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InfiRay RH25 Pfalcon640+用の高さ調整+マウント変換アダプターを作りました

記事作成日:2023年10月5日

InfiRay RH25 Pfalcon640+の純正マウントベースが微妙な高さで手持ちのスコープと組み合わせる時に丁度良い高さにならなかったので、欲しい高さのスペーサーを作る事にしました。

RH25の位置が高すぎる例(使えない)
RH25の位置が若干低い例(一応使える)

尚、RH25 Pfalcon640+のマウントが微妙に高いのは恐らくリコイルを低減する為のダンパー機能が付いている為、薄く出来ないのが理由だと思われます。
実銃で使うなら機器本体に衝撃を直接伝えない為にダンパーが必要になるのでしょうけど、電動ガンで使うなら不要でしょうし。

という訳で、とりあえずいつも通りFusion360で設計、光造形で試作品を作りました。
尚、20mmレールマウントはSOTAC DBAL A2に付属してきたAmerican DefenseタイプのマウントQDレバーマウントを使う設計しています。

SOTAC DBAL A2のマウントベースを使う事にしたのは、手元にある使っていないQDマウント製品で一番ガッチリしていたのがこの製品だった為です。

光造形で出力した物では寸法のチェックさえ出来れば良いのでとりあえずイリサートを組み込み、マウントを取り付けます。

流石に光造形では強度が足りず、この状態で常用するには問題があります。
なので、DMMのPA12GBで出力しました。

ついでに高さ違いの物も作り、ローマウントとハイマウントみたいな感じで2つ作ってみました。

左がハイマウントプレート、右がローマウントプレートです。

マウントベースを固定する為のネジ穴を作ります。
PA12GBはホビー用ととしては実用レベルのネジ穴を作る事が出来るので、設計上は下穴だけ開けておいて後でタップを切るのが良いです。
今回はSOTAC DBAL A2のマウントで使われているネジを流用するので、M5x0.8のタップを切ります。

一旦マウントベースの取り付けチェック。
マウントの厚みとネジの長さはドンピシャでしっかり固定する事が出来ました。

マウントベースの取り付けは問題が無かったので、このスペーサーをRH25 Pfalcon640+に取り付けます。

尚、スペーサーの取り付けには別途用意した六角穴付きボルトを使用します。

RH25 Pfalcon640+にスペーサーを取り付けた後、SOTAC DBAL A2のマウントベースを取り付けます。

尚、六角穴付きボルトのネジ頭はスペーサー側に逃げるように作っています。
これよりも低い変換マウントを作ろうとすると皿ねじを使う必要がありますが、とりあえず今のところ低いマウントベースを使う予定は無く、対応するネジも余っていなかったのでそういう設計にはしていません。

QDレバーの為、ワンタッチで20mmレールに取り付ける事が出来ます。
QDマウントを使う事で、サーマルを外して使いたい時にワンタッチで外せるのがメリットですが、そのうちマグニファイア用などのスイングマウントに対応する物も作っても良い気がしました。

銃に取り付けるとこんな感じ。
元々高さが全然合わずに組み合わせて使う事が出来なかったスコープ(DEON March Compact 1-4×24+AERO Ultralight 30mm SPR)と組み合わせましたが、ピッタリの高さになりました。

RH25 Pfalcon640+の設定をクリップオンモードにして覗いてみます。
尚、スコープ越しで覗いた時にぼやけず見る事が出来るように、RH25 Pfalcon640+側の視度調整ノブを回して調整する必要があります。

1倍、2倍、4倍の見た目はそれぞれこんな感じ。
ディスプレイの解像度が非常に高いので、スコープ越しに見てもドットが見えて気になるような事はありませんが、対物レンズの前に取り付けているという都合上、スコープの倍率変更によって解像度が上がる訳では無くディスプレイを拡大して見ているだけなので、限界はあります。

1倍率の状態
2倍率の状態
4倍率の状態

尚、1倍の状態ではディスプレイのフチが見えてちょっと違和感があります。
使えない訳ではありませんが、2倍にすると見えなくなるので2倍以上で使った方が自然に見えて良いかも知れません。

後日、「そう言えばマウント形状が似てるからこれ使えるんじゃないか?」と思ってWilcox製のスイングマウントに取り付けてみた所、穴位置はズラさないといけなかったものの問題無く取り付ける事が出来ました。

これが出来るならEoTech系のマグニファイア用スイングマウントにも取り付ける事が出来るという事になります。
まじで単なる偶然ですが、凹凸の寸法もネジ穴の位置もピッタリでした…。

スイングマウントと合体させるとこんな感じ。
これでより一層使い勝手が良くなりますね。

銃に乗せるとこんな感じで、元々丁度良い高さだったDEON March Compact 1-4×24+AERO Ultralight 30mm SPRでは高さが合わなくなってしまいました。

しかし、1.93インチというかなり高さの合うマウント(Airsoft Artisan Badger Ordnanceスタイル 30mm モジュラースコープマウントリング)と、ハイマウントスペーサーの組み合わせであれば丁度良い高さで使えそうでした。(ドンピシャではありません)

スイングマウントなので、サーマルを使わない時はこのように跳ね上げておけば良いです。
これ、普通に便利なのでは…?

また、このマウントを作った後にT1/T2マウントにRH25 Pfalcon640+を取り付ける為の変換アダプターも作ってみました。

尚、肉抜き穴を作っているのは軽量化の為ではなく出力時のコストを減らすためです。
これくらいの穴であれば強度に影響も無いでしょうし。

こちらもPA12GBで出力を行い、T1マウントに固定する為のネジ穴はタップを立ててM3のネジ穴を作りました。
マウント変換くんでやっているのと同じ方法ですね。

こちらのマウントをRH25 Pfalcon640+に取り付けます。

T1マウントを取り付けます。
マウントはDMAG LA SIGHT MOUNTの1.57インチです。

銃に取り付けるとこんな感じになります。
取り付けている1.57インチですが、変換アダプターの厚み分高くなっているので、1.8インチ位の高さになっています。

という訳で、とりあえずこれで高さの制限を気にせず色んな銃に取り付ける事が出来るようになりましたし、クリップオンでの使い勝手もかなり良くなりました。

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