儀なくされる事と思われます。

当記事はレビュー記事なので、読者の分かりやすさを重視して「バイオBB弾」として紹介しますが、何か良い言い方無いですかね…。
X(旧Twitter)でアンケートを取った限り、PLA BB弾が一番投票されてましたが…。

という訳で、新パッケージ仕様で販売された、HITCALL TRACER NM BB 0.25gのレビューを行います。
尚、TRACER NM BBは0.20g弾も販売されています。

HITCALL 天然由来成分PLA配合 蓄光 TRACER NM BB弾のみ 0.2g 0.25 高精度 高真球 ウォーター研磨仕上げ採用Amazonで購入する

パッケージにはバイオBB弾という表記はありませんが、PLA(ポリ乳酸)を主成分として作られている製品なので、従来の表記で「バイオBB弾」として販売されていた物と同じ特性の製品になります。

内容量は1600発、メーカー希望小売価格は税込み1980円です。

TRACER NM BBは緑色に発光する蓄光BB弾で、表面は薄い緑色をしています。
また、湿気を抑える為のシリカゲルもしっかり入っています。

表面はこんな感じで、ワックによる光沢が結構ありツルツルしています。

適当に10発つまんで真っ二つにしていった所、1発だけ気泡が入った弾が確認できました。
気泡は少し中央から逸れた所に楕円形の物がありました。

尚、BB弾の表面と中では緑色の濃さ異なっています。
外側の方が濃く、中は薄い緑色ですね。

続いて、ヒートガンで加熱して表面のワックスを剥がしてみました。
結果、光沢感がなくなった影響で色が濃くなりました。
また、ゲート跡とパーティングラインが浮き上がる、いわゆるモンスターボール化が起きました。

ワックスが溶けて無くなり、光沢が無くなる
うっすらゲート跡とパーティングラインが確認出来る

ただしボコッと凹んだり膨らんだりするような触って分かるレベルの物では無く、ちょっと跡が浮き出る程度でした。

次に重量計測を行いました。
1発1発掴んで重量を測ります。

結果は、

最大重量:0.250g
最低重量:0.245g
平均重量:0.2481g
重量誤差:0.005g

といった感じになりました。
概ね0.250g〜0.247gの間のようで異様に軽い弾がある訳でもなく、比較的安定している印象がありました。

次に直径の計測を行いました。
いつも通りKSC製のBBゲージを使用します。(※黄色テープで埋められている箇所は穴のサイズがおかしかった所)

KSC製のBBゲージ 5.95mmと5.98mm

まずは5.95mmのゲージで計測。
結果、206gの弾がこのサイズのゲージを通りませんでした。
つまり、基本的に5.95mm以上のサイズになっている事が分かります。

続いて、5.98mmのゲージでも計測を行いました。
結果、5.95mmの弾を通過した物は全て5.98mmのゲージも通過しました。

漏れる事も無く、このサイズに収まっているのは最近レビューしたBB弾の中では割りと珍しいですね。
外形誤差に関してもかなり安定している印象があります。

最後に発光の具合についても見ていきます。
今回はACETECH LIGHTER トレーサーユニットを使用し、撃ってみました。

カーテンを閉めた状態の薄暗い部屋の中でもしっかり発光を確認する事が出来る程の明るさがあるので、照明がかなり明るい状態になっていない限り、一般的なインドアフィールドであれば問題なく発光を視認出来るでしょう。

ただし、インドアフィールドで0.25g弾が使えるケースはかなり稀だと思います。

しかし生分解性プラスチック(PLA)を使用しているBB弾でもあるので、屋外フィールドでの使用も問題は無いでしょう(フィールド側で弾の種類や色の指定がある場所を除く)。

流石に日中は使っても意味ないでしょうけど、薄暗くなってきた夕方や夜戦などで活用できそうです。
また、これだけ明るければ森系のフィールドでフィールド全体が薄暗い状態なら日中でも使えるかも知れませんね。

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