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ちょっと大きなレンズを搭載したMaverick新作、Vector Optics Maverick-Ⅱ 1×25 GENⅡ(SCRD-72)のレビュー

記事作成日:2024年4月1日

つぼみトレードカンパニー様からのご依頼でVector Optics Maverick-Ⅱ 1×25 GENⅡ(SCRD-72)をお借りしたのでレビューしていきます。

こちらの製品はAimpoint T1/T2タイプのシリーズであるMaverickシリーズの新作ですが、レンズが一般的な20mmや22mmよりも大きな25mmの物が採用されているのが特徴の製品となります。

倍率が付いていないドットサイトの場合レンズが大きいとそれだけ視野角も広くなるので、大きなレンズにはそれなりのメリットがあります。
特に両目照準に慣れていない状態やCQBのような近距離で瞬時に狙う必要がある場合だとレンズが大きい方が使いやすいと感じる事も少なくはないと思います。

また、つぼみアームズでの販売価格も1万円前後とかなりお手頃な価格になっています。

ベクターオプティクス ドットサイト Maverick-II 1x25 GenII Red Dot Sight Motion Sensor Vector Optics SCRD-72 【2024年3月新入荷モデル】マーベリック第2世代 モーションセンサー搭載モデルをつぼみアームズで購入するhttps://tsubomi-arms.net/shopdetail/000000005265/

内容物の紹介

内容物はドットサイト本体(ハイマウント・バトラーキャップ付き)とローマウントベース、コインドライバー、L字レンチ、つぼみアームズの保証書、説明書、クリーニングクロスです。

付属の工具はこんな感じ。
L字レンチはトルクス(T10)。
コインドライバーは樹脂製でVector Opticsのロゴが入っています。

ドットサイト本体の外観レビュー

Vector Optics Maverick-Ⅱ 1×25 GENⅡ(SCRD-72)本体はこんな感じ。
見た目自体はT2系をモチーフにしたオリジナルデザインのように見えますが、手に取ってみると若干大きい事が分かります。(比較は後ほど紹介します)

対物レンズ・接眼レンズにはバトラーキャップが付いており、引っ張れば外す事が出来ます。
チューブ外形は前後共に28.9mmとT1/T2系ドットサイトで一般的な27.8mmよりも1mmほど大きくなっています。

尚、当記事ではバトラーキャップを外した状態での見た目を紹介していきます。

対物レンズ側はこんな感じで、内側にねじ切りが施されています。
キルフラッシュなどを取り付けられそうですが、大きさ的に専用品になると思われます。
適合する製品があるかどうかは不明です。

ハウジング左側面には大きくVector Opticsのロゴが入っています。
基本的に同社製品のロゴマークは主張が激しいですが、本製品は単なる刻印ではなく凹凸のあるメダリオン的な物になっており、特に主張が激しいです。

右側面には輝度調節ダイヤルが付いています。
輝度は6段階で調節が可能で、1クリックごとに消灯する仕様のダイヤルになっている為、予め使いたい輝度の間にしておく事で、使いたい時に瞬時に任意の輝度にする事が出来ます。

尚、モーションセンサーが付いており、ダイヤルの位置に関係無く90分間動きが無いと自動的に消灯する機能が付いています。

蓋を開けてCR2032を入れます。
尚、蓋をあけるときに付属のコインドライバーを使う事で、蓋に傷を付けずに開ける事が出来ます。
※電池は付属しないので、別途用意する必要があります。

本体上部はこんな感じでAimpoint T2っぽいデザインになっており、ノブが保護されています。

エレベーテーションノブ・ウィンテージノブはそれぞれこんな感じ。
ノブにはキャップなどは付いておらずノブを直接摘んで回す事が出来ますが、前後がガードされている為、左右からノブ摘んで回す仕様でしょう。
ノブには滑り止めのチェッカリングが付いており、回しやすいです。

ノブはカチカチとしたクリック感があり、調整範囲は上下左右共に60MOA、1クリックで1MOA動きます。

ウィンテージノブの下に1x25RDとレンズ仕様とレティクルカラーの記載がありますが、レティクル違いとかのバリエーションは記事を書いている時点では無さそうです。

接眼レンズ側はこんな感じで、内側には乱反射防止用の段差が確認出来ます。

マウントベースについて

付属のマウントベースの高さはAbsolute Co-winness。
肉抜きされたデザインが特徴的なハイマウントベースが付いています。

このマウントベースはロック機構付きのQDレバーが付いており、ワンタッチで着脱をする事が出来る仕様になっています。

また、QDレバー反対側に付いているナットを緩めたり締め込む事である程度幅の調整も出来るので、相性問題は起きにくい形状になっていると思われます。

手持ちの銃数機種に取り付けてみましたが、特に問題はありませんでした。

マウントの高さはこんな感じ。
M4系のレシーバーに取り付けた場合、アイアンサイトと同じ高さにドットサイトの中央が配置されます。

ハイマウントベースとは別にローマウントベースも同梱されています、
ローマウントベースはQD仕様ではなく、ネジを締め込んでクランプする仕様になっています。

ローマウントベースを取り付けるには付属のトルクスレンチを使って底部のネジを外します。
SCRD-72のフットプリントはT1/T2系準拠なので、社外製マウントベースの取り付けも問題は無いと思われます。

Vector Optics Maverick-Ⅱ 1×25 GENⅡ(SCRD-72)にローマウントを取り付けるとこんな感じになります。

MP5のローマウントベースに取り付けるとこんな感じになります。

レンズコーティングについて

対物レンズはルビーコートが施されており、接眼レンズ側は濃いめの緑色のコーティングが施されています。
コーティングの仕様自体は同社製の他のドットサイトと大きな差は無い感じです。

様々な色に反射する多層コーティングでは無くシンプルな単層コーティングのようで、色は濃いめですが、色ムラも無く綺麗なコーティングです。

覗いた時の見た目について

覗いた時の様子はこんな感じ。
レンズ中心付近と下側は透明ですが、上部〜右上から中央にかけて水色のグラデーションが確認出来ます。

グラデーションは比較的薄めではありますが、気になる人は気になると思います。
個人的にはこれくらいは許容範囲内ですね。

ドットを点灯させるとこんな感じ。
レティクルのサイズは3MOA、屋内では輝度3の状態でちょうどよく、最大輝度にするとかなり眩しい感じになります。

明るい屋外で使う場合は最大輝度がちょうど良いです。

歪みとパララックス検証

という訳で、いつものレンズの歪みとパララックス検証を行っていきます。
まず歪みに関してはほとんど気になるような事は無いですね。

続いてパララックス検証。
視点を上下左右に動かすとこんな感じで、基準として設けている中央の円から外れるような事はありませんでした。
また、視点を動かすと若干の歪みがある事が分かりますが、そこまで気にならないレベルだと思います。

Vector Optics Maverick-IV 1×20 MINI MIL SCRD-60やT2(レプリカ)との比較

20mmレンズが付いている同社製T1/T2系ドットサイトであるVector Optics Maverick-IV 1×20 MINI MIL SCRD-60との比較していきます。
こうやって比べるとハウジングやレンズの大きさの違いがよく分かると思います。

レプリカT2(DMAG Aimpoint Micro T2タイプ)と比較するとこんな感じ。(マウントの高さが異なっています)


という訳で、Vector Optics Maverick-Ⅱ 1×25 GENⅡ(SCRD-72)のレビューは以上になります。

レンズが大きなT1系だと同社からNAUTILUSというシリーズで発売されていましたが、こちらは30mmレンズとかなり大きいのが特徴でした。
Maverick-Ⅱ 1×25 GENⅡ SCRD-72はT1/T2系よりも若干大きい程度のサイズなので、中間位のサイズという変わったジャンルになると思います。

30mmほど大きい必要はないものの、20mm/22mmレンズよりも少し大きいレンズの製品が使いたいという場合に良い製品だと思います。

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