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APS製ガスショットガン、Striker-12 ストリートスイーパー MK2(APS-12-MK-2J)を買いました

記事作成日:2024年2月28日

予約していたAPS製ガスショットガン、Striker-12 ストリートスイーパー MK2(APS-12-MK-2J)がようやく届いたので早速レビューしていきます。

海外仕様のモデル名は『12-MK2』ですが、本製品は日本向けモデルなので末尾にJが付いて『12-MK2J』となっています。
海外モデルとの差は正直よく分かりません…。

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付属品とシェルについて

箱を開けるとこんな感じで、ストックが折りたたまれた状態で収まっています。
内容物は銃本体と日本語で記載されている注意書きの紙とマニュアル読み込み用のQRコード、シェルとなっています。

QRコードは同社製品共通の物のようで、読み込むとAPSの製品一覧ページに飛び、そこからモデルを選択してPDFを表示させるといった感じになっています。

注意書きの内容は下記の通り

  • トリガーの引きは構造上非常にかたくなっております。
  • ガスを入れての空撃ちはパーツ欠落の恐れがありますのでお控えください。
  • シェルのOリングの状態によりBB弾を射出しにくい場合があります。
    その場合Oリングにシリコンスプレーなどを少量塗布する事をお試しください。

との事です。
トリガーが重いのは事前情報で知っていたので、ある程度覚悟していましたが、想定以上に重くて正直ヤバいです。
また、ガスを入れての空打ちが駄目なのはだいぶ残念というか、不安要素ではありますね…。
分解した時にどのパーツが問題になるのか、解決策があるのかなど調べていけたらと思っています。

シェルはアルミ製で12発付属します。
1つのシェルに3発までBB弾を入れる事が出来ます。
尚、形状自体は同社の排莢式ガスショットガン、CAM 870用のシェルと仕様が良く似ており実際に互換性もあるそうですが、CAM 870用のシェルを使用すると初速が不安定になったりして動作が悪くなる場合があるそうです。

尚、APSが作る前にFCWからもStriker-12は発売されており、FCWはタナカ式の蓄圧カートリッジでしたが、APSは銃本体側にガスを充填するタイプの製品になっており、シェルにはガスは入りません。

シェルの重さは1個21g。
1個だけでもそれなりに重みがありますし12個合わせると252gですからね、結構重いです。

シェルの前後はそれぞれこんな感じ。
前側からBB弾を入れ、Oリングのテンションで保持されます。

APS-12-MK-2J Striker-12の外観レビュー

という訳で、銃本体を見ていきます。

グレーに塗装されている部分は全てスチール、フォアグリップ、レシーバー+グリップなどは樹脂で出来ています。
スチール部は防錆塗装も兼ねてか、かなりぶ厚めの塗装が施されています。

マズルはこんな感じ。
ギリギリの所までインナーバレルが伸びている事が分かります。

右側面にはコッキングハンドルみたいな物が突いていますが、こちらはシェルを排出する為のロッドを動かす為の物になります。

バレル底部にはフォアグリップが付いています。
意外と薄くて握りやすかったりします。

尚、グリップの左上付近にはスリングスイベルが付いています。

マガジンというかシリンダーはこちら。
ドラムマガジンのような見た目をしており、こちらは銃に固定されています。
中にリボルバーのような感じで回転するシリンダーが収まっています。
マガジンの下側には3つ穴が空いており、ここから残弾の確認を行う事が出来る仕様になっています。

中央にはゼンマイが付いており、シェルを装填する際にはここを回しながらシェルを入れると良いと思います。
また、これを回す事でゼンマイが巻かれ、トリガーと連動してシリンダーが回るようになります。

後ろ側はこんな感じ。

シェルを入れるにはレバーを下げて蓋を開き、穴からシェルを入れます。

また、シェルを排出する時は蓋を開いた状態でロッドを操作します。
勢いよくロッドを下げる事でシェルがスムーズに排出されて気持ちが良いです。

尚、シリンダー単体を回すにはトリガーを半引きする事で可能なので、トリガーを引いた後、ロッドを下げるという動きを繰り返す事でスムーズにシェルを排出させる事が出来ます。

トリガー周りはこんな感じで、トリガー根本には押し込み式のセーフティボタンが付いています。
ショットガン系ではおなじみの仕様ですね。

トリガーストロークとトリガープルを見ていきます。
この製品のトリガーはシリンダーを回す動きとハンマーを動かす動きの2段階に分かれており、常時ダブルアクションなのでトリガーストロークが非常に長く、トリガープルも重いです。

トリガーを引いていない状態
シリンダーを回すシアーに当たった瞬間位
シリンダーを回転させた後

これでシリンダーが回ります(回るだけで発射はされません)
そして、この時点で既にトリガープルは4kgもあります。

まあ、4kgという重さは十分重いものの引きにくいレベルでは無いです。
問題はここから先です。

シリンダーが回るまで引いた後、「これ以上は引けないんじゃないか?」と思える負荷がありますが、その状態から思いっきり引くとハンマーが動きます。
トリガープルゲージでは計測不能になる重さなのでトリガープルの重さは不明ですが、ゆっくり引く事は不可能な重さで、写真を撮りながら引こうとすると2本指必要でした。

ハンマーを起こし始めた時
ハンマーダウン後

何度か引いてれば慣れてきてマシになるかなと思いましたが、自分の指が先に死にました。
動作テストでも何度も引きましたがこのトリガー、もう引きたくない。

人差し指に自身がある人に是非試してもらいたいですね。

トリガー底部にはシリアルNOが印字されており、レシーバー上部には「装填・排莢時にはセーフティをかけろ」「このおもちゃを使う前に使う前にメーカーから入手出来るマニュアルを読め」といった注意書きが書かれています。

グリップはこんな感じでフィンガーチャンネル付きの物が付いています。
こちらもフォアグリップと同様に見た目以上に握りやすいです。
尚、グリップ底部にはガスの注入バルブが付いています。

こちらの製品は銃本体にガスを充填する仕様で、ガスタンクを着脱する事は出来ません。
また、注入バルブは海外仕様のままなので、国内向けのフロンガスやノンフロンガス系は吹き戻しが発生せず、ガスが満タンになった事が分からない仕様になっています。

尚、放出バルブが本体内部に収まっている為、実際に撃つ以外では安全にガスを抜く方法が無い気がします。
空打ちもNGとの事なので、ガスを空にするのが大変そう。

ストック基部はこんな感じ。
上側に折りたたまれるストックが付いており、構造としてはフランキ社のSPAS12と似ています。
また、ヒンジ部にはスリングスイベルが付いています。

ストックを伸ばすとこんな感じになります。
長さはちょっと短めで、体格が小さくても構えやすい長さ(基部からバットプレートまで約26cm)です。

バットプレートは樹脂製で滑り止めの凸が付いています。
幅広なのでしっかり肩に当てて構える事が出来ます。

フロントサイト、リアサイトはそれぞれこんな感じの超シンプルな物が付いており、調整機構などはありません。
尚、アイアンサイトはストックを畳んだ状態だと覗く事は出来ません。

サイトピクチャーはこんな感じ。

シェル装填、トリガーを引く、シェル排出の一連の流れはこんな感じ。

箱出し状態の初速について

という訳で、箱出し状態の初速を測っていきます。
検証に使用したBB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、ガスはS&T ダンガンガス(HFO1234ze + LPG)です。

グリップの表面温度は18度。
尚、ガスを入れてから暫く暖房の効いた部屋に置いた状態で計測しています。

AceTech AC6000は例のごとく、生ガスを検知してまともに計測する事が出来なかった為、今回はXCORTECH X3200 MK3を使って初速を測っていきます。
本当、AceTech AC6000は感度が良すぎてガスガン(特にフィクスド系)との相性悪いですね…。

まずはシェルにBB弾を1発だけ入れた状態での計測から。
12シェル分撃った限り、概ね80m/s台前半位の初速が多く計測されましたが、最低初速は47.72m/s、最大初速は92.25m/sでした。
シェルの微妙な前後位置やBB弾の停止位置、Oリングの硬さなどいろいろな要因で初速は上下する感じです。

ただ、この温度で最大初速が90m/sを超えてるのはだいぶ怖いですね…。
偶然この初速が計測されただけかも知れませんが、それでも出る可能性がある訳ですからね…。

続いて、3発動時発射の状態での初速です。
こちらは多少上下しますが、単発の時であったような大幅な上下はあまり無く、大体50m/s〜60m/s程度の初速が出ていました。
12シェル撃った限りでの最低初速は44.33m/sでした。

とりあえず、弾速測定以外にも何十発か撃ちましたが、不発になるような事は無く、安定して動作している感じはありました。


という訳で、APS製ガスショットガン、Striker-12 ストリートスイーパー MK2(APS-12-MK-2J)のレビューは以上になります。

実はこれよりも前に発売された、FCWのStriker-12(こちらは蓄圧シェル方式)も買おうか悩んだ時があったのですが、結局買わなかったのでAPSから出るという話しを聞いた時は「絶対手に入れよう」と思って初期の頃から予約していました。

何度か発売が延期されましたが、ようやく届いて良かったです。

とりあえず近々分解して中身を確認しようと思います。

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