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軽量レンズ搭載の単眼ナイトビジョン、G14(光電子増倍管無し)を中古で購入したのでPVS14と外観の比較してみます。

記事作成日:2023年11月22日

先日、軽量レンズが搭載されているG14(光電子増倍管無し)を購入したのでレビューしていきます。
G14はPVS14ライクな単眼ナイトビジョンで各部のパーツが3Dプリントで作られているのが特徴の製品になります。

光電子増倍管が入っていないので、ナイトビジョンとして使う事は出来ない状態なので当記事ではあくまで外観のレビューのみになります。

今回購入したG14は初期の方のモデルで、ポッドが初期型のBNVD1431と同じ整形樹脂になっている製品になります。
現行のG14はポッドや各部に付いているナットが3Dプリントで出来ていたり、BNVD1431 MK2の物になっていたりします。

軽量レンズではなく通常のレンズが付いているモデルでも増倍管込みの重量が240gと非常に軽量な製品であるのが特徴です。

ハウジングは3Dプリント(粉末焼結ナイロン)で出来ており、716と数字が入っています。
G14という名前が付く前はBNVD716とか単に716とか呼ばれていた気がします。(1431の半分だから716とか言われてた気がする)

G14という製品自体レンズの仕様、ポッドのデザイン、材質など色々な種類が存在しますが、基本的には「716」という数字が入っているハウジングが組み込まれている製品の事をG14と呼んでいる感じがします。

スイッチはIRライト点灯スイッチと電源スイッチの2つのみで、マニュアルゲインには非対応なのでゲイン調整ノブはありません。

スイッチは薄いゴムで出来ており、結構フニャフニャしています。
スイッチを深く押し込むとカチッとクリック音が鳴ります。

IRライトはここに付いています。

使用する電池はICR10440という単4電池のようなサイズのリチウム電池です。
3.7Vの電圧がありますが350mAhとかなり容量が少ないので、念のため予備バッテリー1本位は持っておきたい所です。

ハウジングには脱落防止ワイヤーを固定する為のリングが前後に付いている他、Jアームなどを取り付ける為のネジ穴も設けられています。
尚、このネジ穴はカメラ用の1/4インチネジと同じです。

対応している光電子増倍管はMX10160型に対応、マニュアルゲインには対応していないのでピッグテール付きのMX11769は使えません。(ピッグテールを基板に接続したり、収める隙間が無い)
増倍管は接眼レンズを外し、内側の固定ナットを外した所に挿し込むだけです。

10160型の増倍管だと中華製の2.5世代やPhotonis製が手軽に購入できる物になります。

対物レンズ・接眼レンズはそれぞれこんな感じ。
対物レンズのフォーカス調整ノブのデザインが特徴的ですね。

尚、対物レンズ側を回す事でフォーカス調整が出来ます。

レンズコーティングに関しては、接眼レンズは緑色系のコーティングが、対物レンズは青色のコーティングが施されています。
接眼レンズはスコープとかでよく見かけるグリーンマルチコートっぽい感じで、対物レンズの青色系コーティングはナイトビジョンでは王道なコーティングですがちょっと色味が薄いです。

尚、G14のレンズに関しては個体差が多く、発売された時期や販売店によって組み込まれているレンズが異なります。
中華レンズの性能向上の勢いは凄いので、基本的には新しい物を買った方が良い印象があります。

このG14に組み込まれているのは軽量レンズです。
その為、少しだけ対物レンズの外径が小さく(ノブのサイズではなくレンズ自体のサイズ)なっています。

AN/PVS14Aとの外観比較

という訳で、PVS14Aと比較してみます。
写真左がG14、右がPVS14Aです。

まず全体的なサイズ感ですがPVS14よりもスリムです。
尚、3Dプリント仕様のポッドはもうちょっとゴテゴテしているのでここまでスリムな見た目では無いです。

全長はほぼ同じですが、ハウジングのサイズがだいぶ違うのでG14の方がかなりスリムな印象があります。

対物レンズ側はこんな感じ。
レンズのサイズやコーティングの違いが分かりやすいと思いますが、やはりCarsonレンズの色は濃くて良いですねぇ…。

フォーカス調整ノブのデザインも異なっていますが、これは軽量レンズ特有のデザインで、Carsonレンズと同じような見た目の対物レンズが搭載されているG14も存在します。

接眼レンズ側はこんな感じ。
見比べるまであんまり気にならなかったのですが接眼レンズのサイズも結構違っていました。
やっぱり軽量レンズってレンズサイズ自体を小さくする事で重量を軽くしてるんでしょうね。

視度調整ノブのデザインはだいぶ違っています。
G14には視度の具合を示す数値が入っていないです。

G14にPVS14用のアクセサリーを取り付けてみる

とりあえず手元にあるPVS14用のアクセサリーを取り付けて、互換性を確認してみました。

まずは王道なパーツ、Jアームから。
Wilcox製のJアームを取り付けるとこんな感じで特に問題無く取り付ける事が出来ました。

尚、跳ね上げ検知用の接点を接続する端子がG14には付いていないので、跳ね上げによる電源OFF機能は使えません。

グリーンレーザーによる増倍管へのダメージを低減させるLIFは一応取り付ける事が出来たもののネジ山の深さが足りず少し浮き上がったような状態で固定されてしまいます。
ちゃんと固定出来ている訳では無いので、実用的では無いですね。

被せて固定するだけのレンズガードに関しては問題無く取り付ける事が出来ました。

続いて接眼レンズ側も見ていきます。
まずはアイカップを取り付ける為のリングを取り付けてみた所、問題無く取り付ける事が出来ました。

アイカップ自体の取り付けも問題なし。

その為、同様のネジ山を使って固定するACTのアンバーフィルターも問題無く取り付ける事が出来ました。

という訳で、中古で購入したG14のレビューは以上になります。

光電子増倍管もそのうち購入して組み込む予定なのと、新型レンズも注文済みなので今後このG14は色々なPVS14系パーツを試す為に使おうと思っています。