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SIGHTRONフラグシップモデル SV Series 27009 SVSSED4.5-24x56FFPIRMH-Hを買いました

記事作成日:2024年5月2日

SIGHTRON製光学サイトのフラグシップモデル、SVシリーズのライフルスコープ、『SVSSED4.5-24x56FFPIRMH-H(27009)』を購入しました。
今回購入したのは4.5〜24倍の倍率比で対物レンズ径が56mm、チューブ径が34mmという高倍率かつ大型な製品になります。
レティクル形状はイルミネーション付きのMil-Hash-Hです。

蓋を開けると保証書と説明書が入っており、その中にスコープとロングフード、説明書類が収まっています。

付属品について

付属の説明書類はこんな感じで、レティクルについての説明書とは別にスコープの操作説明書が別紙になっています。
説明書類は全て英語で記載されています。
また、ゼロリセットに使うL字六角レンチやイルミネーション用の電池(CR2032)が同梱されています。

スコープ本体とロングフードはこんな感じ。
ロングフードの内側には乱反射防止用の細かな凹凸が付いており、スコープに取り付けた時の一体感はそれなりにある感じです。
対物レンズ外側の面取り部の段差やリング部の色が違う為、ドンピシャという訳ではありませんが外形は同じなので悪くはない見た目です。

細部のレビュー

という訳で、SIGHTRON SVSSED4.5-24x56FFPIRMH-Hの細部を見ていきます。

対物レンズ側はこんな感じで、側面にはメーカー名とレンズの種類であるED Glassの表記が入っています。
内側は等反射防止用の凹凸とロングフードを取り付ける為のネジ山が確認出来ます。

ハウジング左側面にはイルミネーションノブとサイドフォーカスノブが付いています。
イルミネーションは11段階の調節が可能で、イルミネーションON/OFFが交互に配置されているタイプです。
サイドフォーカスノブには数値情報はありませんが、公式カタログを見ると10ヤード〜無限という仕様のようです。

SVシリーズのエンブレムが付いている部分はバッテリー収納スペースになっており、ここにCR2032電池を入れます。

エレベーションダイヤルとウィンテージダイヤルは非常に大型な物が付いています。
共にゼロロック・ゼロリセット機能付きのダイヤルになります。

1クリック辺りの稼働量は0.1MRAD(100ヤードで0.36インチ/100mで1.0cm)で、1周回すと10MARD動きます。
また、最大調整幅はエレベーテーションとウィンテージで異なっており、エレベーテーションが35MRAD、ウィンテージが17.5MRADとなっています。

長距離を狙う場合、弾道のドロップが大きくなるのですが、それに対応する為にエレベーテーション側の稼働量が大きくなっているようです。

エレベーションダイヤルはこんな感じ。
目盛りは0.1刻みで付いており、0.5単位で数字が入っています。
ダイヤル上面には着弾点の移動方向や1クリック辺りの移動量の記載が入っています。

ウィンテージダイヤルはこんな感じ。
目盛りは0.1刻みで付いており、0.5単位で数字が入っている他、エレベーションダイヤルの目盛りとは異なり0を基準を基準としてそれぞれ右、左に何クリック動かしたのかが分かるような表記になっています。
ダイヤル上面には着弾点の移動方向や1クリック辺りの移動量の記載が入っています。

ダイヤルを回すにはノブを引っ張ってロックを解除します。
ノブを回した時の音は「カチカチ」というより「ガリガリ」という感じの音。
結構硬いダイヤルで、ノブを回した時の音もかなり大きいです。

他のスコープとノブの動きを比較するとこんな感じ。(最後のが本製品)

ゼロリセット機能を使う為にゼロの位置を動かすにはノブに付いている3本のイモネジを緩めた状態でノブを回します。
この操作を行う最にはゼロロックを解除する必要は無く、そのままスルスル回す事が出来ます。

尚、ゼロリセット時にノブが外れる製品もありますが、こちらはキャップ上部の弄り防止トルクスネジで抑えられているのでゼロリセット時にノブが外れる事はありません。

ハウジング底部にはニトロゲンガスの封印シールとシリアルNO、製造国名の記載が入っています。

パワーノブはこんな感じで、エレベーション・ウィンテージダイヤルやサイドフォーカスノブと同じデザインのノブで、倍率表記の他、「SV 4.5-24×56」と入っています。

倍率の表記はこんな感じ。
4.5、6、8、10、12、16、20、24と数字が入っており、6と8、8と10の間に・(中黒)が入っています。

ノブは程よい硬さで硬すぎず柔らかすぎずな感じでした。

接眼レンズ側はこんな感じで、装飾や刻印などは無くあっさりとしています。
ベゼル部はラバーで覆われており、この部分を回す事で視度調整が出来ます。

レンズコーティングについて

SIGHTRON SVSSED4.5-24x56FFPIRMH-Hのレンズコーティングは対物レンズ・接眼レンズともにグリーンマルチコートが施されいます。
対物レンズ側には紫色の反射も確認する事が出来ました。

尚、こちらのコーティングはZact-7 Revcoatという名称も付いており、SIGHTRON独自のマルチコート技術を用いており、レンズ面での反射を抑え、極めて高い透過率を実現しています。
同社のハイエンド機種に採用されているコーティングですね。

また、レンズ自体にはEDレンズ(特殊低分散ガラス)が採用されており、通常の光学ガラスに比べて屈折率の変化が少なく、色収差を抑えることができます。

覗いた時の様子とレティクル形状について

覗いた時の様子はこんな感じ(4.5倍率時)。
アイレリーフは100mm程度あり、高倍率スコープとしてはかなり長めのアイレリーフを持っておりフチも比較的薄い方です。

FFPレティクルを採用しているので、倍率を上げていくとレティクルが大きくなっていきます。
また、倍率を上げていっても極端に覗きにくくなるような事は無く、4.5倍率の時とほぼ同じ位置で覗き込む事が出来ます。

6倍率時
12倍率時

最大倍率にすると太い十字部分は見えなくなります。
ここまで倍率を上げるとアイボックスがだいぶ狭くなりますが、それでも決して覗きにくいレベルでは無いです。

24倍率時

イルミネーションを点灯させるとこんな感じで、中央のハッシュ部分が光ります。
写真は8倍率の状態です。


という訳で、SIGHTRON製のフラグシップモデル ライフルスコープ、SVSSED4.5-24x56FFPIRMH-Hのレビューは以上になります。

今後、マウントリングを取り付けて外で覗いてみたい所です。
この手のスコープ、外で遠くを覗かないと意味ないですからね…。

また、20万円クラスの高倍率スコープも何個か集まってきたので、そろそろ比較記事とかも書いてみても良いですね。