CARBON8 CO2ガスガン STEYR L9A2のレビュー
記事作成日:2024年2月19日
CARBON8製のCO2ガスブローバックハンドガン、STEYR L9A2を予備マガジンとセットで購入しました。
今回はエチゴヤの通販で購入しており、動作確認の為にCO2カートリッジが入った状態になっているとの事です。
Carbon8 カーボネイト STEYR L9A2 CO2 ブローバックハンドガン 刻印入り CB11
Carbon8 カーボネイト STEYR L9A2専用 22連 CO2スペアマガジン Gen.2 CBM06G2
こちらの製品はKJ Works製のSTEYR L9A2を元にCARBON8ブランドとしてが国内向けにSTGAの安全基準を満たした状態で販売している物になります。
本家のKJ Works STEYR L9A2との違いはスライドの樹脂化(グリップ側は元々樹脂で出来ている)と分解防止対策辺りになるでしょう。
STEYR社のライセンスに関してはASGが取得している物で、本家KJ Works製品と同様にSTYER社のライセンス品となっています。
付属品について
内容物はこんな感じ。
銃本体とマガジン、説明書・保証書類、Carbon8のロゴステッカー、テイクダウンやトリガーロックに使う専用工具、グリップパネル各種、L字レンチ(マガジン用)、BB弾です。
説明書はこんな感じで基本的な操作方法が写真付きで説明されています。
また、修理方法や分解図なども記載されていますが、一部パーツは一般販売されていない物もあるので全てのパーツを注文出来る訳では無さそうです。
尚、STEYR L9A2に付属するL字レンチは別売されているマガジンにも付属します。
CARBON8 STEYR L9A2の外観レビュー
という訳で、CARBON8 STEYR L9A2の外観を見ていきます。
全てにおいて特徴的なデザインで、これと言って「これに似ている」みたいな感じは無いです。
強いていうなら、S&W SIGMAとCZ P-09とHK45辺りを悪魔合体させてスタイリッシュにした感じでしょうか…。
スライドはナイロン、グリップ側は強化繊維樹脂で出来ているようです。
マズル側はこんな感じ。
ライフリングを模した凹凸が付いており、奥には黒染めされたインナーバレルが確認出来ます。
スライド・シャーシ共にパーティングラインはそれなりに目立つ形で入っているので、気になる場合は紙やすりなどで整えた方が良いと思います。
スライドはCZ製のオートマチックピストルっぽい感じで薄く、シャーシの方が分厚いです。
尚、スライドを後退させるとアウターバレルは若干跳ね上がり、ショートリコイルが再現されている事が分かります。
こちらの製品にはアンダーレールが4コマ分付いており、レールの後ろ側にはトリガーガードに指を引っ掛ける際に良い感じに収まる窪みが付いています。
トリガーガード前側の上辺りには横方向の特徴的なセレーションが入っています。
しっかり指が引っかかる訳では無く、滑り止めとしての効果は薄い感じで装飾としての意味合いの方が大きい気がします。
スライドにはSTYER社のロゴに加え『STYER ARMS AUSTREIA 9×19』、『STYER L9-A2 MF』としっかり刻印が入っています。
エジェクションポートはこんな感じで、9x19mmの刻印が入っている他、弾薬が装填されているかどうかを確認する為の窪みも再現されており、薬莢を再現した金色の塗装が確認出来ます。
尚、エキストラクターはスライド一体型になっています。
ちなみにホールドオープン状態ではチャンバーと青色のHOPパッキンが確認出来ます。
フロントサイトとリアサイトはこんな感じで、これまた非常に特徴的なデザインの物が採用されています。
サイトピクチャーはこんな感じ。
フロントサイトの視認性が非常に高く、見失いにくいですが狙いやすいかと言われるとうーん…って感じです。
スライド後方はこんな感じ。
トリガー周りはこんな感じ。
トリガーセーフティ付きのトリガーは非常に分厚いです。
また、トリガーガードの前側にはセレーションが入っている他、トリガーガードの下側の膨らみが良い感じにフィンガーストップ的な役割を担っている気がします。
トリガープルはそれなりに重いですがフィーリング自体は悪くはなく、素直な感じ。
写真2枚目の所までは負荷が軽くスムーズに引く事が出来ます。
ある程度引くと急激にグッと重くなり、そのまま力を込めるとシアーが開放されハンマーダウンします。
GIFにするとこんな感じ。
ストローク自体は長く、トリガーセーフティもそれなりに厚みがある事から、ストロークが短いトリガーに慣れていると使いづらいと思います。
GlockやM&Pなどとは結構違ったトリガーフィーリングで、感覚的にはM92FやSIG P220系をシングルアクションで使った時によく似ている気がします。
こちらの製品にはトリガー自体を物理的に動かせなくする為の『トリガーロックドラム』が付いており、こちらは付属の工具を使って動かします。
尚、ドラムの脇に付いているレバーはテイクダウンレバーです。
工具をトリガーロックドラムに挿し、押し込みながら回転させます。
これでトリガーを引く事が出来なくなります。
瞬時に切り替えるような事は出来ない為、セーフティレバーとして使うというよりも、銃を保管する際に使う為の物のような気がします。
スライドストップは小型な物が左側にのみ付いています。
右側にはシリアルNOが入っています。
スライドストップをかけるとこんな感じになります。
マガジンキャッチは横長で押しやすい物が付いています。
ビーバーテールはかなり長い物が採用されており、この形状からかなりハイグリップで握り込む想定のデザインに感じます。
グリップのテクスチャは非常に細かく、重なり合った弧で構成されている、特徴的な模様になっています。
全体的に丸みを帯びているデザインで、前側にはシンプルな横方向のセレーション、後ろ側は四角い凹凸が付いています。
マグウェル部はこんな感じで程よくハの字状に開いており、マガジンの挿入がやりやすくなっています。
グリップを握り込んだ時の感じについて
グリップを握るとこんな感じで、程よい膨らみが手にフィットします。
個人的にはちょっとグリップのサイズが大きい気がしますが、フィット感は悪くは無いです。
あまりに握り辛い場合はグリップパネルを小さな物に変更しても良いと思いますが、自分はこのままでも大丈夫そうでした。
ハイグリップで握り込むとこんな感じ。
グリップパネルについて
CARBON8 STEYR L9A2はグリップパネルが同梱されており、本体に装着されている物と合わせると側面のパネルがS/Mの2サイズ、後ろ側のパネルがS/M/Lの3サイズとなっています。
グリップパネルを交換するにはグリップ底部のピンを抜き、後ろ側を開いてあげると側面のパネルも外せるようになります。
グリップパネルを外した状態はこんな感じ。
まずは側面のパネルから紹介します。
こちらのパネルはMサイズとSサイズの2種類で、予め銃本体にはMサイズのパネルが装着されています。
Mサイズのパネルには膨らみがありますが、Sサイズのパネルには膨らみがありません。
グリップ中央の膨らみが気になる場合はパネルをSサイズに交換すると良いと思います。
MサイズとSサイズの差はこんな感じ。
だいぶ見た目が変わっている事が分かります。
後ろ側のパネルはこんな感じで、こちらは3サイズ用意されています。
予め装着されているのはMサイズで、Lサイズが一番分厚いですが丸みを帯びており、Sサイズはかなり平たくなっています。
L、M、Sのパネルを取り付けるとこんな感じ。
見た目上の変化以上に握り心地がだいぶ変わります。
テイクダウンとHOP調節について
CARBON8 STEYR L9A2のHOP調整を行うにはスライドを外す必要があります。
スライドを取り外すにはまず、スライドを引いてハンマーを起こします。
続いてトリガーロックドラムを押し下げた状態でスライドロックレバーを回した後、スライドを前側に動かす事でスライドを取り外す事が出来ます。
尚、この時はトリガーロックドラムを回す必要は無いので付属の工具が無くても良いです。
単にドラムを指で押しながら、レバーを動かすだけです。
HOPダイヤルはチャンバー下部に付いています。
テイクダウンついでにスライドも一応確認してみましたが、しっかりスライドストップの補強用にスチールのピンが打ち込まれていました。
マガジンについて
CARBON8 STEYR L9A2のマガジンはこんな感じ。
12g CO2カートリッジを用いるマガジンで、側面からカートリッジを入れる仕様です。
エチゴヤ側で動作確認をした際に使用したと思われるCARBON8製のカートリッジが入っています。
Carbon8 カーボネイト STEYR L9A2専用 22連 CO2スペアマガジン Gen.2 CBM06G2
フォロワーやリップ周りはこんな感じ。
BB弾はリップ側から入れる事も可能ですし、フォロワーを押し下げて下から給弾も可能です。
放出バルブは同社製品おなじみのはめ殺しのピンで抜けなくなっている他、側面から放出バルブの緩み止めとしてイモネジが付いています。
マガジンバンパーは樹脂製の物が付いており、リキッドチャージ式マガジンと共用なのか、注入バルブ用の穴が空いています。
マガジンバンパーを固定しているピンを押しながら前側にスライドさせる事でバンパーを取り外す事が出来ます。
尚、CO2カートリッジはマガジンバンパーが付いている状態だとマガジンバンパーが邪魔をして入れる事が出来ません。
マガジンバンパーを外した状態でマガジン底部のイモネジを緩め、12gカートリッジを入れます。
その後、イモネジをしっかり締め込めばCO2カートリッジの装填は完了です。
ちなみに、マガジンバンパーの穴を拡張する事でマガジンバンパーを完全に外さなくてもCO2カートリッジを装填出来るようになります。
箱出し状態の初速と燃費について
という訳で、CARBON8 STEYR L9A2を動かしていきます。
尚、動作検証で使用したカートリッジはPuffDinoの12g CO2カートリッジ。
BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾です。
まずはマガジン温度23度の状態で動かした所、初速は81〜87m/s程度といった感じでした。
尚、カートリッジを入れた直後は初速が90m/s程度出ますが、数発撃ってると80m/s台に落ち着きます。
続いて、マガジンを程よく温めた(34度)状態での初速を図ってみた所、ある程度ガスを消費している状態でも初速が97m/s程度になりました。
夏場は常に日陰(できれば涼しい場所)に置いておくなど、気をつけた方が良いでしょう。
暫く動作させていた所、60発を超えた辺りからスライドの動きが鈍くなり、70発程度でガスが無くなりました。
ガス欠寸前の初速はこんな感じ。
尚、作動性的には特に問題は無く、CO2らしい勢いのある動きになっています。
Carbon8 Steyr L9-A2の動作 pic.twitter.com/VO8i1i0iqf
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) February 18, 2024
フラッシュライト装着時の見た目について
とりあえずSUREFIRE XH35ライトを取り付けてみました。
取り付け自体は特に問題無く可能です。
また、SureFire Masterfireホルスターへの取り付けも大丈夫でした。
特に干渉する事なく、取り付ける事が出来ます。
という訳で、CARBON8製品CO2ガスブローバックハンドガン、STEYR L9A2のレビューは以上になります。