
AGM MP40(AGMMP40BK)電動ガンのレビュー
記事作成日:2025年4月3日
2025年のFORSTER オールドガン 4.5万円福袋から出てきたAGM製電動ガン、MP40(AGMMP40BK)をレビューしていきます。
本製品は割と昔から存在する製品で、意外と何度も再販が行われている製品です。


尚、樹脂パーツが茶色くなっているモデル(AGMMP40BR)と黒色のモデル(AGMMP40BK)の2種類が存在しますが、本製品は黒色のモデルになります。
内容物について
内容物は銃本体とマガジン、クリーニングロッド、BBローダー、スリング、説明書、保証書です。


スリングはナイロン製の物で、色はOD。
かなり安っぽいナイロンですしスリングフックも同様に安っぽさが凄いです。(100均とかで売ってそうなレベル)


BBローダーは東京マルイ製のBBローダーのコピーです。

マガジンはこんな感じでスチール製の外装に覆われています。
装弾数は55発です。

尚、こちらのマガジンは同社製STEN Mk2及びS&T M12S用マガジンと互換性があります。
福袋にはS&T M12S用マガジン(ST-MAG-18)が同梱されていました。


給弾口側はこんな感じ。



マガジン中腹には穴が空いており、反対側には溶接跡が確認出来ます。


取り扱い説明書は日英併記で、写真付きで説明されています。
保証書はUFCの物で、製品名や弾速計測値などが記載されています。

銃本体の外観レビュー
という訳で、AGMMP40BKを見ていきます。
本製品は樹脂パーツ部も含めてすべて黒色のモデルなので、ロアレシーバーやグリップも黒色になっています。


マズルはこんな感じで、アウターバレル先端は14mm逆ネジになっています。


リングで覆われたフロントサイトが付いています。
フロントサイトの突起は結構大きいですね。

アウターバレル底部と基部はそれぞれこんな感じ。
また、基部にはスリングスイベルが付いています。


マグウェルはこんな感じで、後ろ側には大型のマガジンキャッチボタンが付いています。
マグウェルの内側は樹脂製のガイドが付いており、マガジンの挿入がスムーズに行えるようになっています。


マガジンを挿すとこんな感じになります。

エジェクションポートはこんな感じで、コッキングハンドルを動かす事で開く事が出来ます。


ダミーボルトを後退させた状態にする事でHOP調節レバーを動かす事が出来ます。
レバーには←HOP NORMAL→と記載されています。
HOPの方に動かすとHOP-UPが強くなり、NORMAL方向に動かすとHOP-UPが弱くなります。


コッキングハンドルはこんな感じで、後退させると半分程度動きます。



実銃のMP40はフルオートのみの仕様ですが、AGMのMP40にはセレクターレバーが付いておりセミフル切り替えが出来るようになっています。
フルオート禁止のインドアフィールドや、サバイバルゲームのセミオート戦などのルールを想定して付けた物かも知れませんが…。


ただし、このセレクターレバー、プランジャーが飛び出し過ぎて噛み込んでしまっているのでスムーズな操作が出来ないどころか手で回すのが現実的ではない硬さで、何か硬い物で叩いて回さないといけなかったです。
まあ、個体差もあると思いますが…。
レシーバーの全体像はこんな感じで、ストックが内側に折りたたまれています。


ストックを展開すると、バットプレートが収まっていた所が滑り止めになっている事が分かります。
MP40はマグウェルやマガジンが握りやすいのでそこを握っちゃう気がするのですが、本来はここを握る想定なんでしょうね。


リアサイトはこんな感じで距離に応じた2種類のサイトが用意されています。


サイトピクチャーはそれぞれこんな感じ。
遠距離用のサイトの方が一段高くなっています。


グリップ周りはこんな感じで、トリガーガードからグリップまで滑らかな曲線で構成されています。


グリップの左右は樹脂製のパネルが付いています。
グリップ底部にはスイッチがあり、これがセーフティスイッチになっています。
物理的に通電を止めるスイッチで、グリップ前側にスイッチが来ているとセーフ状態、後ろ側にスイッチが来ていると射撃可能状態です。


気づかない事も少なくはないらしく、動かなくなって故障したと思っていたらこのスイッチがOFFになっていただけという事もあるようです。
スイッチは少しだけグリップから飛び出している為、引っ掛けてスイッチが動く可能性はあります。
また、動作検証時に分かった事ですが射撃の振動でスイッチが動いてOFFになってしまう事も何度かあったので、誤作動の原因にもなってそうです。
ストック基部上部にはスリングスイベルが付いています。

ストックの折りたたみスイッチは結構深く押す必要があります。


ストックはこんな感じ。
ガタツキはそれなりにありますが、このタイプのストックだと仕方がないのかも知れません。


テイクダウンとバッテリーの取り付けについて
AGM MP40のバッテリーはレシーバー内側に挿入します。
バッテリーを取り付けるにはテイクダウンをする必要があり、テイクダウンするにはハンドガード部に付いているつまみを引っ張り90°回転させ、飛び出した状態でロックさせます。(90°じゃなくて20°程度回すだけでもOK)



この状態でレシーバーをスライドさせると上下を分離させる事が出来ます。

ロアレシーバー側はこんな感じで、Ver3とVer6のハイブリッドみたいな形状の変わったデザインのメカボックスが付いています。
モーターの真上がバッテリー収納スペースになっており、バッテリーコネクタはミニコネクタが採用されています。


バッテリーはミニSサイズの物が入ります。

箱出し状態での動作と初速、発射サイクルについて
という訳で、箱出し状態での動作を見ていきます。
バッテリーは動作検証でよく使っている7.4V 2000mAh 25CのLiPoバッテリーで、XT30を見にコネクタに変換するコネクタを使って接続しています。
変換コネクタを使っていても容易にバッテリーを収納可能なバッテリースペースがあります。


セミオート・フルオートの動作はこんな感じ。
レスポンスはそんなに良くはないですが、AGM製電動ガンとは思えない程、異音の少ない動作です。
続いて、初速を測っていきます。
BB弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾を使用しています。
最低HOPの状態だと初速が少し不安定で3m/s程度のブレがありますが、少しHOPを掛けると初速が安定してきて1m/s程度のブレに収まります。
HOPを強くしていくと初速が下がっていき、初速のブレも大きくなっていき最大HOP時点では70m/s前後まで低下、初速のブレも4m/s程度まで増えます。



発射サイクルは秒間13.2発。
電動ガンとして考えると発射サイクルは控えめな感じですが、実銃は毎分500発(秒間8.33発)なので、それと比べると速いです。

屋外で撃ってみた様子について
という訳で、箱出し状態でどんな感じに飛ぶのかを見ていきます。
場所はサバイバルゲームフィールド ジェロニモのシューティングレンジ、BB弾はHITCALL 0.25g BB弾です。

HOPを強くしてもBB弾が浮き上がるような事は無く、全体的にドロップ気味。
0.20gならそれなりに飛ぶかも知れませんが、0.25gだとちょっとBB弾を飛ばすのは難しそうです。
という訳で、AGM MP40(AGMMP40BK)電動ガンのレビューは以上になります。
