マルシン U.S.N 9mm M9 ドルフィン ブラックHW X-PFCモデル 完成済みモデルガンを買いました
記事作成日:2024年3月26日
マルシン製モデルガン、マルシン U.S.N 9mm M9 ドルフィン ブラックHW X-PFCモデルを購入しました。
マルシンは2024年3月にモデルガンのM9/M92シリーズをリニューアル、新型カートリッジであるX-PFCに対応したモデルを発売しましたが、今回はU.S.N 9mm M9 ドルフィンを買ってみました。
M9 Dolphinという製品自体個人的に好きなのと、フルオートで撃てるモデルガンが欲しかったのでこの機種を選びました。
また、ヘビーウエイト樹脂の重さは手に取った時の満足感がとても高いので、今回もヘビーウエイト製品を選択しています。
マルシン U.S.N. 9MM M9 ドルフィン ブラックヘビーウエイト モデルガン 完成品 発火タイプ
付属品とX-PFカートの紹介
内容物はこんな感じ。
銃本体とマガジン、X-PFカート5発、六角レンチ、ローダー、取扱説明書です。
取扱説明書には基本的な操作方法やメンテナンス方法、パーツリストが記載されています。
六角レンチはデトネーターを取り外すのに使用する物で、ローダーはカートにキャップ火薬を取り付けるのに使用します。
付属のカートは5発。
マガジンの装弾数は15発なので、フル装填するには別売の予備カートを2つ購入する必要がありますが、個人的にはX-PFCモデルのモデルガンを買ってカートを集めた方がコスパが良いと思ってます。
尚、付属のOリングはカート内部のパーツに取り付ける物になります。
マルシンのX-PFカートは従来のカートに比べて見た目がリアルになっている他、作動性や発火音なども良くなっている物になります。
弾頭や薬莢部の形状はもちろん、内部パーツも大きく変更されています。
Oリングはこのように取り付けます。
従来のカートに比べると取り付けは楽になっている気がしますが、地味にめんどくさい…。
U.S.N 9mm M9 ドルフィン ブラックHWの外観レビュー
という訳で、マルシン U.S.N 9mm M9 ドルフィン ブラックHW本体を見ていきます。
ドルフィンシリーズは『マットブラックABS』『ブラックヘビーウエイト』『WディーブラックABS』『シルバーABS』の4種類がラインナップされており、完成品と組み立てキットの両方が販売されています。
今回購入したのは完成品のブラックヘビーウエイトモデルなので、そちらの紹介になります。
まず外観は全体的にマットな黒色をしており、表面は少しざらついています。
また、全体的に油分が多めなので、気になる人は軽く拭いてから触った方が良いです。
手に取った時のずっしりさ具合は同社のM9よりも重い気がします。
スライドが肉厚になっている分、ドルフィンの方が重いのでしょう。
では細部を見ていきます。
まず、マズル周りはこんな感じで、バレル内側にはライフリングを模した凹凸が確認できる他、奥の方には横方向にインサートが埋め込まれているのも確認出来ます。
スライドとシャーシ左側面には刻印が入っています。
スライド側にはU.S.N 9mm M9とイルカのロゴ(Phrobis社ロゴ)が、シャーシ側にはシリアルNOが記載されています。
M9/M92シリーズと大きく異なっているのはスライドの形状でしょう。
シリーズ共通で付いている肉抜きがドルフィンにはありません。
エジェクションポート周りはこんな感じ。
エキストラクターには赤色のインジケーターが確認出来ます。
スライドロックレバー周りはこんな感じで、レバー上部のスライドが肉厚になっています。
スライド上部の肉抜きをなくしたり、スライド中腹部を肉厚にするなどの強度を高める為の改修はPhrobis社による物のようです。
トリガー周りはこんな感じで、この辺りは特にM92系と違いを感じません。
マガジンキャッチも普通の形状ですね。
スライドストップの形状も普通な感じ。
尚、スライドストップをかけるとちょうど肉厚の部分にスライドストップが引っかかる事が分かります。
ちなみにスライドを引いてみた感じ旧M9/M92系よりもリコイルスプリングがかなり柔らかくなっている感じでした。
作動性をより良くする為の調整でしょうかね。
スライドストップの反対側にはトリガーバーが確認出来ます。
この辺りの仕様もM92系と同じですね。
セーフティレバーはこんな感じで、形状自体はM92系と同じですが大きな違いはセーフティレバーがアンビ仕様では無いという点です。
こちら側のセーフティレバーを動かしても反対側に付いているレバーは動きません。
尚、セーフティをかけるとデコッキングされたり、セーフティをかけた状態でもトリガーは引けるもののハンマーとは連動しないなど、挙動自体はM92系と同じです。
M9 ドルフィンではセーフティレバーの反対側はセレクターレバーになっています。
セーフティレバーを動かすには引っ張りながら回す必要があります。
切り替えはスムーズに行えませんが、誤作動を起こす事は無い構造になっている感じですね。
摘めるようにセレーションも入っています。
尚、フルオート状態でゆっくりスライドを戻すとスライド閉鎖直前で止まります。
この状態でスライドを前に押してやるとハンマーダウンします。
セーフティレバーやセレクターレバー、スライドの動きはこんな感じ。
マルシン M9 ドルフィンのセーフティーレバーとセレクターレバーの操作 pic.twitter.com/MhEUvb5Mqw
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) March 25, 2024
フロントサイト、リアサイトはこんな感じでシンプルなホワイトドットが入っています。
まあ、M92系と同じ仕様ですね。
ハンマーはこんな感じで、普通のM92系のリングハンマーです。
ハンマーダウン状態とフルコック状態の2パターンのみ。
尚、ハンマーを起こした状態ではファイアリングピンが確認出来ます。
グリップパネルはこんな感じ。
刻印はマルシンロゴではなく、Berettaに良く似たロゴになっています。
グリップ前後のセレーションはこんな感じで、共にシンプルな縦スリットが入っています。
グリップ底部にはランヤードリングが付いています。
マガジンを取り出すとこんな感じ。
マガジンは黒染めされている物で、CAL. 9 PARA MFG MARUSHINと打刻されています。
リップ部、背面、マガジン底部はそれぞれこんな感じ。
スチールプレスで作られたマガジンはつなぎ目の溶接跡や残弾確認の穴などがしっかり再現されています。
マガジンにX-PFカートを入れるとこんな感じ。
M9 ドルフィンに装填するとこんな感じ。
エジェクションポートからはしっかりカートを確認出来る他、チャンバーに装填されるとエキストラクターが動くので赤色のインジケーターを確認出来るようになります。
装填・排莢の動きは非常にスムーズで、手で動かしている限りジャムったりする事はありませんでした。
はやく発火させたい…。
マルシン M9 ドルフィンの排莢 pic.twitter.com/4UcXoA4j5j
— エボログの中の人 (@Evolutor_web) March 25, 2024
テイクダウンについて
とりあえずテイクダウンした時の見た目位は紹介しておこうと思ったので、スライドを外しました。
ここまでの分解は工具不要で簡単に分解出来ますし、メンテナンスをするのに必要な分解になります。
バレルはこんな感じ。
冒頭でも紹介しましたが、バレル前側にはインサートが埋め込まれており、チャンバー側にはデトネーターが固定されています。
リコイルスプリングはこんな感じ。
軽く動かした時にスライドの柔らかさを感じましたが、実際にリコイルスプリングの線形がだいぶ小さくなっていました。
スライド内側はこんな感じ。
特に気になるポイントはありませんが、セレクターレバーの構造がかなり独特で、フルオート時には棒が飛び出します。
グリップ側を見ると、通常のM9/M92系には付いていない黒色のシアーが増設されています。
このシアーにセレクターレバーの棒がぶつかる事でスライド閉鎖直前にハンマーダウンするようです。
マガジンの互換性について
X-PFカートと従来カートの互換性はありませんが、マガジン自体はどうなのか見ていきます。
こちらのシルバーのマガジンは旧M9付属のステンレスマガジンです。
X-PFカートの装填は問題なし、装填・排莢の動作も大丈夫そうでした。
タニオコバ製 東京マルイ M9A1用コンバージョンキットとの比較
せっかくなので、タニオコバ製のコンバージョンキットと比較してみます。
こちらは東京マルイ M9A1用のドルフィンコンバージョンキットとして販売されていた物になります。
スライドの刻印はこんな感じ。
書いている内容自体は同じですが、イルカロゴ部分が違っています。
タニオコバはイルカのシルエットの中にSFという文字、マルシンはそのまんまPhrobis社のロゴになっています。
また、こう見るとバレルの長さも違っていますね。
反対側はこんな感じ。
タニオコバの方にはMOD. 92FS-CAL. 9mm Parabellumと刻印が入っていますが、マルシンの方は無刻印です。
エジェクションポート周りはこんな感じ。
タニオコバの方はインナーバレルを東京マルイ純正を流用するのでM92系の形状になっていますが、マルシンは専用品ですね。
スライドロックレバー、トリガー、スライドストップ、セーフティレバー周りはこんな感じ。
大きな違いは無い感じ。
結構大きな違いがあるのは反対側です。
タニオコバの方はセーフティレバーが別体になっており、それによりグリップが分厚くなっています。
これに関してはコンバージョンキットという仕様上、セーフティレバーがオミットされてしまうのを防ぐためにタニオコバ側でアレンジを加えた物のようです。
グリップパネルはこんな感じで、テクスチャがだいぶ違っています。
こちらもタニオコバ側のアレンジのようで、オリジナルデザインのグリップとして紹介されています。
という訳で、マルシン U.S.N 9mm M9 ドルフィン ブラックHW X-PFCモデル 完成済みモデルガンのレビューは以上になります。