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サーマルイメージャーの単体運用、クリップオン運用についてまとめてみた(Iray RH25 Pfalcon 640+)

記事作成日:2024年1月3日

Iray RH25 Pfalcon 640+を購入して以来、サバゲーやファスガンなどで色々なセットアップを試したので一旦まとめてみます。

単体運用について

Iray RH25 Pfalcon 640+はレティクルを表示させる機能がある為、単体で照準器として運用する事が出来ます。
レティクルの種類も豊富で、全部で6種類もありますし、色も白色、緑色、赤色、黒色の4色から選ぶ事が出来るので見やすいレティクルカラーを設定する事も出来ます。

ただし、単体運用する場合はゼロインを行う必要があるのですが、これの操作が地味にめんどくさいです。
そもそもRH25はボタン単体押し、長押し、同時押しなどの操作を駆使してメニューを操作する必要があるので、全然直感的に操作する事は出来ない上に、ゼロインメニューにたどり着くのも結構な階層を移動する必要があります。

尚、ゼロインは100m、200m、300mの距離でそれぞれ設定を保存出来る外、銃の種類も3種類保存しておく事が出来ます。
分かりづらいですが、やろうと思えば全部で9パターンのゼロイン設定を保存しておく事が出来る感じですね。

20mmレールに直接取り付けて覗く場合

ライフルのトップレールに取り付けるには純正マウントを使っても良いですが、自分は自作の変換マウントを噛ませてT1マウントに取り付けています。
ただし、気をつけないといけないのはRH25のアイレリーフは極端に短く、目にビタビタに近づけないと覗く事が出来ないので、トップレールに取り付ける場合はなるべく目の近くにオフセットしてあげる必要があります。

少なくともM4系のアッパーレシーバーに取り付けて単体運用するには相当前かがみになって接眼レンズを覗き込むような姿勢で構えないといけなかったので、今のところSilverback MDR-Xでしかこういうセットアップでの単体運用は出来ていません。

45度オフセットマウントを使った単体運用について

個人的にこの運用が結構便利でした。
明るい環境下においては普通の光学サイトで照準しつつ索敵をするのにサーマルを覗き、敵を見つけたらそのまま射撃という使い方が出来ます。

銃を傾けつつサイトを覗き込むようにする必要があるので、射撃姿勢はかなりメチャクチャな感じになりますし、傾けて銃を撃つ事になるのでサバゲーでは使えません。
現状、ファスガンの時だけこのセットアップを使った事があります。

クリップオン運用について

クリップオンでの運用については、普通にトップレールに純正マウントベースを取り付けて使う方法もありますが、自分はWilcox製のマグニファイア用スイングマウントに取り付けて使う事が多いです。

純正マウントを使ったクリップオン運用
スイングマウントを使ったクリップオン運用

ただし、この運用に関しては当初から懸念事項がありました。
それがRH25の対物レンズはマウントに大してセンターが出ておらず、接眼レンズのセンターともズレているという事。
接眼レンズはマウントに大してセンターが出ているのですが、対物レンズは右側に2mmほどズレて配置されています。

これによるゼロインのズレは大丈夫なのか?と当初は思っていたのですが、実際は問題無かったです。

という訳で、スイングマウントを使用した際のクリップオン運用方法について紹介していきます。

まずはフォーカスの調整です。
ゼロイン調整より前にやっておいた方が良いと思うので先に紹介します。

まず、RH25単体で覗いた時にピントが合うように、RH25のフォーカスを調整します。
その後、スコープの倍率を上げた状態でRH25の視度調節ダイヤルを回してRH25の画面に対してピントが合うように調整します。

1.RH25のピントを合わせる
2.スコープの倍率を上げる
3.RH25の視度調節を操作し、画面にピントを合わせる

尚、スコープ越しで覗いた時に画面にピントが合っているとこのようにディスプレイのドットが視認できます。
これくらいクッキリ見えていれば「ピントが合っている」と判断して良いでしょう。

続いて、スイングマウントを倒してスコープ側のゼロインを行います。
これに関しては普通のスコープのゼロインで、RH25を取り付けている事による注意などは無いです。
この時はサバゲーで使っているので40mの距離でゼロインを行っています。

スコープのゼロインが完了したらスイングマウントをもとに戻し、RH25越しで撃ってみます。

40m先の一斗缶を狙っている様子


そうすると狙った所とは違う所に着弾するはずです。
これはRH25の画面位置とスコープの軸がズレている為です。

軸ズレはレンズの位置ずれだけではなくそもそもマウントベースの高さ自体がズレていたり、左右位置がズレていたりしても普通に発生する事なのでRH25に限った話しでは無いと思います。

クリップオン製品にはコリメーターレンズを搭載する事により調整する事が出来る製品もありますが、RH25は画面の位置を動かして調整を行う事が出来ます。

調整画面を開くにはメニュー画面が表示されていない状態で「撮影ボタン」と「メニューボタン」を同時に長押しします。
そうすると、X軸とY軸にそれぞれどの程度画面をズラすのかの設定が行えるので、ここで画面の位置を調整し、狙った所に着弾するようにします。

写真はX軸が0(デフォルト位置)、Y軸を+15動かした状態

この設定が出来たら色々な距離のターゲットを撃ってみて、ゼロインに問題が無い事を確認します。

ちなみに、40m先のマンターゲットを覗くとこんな感じ。
太陽光の問題で画面が少し暗く見えていますが、肉眼だともうちょっとしっかり見えています。

尚、スコープの倍率を1倍表示にすると上下に画面の切れ目が見えます。
※先程の写真があまりに見づらかったので、カメラの設定を弄りました。

2倍になるとスコープの視野全体が画面になり、3倍、6倍になると液晶のドットが視認出来るようになります。

この調整でクリップオン運用も特に問題なく行う事が出来ています。


という訳で、Iray RH25 Pfalcon 640+を使った単体運用とクリップオン運用について紹介してみました。

個人的にはオフセットさせるか、クリップオンにするかが良い気がしています。
アイレリーフの問題で普通に単体で覗くのは結構厳しいですね…。

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