エボログ

ウエスタンアームズ ベレッタ M92FS フルオート・センチュリオンを買いました

記事作成日:2024年1月29日

ウエスタンアームズの2024年新作ガスブローバックハンドガン、『ベレッタ M92FS フルオート・センチュリオン』を買ってみました。

【WAスーパーリアルガン】WA ベレッタ M92FS フルオート センチュリオンAmazonで購入する

付属品の紹介

内容物はこんな感じ。
銃本体とBBローダー、BB弾、L字レンチ、説明書類のみです。

説明書はこんな感じで、同社のベレッタ M92シリーズ共用の物に加え、フルオートモデル用の説明書が別紙になっています。

2015年から変わらない説明書
基本的な操作方法が記載
フルオートモデル用の説明書は別紙

付属品はこんな感じ。
BBローダーは昔ながらの棒を使って弾を押し込むタイプ、BB弾は0.20gの樹脂弾と思われる物、L字レンチ2本入っており、HOP調節やメンテンスをする際の分解に使用する物になります。

ベレッタ M92FS フルオート・センチュリオン本体の外観について

という訳で、ベレッタ M92FS フルオート・センチュリオン本体を見ていきます。
こちらはベレッタ センチュリオンというM92FSよりもスライドとバレルが若干短くなっているモデルをベースにフルオート機構を搭載した製品になります。
センチュリオンは個人的にも好きなモデルです。

各部の形状を見るに、スライド側は同社のM92FS ELITE センチュリオンをベースにしている感じで、フロントセレーションが付いています。
ウエスタンアームズオリジナルなカスタム要素としてバレル上部に6個の排気孔が設けられているのも本製品の特徴敵な要素になるでしょう。

また、フレームはM9A3系のレイルドフレーム(溝3本仕様)を採用しており、スライドストップやグリップパネルが特殊な物になっています。

尚、ヘビーウェイトモデル故に全体がオイルまみれだったので多少拭いてから撮影しています。

ホールドオープン状態だとこんな感じ。
尚、スライドストップが当たる部分には補強などは施されていないので、スライドストップを使ってスライドは戻さない方が良いです。
やりすぎるとスライドが削れて最終的にはスライドストップが掛からなくなります。

マズル周りはこんな感じで、短いスライド(4.25インチスライド)から少しだけアウターバレルが飛び出しています。
これがセンチュリオンの特徴的な形状ですね。

マズルからはライフリングを模した凹凸とその奥に付いているインナーバレルが確認できます。

フロントセレーションはこんな感じ。
リアセレーションと同じ細かなピッチでセレーションが掘られています。

上部はこんな感じでステンレスバレルを再現した銀色のアウターバレルが付いています。
また、フロントサイトの手前には6個の排気孔が設けられています。

コンセプト的にはフルオート射撃時のマズルジャンプを抑え、リコイルコントロールをしやすくするという感じなのでしょうけど、個人的には穴は無くても良かったなと思ってます…。(見た目的にあんまり好きではない…)

エジェクションポートはこんな感じ。

スライド側の刻印はこんな感じ。
PBロゴやBERETTA U.S.A. CORP.の文字がしっかり入っており、ベースモデルがM92FSのカスタムモデル、ELITEである事が分かります。

エキストラクターはスライド一体型です。

フレーム前側には20mmレールが付いており各種光学機器を取り付ける事が出来るようになっています。
また、注意書きも健在。

トリガー周りはこんな感じ。
M9系のレイルドフレームを採用している為、トリガーガード前側はセレーション無しのバッサリ切り落とされて真っ直ぐになっているデザインの物になります。

トリガー根本の右側にASGKのロゴが入っています。

スライドストップは大型かつ延長されているデザインになっています。
このスライドストップの採用は初?でしょうか。見かけないデザインです。

マガジンキャッチボタンはこんな感じで、こちらは普通のM92系と同じですね。

セーフティレバーはこんな感じ。
見た目は普通ですが、フルオート・センチュリオンではこれがセレクターレバーにもなっています。

セミオート、フルオート、セーフでそれぞれの位置はこんな感じ。
セミオートとセーフの間に1段階クリックが追加されている感じで、セーフティレバーを途中で止められるようになっています。

セミオート
フルオート
セーフ

尚、フルオートにした状態でスライドをゆっくり戻すと引っかかったような感じになります。
引っかかった状態からスライドが閉鎖されるとハンマーダウンするので、このタイミングでフルオート用のシアー(ディスコネクター?)を押し下げているのだと思われます。

スライド閉鎖直前で引っかかる
そのまま戻すとハンマーダウンする

また、フルオート・センチュリオンではダブルアクションが出来なくなっており、ハンマーダウン状態とハーフコック状態のトリガー位置も同じ位置になっています。
フルコック状態以外は常にハーフコック状態みたいに少しトリガーが引かれた状態になっています。
尚、デコッキング機能も無くなっています。

ハンマーダウン状態でもトリガーは少し引かれた状態になっている
フルコック状態の見た目は普通

ハンマーは同社のELITEシリーズでも採用されているスケルトンハンマーが付いています。

ハンマーダウン、ハーフコック、フルコック位置はそれぞれこんな感じ。

ハンマーダウン
ハーフコック
フルコック

ハンマーを起こした状態の見た目はこんな感じ。

フロントサイトとリアサイトはそれぞれこんな感じ。
フロントサイトには赤色の集光ファイバーが付いており、リアサイトにはホワイトドットが付いています。
サイトのデザインも同社のELITE センチュリオンと同じ感じですね。

サイトピクチャーはこんな感じ。
赤色の集光ファイバーのお陰で狙いやすいです。

グリップはこんな感じで、全体的にザラザラとしたシボが付いている真っ黒なグリップが銀色のネジで固定されています。

グリップ前後のセレーションはこんな感じ。
こちらも普通ですね。

マグウェルはこんな感じ。
また、ランヤードリングが付いています。

マガジンについて

フルオート・センチュリオンのマガジンはマガジンバンパーが大型化されているだけで、同社M92 Rタイプ共用のマガジンになります。
マガジンの型番は『WA-BT16』です。

リップやガスルートパッキン、放出バルブ周りはこんな感じ。
M92のRタイプはそこまで極端に古い訳では無いですが、最近のモデルと比べると時代を感じる形状ですねぇ…。

マガジンバンパーはこんな感じで大型化されています。
バンパーにはPBロゴと注入バルブが付いています。

ガスを空にした状態のマガジン重量が328g、ガスを満タンにした状態で337gなのでガス容量は9gのようです。
マガジンサイズに対して少ない容量ですが、まあそれなりに古い設計ですし仕方がないでしょう…。

空の状態
ガス満タンの状態

箱出し状態の初速とフルオートの発射サイクルについて

という訳で、箱出し状態の初速を測っていきます。
検証に使用したガスはS&T ダンガンガス(HFO1234ze + LPG)、BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。

まずは常温(11.5度)の状態から。
初速は55m/s前半程度で、かろうじてブローバックしているような作動性でした。

続いてマガジン温度を10度ほど上げて22.5度にしてみた所、初速は67m/s前半まで上がりスライドもしっかり動いて良い感じのリコイルが感じられる程度の作動性になりました。

更にマガジン温度を上げて31度にしました。
夏場だと日陰に置いてあってもこれくらいの温度になりますね。

初速は84m/s程度まで上がり、リコイルもかなりガツガツとしたHWスライド+マグナブローバックらしい重みのあるリコイルを感じられるようになります。

マガジン温度を40度まで上げると更に初速が上がり、ブローバックスピードも上がります。
初速は90m/s台になり、リコイルも強いので撃ってて楽しいです。

最後にマガジン温度を50度以上にしてみた所、初速は97m/s台まで上がりました。
リコイルの感じは40度の時とそこまで大きな差はありませんでした。

尚、フルオートはマガジンを温めすぎると生ガスを吹いてしまって安定した初速やサイクルを計測出来なかったです。
マガジン温度が30度を下回った位のタイミングでちゃんと測れるようになり、そのタイミングの発射サイクルは秒間13発前後といった感じでした。

尚、セミオート・フルオートの様子はこんな感じ。

スライドを外して軽く中身を見ていきます

という訳で、分解というほどの物ではないですがスライドを外して軽く中身を見てみます。

フレーム側で気になったのはこのパーツ。
この赤矢印部のパーツがフルオートに関わっている感じで、このパーツを押し下げる事でハンマーダウンします。
見た目も後加工で追加されている感じですね。

スライド側も従来の同社製M92系には無いパーツが追加されていました。
セーフティレバーを回してフルオートのポジションにすると赤矢印部の所に突起が出てきます。
この突起がスライド閉鎖時にシャーシ側に追加されているパーツを押し下げる感じですね。

ローディングノズル周りは従来と大きな違いは確認出来ませんでした。

スライド側からリコイルスプリングやバレルを外した様子です。

尚、可変HOPについてはチャンバー底部のイモネジを回す事で調整出来るようになっているのですが…。

HOPの突起を動かすのではなく、BB弾を下から弾く突起(HOPプランジャー)を飛び出させるというとんでもない調整方法になっています。
写真では分かりやすいように大きく飛び出させていますが、こんなに飛び出させると弾が詰まりますし、プランジャーもバレルにハマって動かなくなります。

HOP最低の状態
HOPプランジャーを限界まで飛び出させた状態

HOPも躓きですし、相変わらずな構造ですね…。
特にこの辺りは変えるつもりは無いのでしょう。


という訳で、ウエスタンアームズ ベレッタ M92FS フルオート・センチュリオンのレビューは以上になります。

【WAスーパーリアルガン】WA ベレッタ M92FS フルオート センチュリオンAmazonで購入する