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タニオコバ M4モデルガン 10.5インチ 2023年モデルを買いました

記事作成日:2024年5月7日

友人達と「ナイトビジョン付けながらモデルガン撃ちたいよね」という話をしている過程で「とりあえずタニオコバのM4を買おう」となったので、自分も買いました。
今回購入したのは200丁限定で再生産された2023年モデルの製品で、中古での購入になります。
また、30発入りの予備カートも別途購入しています。

尚、中古品の状態ですがカート・マガジンの開封はされていますが、発火はさせていないようなので実質新古品みたいな感じでした。

また、2023年モデルとそれ以前のモデル(2011年/2016年モデル)の差は調べた限り殆ど無さそうで、

  • デルタリング分解用の工具が付属しない
  • TANIO-KOBAやSTGAなどの刻印の位置が変更
  • ピポッドピンがネジ固定仕様に変更(これは2016年再販分からこの仕様になっている)
  • 14.5インチモデルは再販されていない

といった感じのようでした。

ちなみに、こちらの製品は昔同社及びKJ Worksから発売されていたガスブローバックモデルと一部パーツに互換性があります。

とは言え、タニオコバタイプのガスブローバックM4系の流通量が圧倒的に少ないですし、カスタムパーツも殆ど無いので、特に互換性においてメリットは無いと思いますし、モデルガン故色々な規制が存在するので、エアソフトガンに比べるとカスタムの自由度は高くは無いです。

付属品の紹介

タニオコバ M4モデルガン 10.5インチの内容物はこんな感じ。
銃本体と取扱説明書、注意書き、カートリッジ(10発)、火薬装填用のローダーロッド、マガジンになります。

説明書は基本的な操作方法とメンテナンス・クリーニング方法がイラスト付きで紹介されています。
また、最後のページには分解図とパーツリストも記載されています。

CPカートリッジについて

付属のカートリッジとローダーロッドはこんな感じ。
プライマーと発火プラグ、2分割のカートリッジがそれぞれ10個ずつ入っています。
一般的なモデルガンと同様にマガジンにフルロードするには別売りのカートリッジを購入する必要があります。

カートリッジはこんな感じ。
シンプルな構造をしており、キャップ火薬の取り付け作業は比較的やりやすい方のような気がします。 

カートリッジの入れやすさで言うとGM7系のオープンカートリッジですが、5.56mm弾のカートリッジを模した形状故、カートリッジが2分割になるのは仕方がないのかも知れません。

カートリッジのサイズはこんな感じで、5.56mm弾の薬莢とほぼ同じサイズ。 (ちょっとだけ大きい)
リムが分厚く、面取りも大きいですし、外形も若干大きいです。

別途購入した30発入りのカートリッジはこんな感じ。
プラグの袋が中で敗れてバラけていますが、こちらは新品を購入しています。

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ちなみに、これで40発のカートリッジが揃ったのですがアルマイトの色味の個体差がかなり激しく、白っぽい個体と黄色味が強い個体を組み合わせてみるとこんな感じのツートーンカラーみたいになります。

マガジンについて

付属のマガジンはMAGPUL E-MAGっぽいデザインのポリマーマガジン
窓はありませんが、残弾確認用の穴が設けられているのと、マガジンダストカバーも付いています。

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ダストカバーを外すとこんな感じで、上面にタニオコバのロゴが入っています。
また、このカバーはMAGPUL P-MAG/E-MAG系と同様にマガジンバンパーに取り付ける事も出来ます。

リップ側はこんな感じ。
マガジンの内側は同社のカートリッジのサイズに合わせて実物のM4用マガジンよりも絞られている為、リアルサイズのダミーカートを入れる事は出来ません。(空薬莢を入れる事は出来ます)

尚、カートリッジを装填した時の見た目はこんな感じ。

マガジン上部の刻印はこんな感じ。
5.56×45の刻印や注意書きなどが入っていますが、レイアウトはMAGPULのマガジンを意識してますね。

残弾確認用の穴はこんな感じ。
10発、20発、30発の位置に穴が空いています。

空の状態
30発の弾を入れた状態

ちなみに限界まで装填すると31発の弾を入れる事が出来てしまいますが、その状態だとマガジンを銃に差し込む事が出来なくなるので、入れすぎ注意って感じです。

マガジンバンパー周りはこんな感じ。
E-MAGやP-MAGなどの表記が入っている所には『30:MAG』と入っており、MAGPULロゴの所にはタニオコバのロゴ(ティアドロップのサングラスを掛けた顔)が入っています。

マガジンを分解するとこんな感じ。
マガジンスプリングの線形は細く、柔らかいので30発の装填も苦にならないです。

タニオコバ M4モデルガン 10.5インチの外観レビュー

という訳で、タニオコバ M4モデルガン 10.5インチの外観を見ていきます。
アウターバレルやレシーバーなどの外装パーツは樹脂(アモルファスナイロン)で出来ており、フラッシュハイダー、フロントサイト、リアサイト、チャージングハンドル、ストックチューブなどは金属(亜鉛ダイカスト)で出来ています。

フラッシュハイダーはこんな感じで、シンプルなA2タイプのバードケージ。
下部のイモネジを緩める事でフラッシュハイダーを取り外す事が可能で、内側に付いている真鍮製のカラーは14mm逆ネジで固定されています。

SYSTEMA PTWもこういうハイダー本体とカラーに分かれている構造ですが、時代を感じる構造ですね。

バレル内にはインサートが入っています。
こちらの製品は樹脂製外装を用いている為、バレルを貫通させる事が出来ている製品なので、ハンドガンのモデルガンのようにインサートが入っています。
ちなみに、フロントサイトの付近に縦向きのインサートが2個、チャンバー側に横向きの長いインサートが1個入っています。

本製品は銃口からの火花も楽しめる事を売りにしているので、火薬の火花が銃口からも出るようにこういう構造になっています。
銃身に穴が空いている関係で、各種外装パーツが樹脂になっている感じですね。

マズルフラッシュはリアルでは無いかも知れませんが、是非マルシン製のキャップ火薬(マグネシウムの配合率が高い)を使って撃ってみたいですね。
メンテナンス大変そうですが…。

フロントサイトはこんな感じで、これはダイカスト製。
底部にはスリングスイベルと着剣ラグが付いています。

ハンドガードはこんな感じのシンプルなM4A1スタイルの樹脂ハンドガードが付いています。
ハンドガードにヒートシンクは付いていませんが、ガスチューブが確認出来ます。
また、ガスチューブ以外にも謎のスプリングが確認出来ます。

ハンドガードを外すとこんな感じ。
ガスチューブに付いているこのスプリングはどうやらガスチューブを固定するのに使う為の物のようです。(ガスチューブはこのスプリングのテンションで固定されているっぽい)
ハンドガードもこのスプリングを逃がすように溝が大きく作られていました。

チャンバーやデトネーターのメンテナンスの為の分解をやりやすくする為にこういう仕様になっているようです。
実際、説明書にもメンテナンス手順が記載されていますが、テイクダウンせずにバレルを取り外し、デトネーターを取り外す事が出来るようになっています。

レシーバーはこんな感じ。
先述の通りタニオコバ M4は樹脂製レシーバーの製品になります。

ピポッドピンは反対側からもネジで固定出来るタイプ。
ガタツキ防止としては優秀ですが分解するのにはひと手間掛かる仕様です。

刻印周りはこんな感じで、エアソフトガン系でよくあるU.S. GOVT刻印ではなく、法執行機関向けのLAW ENFORCEMENT刻印になっています。
シリアルNOもLEから始まる番号になっています。
セレクターレバーの刻印はSAFE、SEMI、AUTO。

M4という製品名ですが、刻印的にはいわゆるLEカービンという種類になるので、正確にはLE6920かLE6921になると思います。

反対側はこんな感じ。
マグウェルには使用制限の注意書きが入っており、セレクターレバー側は無刻印です。

マグウェル内側とマガジンを挿した時の様子はこんな感じ。
ガタツキも無く安定してロックされます。

エジェクションポート周りはこんな感じ。
ダストカバーはスチールプレスで出来ていますが、プランジャー部分はデフォルメされていますね。

ホールドオープン状態にするとこんな感じ。

アッパーレシーバーの後ろ側はこんな感じで、CとAみたいな刻印が入っています。
ボルトフォアードアシストノブもちゃんと機能しており、閉鎖不良状態のボルトを強制的に動かす事が出来ますが、正直モデルガンではやらない方が良い気がします。

テイクダウンピンはピポッドピンと異なり普通に抜けるタイプ。
ストック基部側は強化リブの無い旧型仕様になっています。

トリガー周りはこんな感じ。
トリガーガードはMAGPULっぽい形のナイロン製(無刻印)になっています。

グリップはA2タイプ。
リアルサイズの細身なグリップが付いています。

トップレール側はこんな感じで、LMTタイプのリアサイトが付いています。
このリアサイト、レールの幅と合っておらずネジを限界まで締め込んでもガタガタでした。

トップレールの幅を測ってみた所、20.6mmと21mmを下回るサイズなので取り付ける製品との相性問題は割と起きやすそうな気がします。

LMTタイプのリアサイトはこんな感じで、こちらはダイカスト製になっています。
結構硬いですがサイトの上下左右の調整は可能でした。

サイトピクチャーはこんな感じ。
遠距離用と中近距離の2パターンを切り替える事が出来ます。

遠距離用
中・近距離用

チャージングハンドルはアレンジされたデザインの物が付いています。
ロック部分が大型化されており、Yankee Hill製品っぽい感じですが、何を模しているのかはちょっと分かりません…。
ハンドル後ろ側が特徴的な形状になっています。

引くとこんな感じ。

エンドプレートはOmega Manufacturing製品に似たデザインで、アンビ仕様のスリングスイベル付きの物になっており、ストックチューブナットはストックチューブ一体型です。

ストックはブッシュマスタータイプの物が付いています。
バットプレート側の底部にはスリングスイベルが付いています。

ストックのポジションは5ポジション、ストック後部は別パーツで蓋がされています。

装填と排莢について

カートリッジを入れたマガジンを挿して、ボルトを引くとこんな感じ。

そのままボルトを前進させて装填します。
装填は非常にスムーズで、チャンバーにカートリッジが流れるように入っていきます。

チャンバーにカートリッジが入っている状態でボルトを引くとエキストラクターに引っかかったカートリッジがチャンバーから抜かれ、最終的にはエジェクターに弾かれた薬莢がエジェクションポートから排出されます。

装填・排莢の様子は動画でも撮りました。
ボルトをゆっくり動かしてもちゃんと排莢されますし、勢いよく動かすとちゃんとケースリフレクターにカートリッジが当たってくれるので気持ちが良いです。

テイクダウンとボルトの取り外し

テイクダウンピンを抜けばテイクダウンを行う事が出来ます。

ハンマーやリコイルバッファー周りはこんな感じ。
このあたりの構造は同社のGBB M4系とよく似ており、特殊な構造になっています。

チャージングハンドルやボルト、エジェクターはこんな感じ。
チャージングハンドルは特殊な形状ですが小加工での交換は出来そうです。
ボルトは完全に専用品で、エジェクターピンが付いていない代わりに板状のエジェクターがレシーバーに固定されている感じです。

ボルトはこんな感じで、エジェクター側が削られておりファイアリングピンが丸見えな状態になっています。
基本的にモデルガンのファイアリングピンは分解不可能な構造になっている為、メンテナンスが行えないのですがこの構造であればメンテナンスがやりやすそうです。

エキストラクターやロッキングラグ部はこんな感じ。
エキストラクターは金属ですが、ロッキングラグ部は樹脂で出来ています。

カートリッジをはめてみると結構ガッチリ保持されている事が分かります。
ボルトについている切り欠きの部分からエジェクターがカートリッジを押し出し、ロッキングラグからカートリッジを外す構造になっています。


という訳で、タニオコバ M4モデルガン 10.5インチ 2023年モデルのレビューは以上になります。

今のところ6月に開催される発火会にて発火させる予定なので、その時までに色々弄ってみようと思っています。
とりあえずは分解からですね。

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