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マイクロスイッチ+FET仕様のARCTURUS PPK20 AEG MEエディションのレビュー

記事作成日:2023年11月10日

ARCTURUS製電動ガン、『PPK20 AEG MEエディション』の試作品を三山商事株式会社よりお送りいただいたのでレビューしていきます。

こちらはPP-19シリーズ(Bizon/Vityaz)の後継機種としてカラシニコフ社が発表したPPK-20を再現した電動ガンで、すでに発売されているPERUN ETU搭載のPEエディションとは異なり、マイクロスイッチとFETを搭載したモデルになります。
基本的にはARCTURUS PP19-01 Vityazベースでグリップとストックが変更されている製品になります。

尚、今回お借りして製品はサンプル品で製品版とは仕様が異なる部分があります。
実際の製品版とはパッケージや刻印周りが異なっているとの事です。

付属品とアクセサリーの取り付けについて

付属品はクリーニングロッドとおなじみのロゴステッカー、説明書、初速証明及び品質証明書、ノベルティグッズ(コースター、マグネットステッカー)、ディーンズ→タミヤミニ変換コネクタ、マグウェル、L字レンチです。

マグウェルはこのように前側からスライドさせた後、マガジンキャッチ側にイモネジをねじ込んで固定させます。

マガジンについて

PPK20に付属するマガジンは同社のPP19-01 Vityazと同じポリマーマガジンです。

装弾数は95発ですが、マガジンバンパーを外してインナーに付いているスイッチを動かす事で30発(リアルカウント)に切り替える事も可能になっています。

PPK20の外観紹介

という訳で、ARCTURUS PPK20を見ていきます。

フラッシュハイダーは同社のPP19-01 Vityazと同じ物が付いていますが、製品版では変更されるとの事です。
ハイダーは14mm逆ネジで固定されており、リアサイト下部のプランジャーを押しながら回す事で外す事が出来ます。

リアサイト下部には小さなレールが付いています。
こちらのレールは一般的な20mmレールではなく特殊な規格になっています。

フロントサイト周りはこんな感じ。
フロントサイトは専用工具で回す事で上下に動かす事が出来ます。
また、ハンドガードの根本部分にはスリングスイベルが付いています。

ハンドガードは同社のPP19-01 Vityazと同じ、下部の20mmレールの他右側にだけ小さな20mmレールが付いているポリマーハンドガードです。

リアサイトはこんな感じで、ピストル弾用の近距離用サイトが付いています。

サイトピクチャーはこんな感じ。

PPK20にはマグウェルを大型化させるアタッチメントが付属し、これを付ける事でマガジンの挿入はやりやすくなります。

ただし、マガジンを抜く時のレバー操作がマグウェルが付いているせいで少しやり辛くなっています。
マガジンキャッチレバーを延長させるようなパーツがあると良いのですが…。

エジェクションポート周りはこんな感じ。
ピストル弾を使用するモデルなので、AK系よりも小さなエジェクションポートが付いています。
ボルトハンドルを引く事でドラム式のHOP調節ダイヤルにアクセスする事が出来ます。

レシーバー左側面はこんな感じで、PP19-01 Vityazで付いていたサイドレールが無くなっています。
それ以外は大きな違いは無さそうです。

トップカバーには20mmレールが付いています。
トップカバーとレシーバーのロックはしっかりしており、ほぼガタツキはありません。

セレクターレバーはこんな感じで、上からセーフティ、フルオート、セミオートになっています。
各ポジションでしっかりカチッと硬くなる感触がある、良いセレクターレバーです。

トリガーはこんな感じで、トリガーの前側に逆転防止ラッチ解除用のスイッチが付いています。
PERUN搭載のPEエディションではこのスイッチがどうなっているのかは不明です。

トリガーガード下部にはARCTURUSのロゴとシリアルNOが入っています。

グリップはAK12などで採用されている最新型のポリマーグリップに変更されています。

フィンガーチャンネル付きなので手の大きさによっては握りづらさを感じる事もあるかも知れませんが、全体的に丸みを帯びているので手の小さい私でも握り心地はそこまで悪くはないです。

ストックはこんな感じで折りたたみと伸縮が可能なポリマーストックが付いています。
これも最新のAK12で採用されているタイプのストックですね。

折りたたむとこんな感じ。
折りたたむ際はレシーバー側面のボタンを押す必要がありますが、戻す時はそのまま引っ張れば戻せます。
ただ、ヒンジの動きが渋い場合はロックレバーを操作してやる必要があります。(何度か動かしているとスムーズに開閉出来るようになるはず)

ストックの根本にはQDスイベルホールが付いています。

バットプレート側はこんな感じ。
バットプレートは程よい弾力とグリップ力のあるラバーが付いています。

ストックを伸縮させるにはバットプレート側の付いているレバーを押しながらストックを引っ張ります。
ストックのポジションは6段階あります。

ストックの長さは約20cmから約26cmに伸ばす事が出来ます。

バッテリーの挿入と対応するサイズについて

バッテリーを入れるにはトップカバー後ろのボタンを押しながらトップカバーを開きます。
バッテリーサイズはトップカバー内に入れる事が出来る厚みの少ないストックチューブインサイズやスティックタイプが使えます。

尚、今までPP19-01系はバッテリーコネクタ側にFETが搭載されていたのですが、今回お借りした製品ではFETがメカボックス前側に移動しており、配線の取り回しが楽になっていました。
これはロット差によるアップデートだと思うので、他のMEエディションも今後はこの仕様になるのかも知れないですね。

FETの位置が変わった事により、バッテリー収納スペースがだいぶ広くなっています。
これは良いアップデートだ…。

尚、スティックタイプはハンドガード側、ガスピストン内に収める事が出来るので一番入れやすい形状のバッテリーはこのスティックタイプですね。

箱出し状態の初速と発射サイクルについて

最後に箱出し状態の初速と発射サイクルを紹介します。
テストに使用した弾はHITCALL 0.20g バイオBB弾、バッテリーはnano-tech 7.4V 1000mAh 20C-40Cです。

初速は88m/s〜89m/s程度で、発射サイクルは秒間11.9発程度。
HOPを強くしていくと初速は下がっていき、最大HOP状態では弾つまり寸前みたいな状態で50m/s台まで初速が下がりました。

作動性に関しては従来のPP19-01と大きな違いは感じませんでした。
まあ、中身に関しては同じでしょうしね…(エディションも同じMEエディションですし)


という訳で、ARCTURUS PPK20 AEG MEのレビューは以上になります。