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Vector OpticsのACRO系ドットサイト『Frenzy Plus 1x18x20 SOL(SCRD-SM63)』と『Frenzy VOD 1x18x22(SCRD-75)』を比較してみます

記事作成日:2025年5月7日

Vector Opticsから発売されているVODフットプリント製品2機種を比較していきます。
1機種目は2023年に発売されたFrenzy Plus 1x18x20 SOL(SCRD-SM63)、2機種目は2025年に発売されたFrenzy VOD 1x18x22(SCRD-75)です。

Frenzy Plus 1x18x20(SCRD-SM63)
Frenzy VOD 1x18x22(SCRD-75)

それぞれの製品単体のレビュー記事はこちらから。

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VODフットプリントについて

Vector OpticsのVODフットプリントはAimpoint ACROと互換性のあるフットプリントになります。

VectorOpticsオフィシャルの通販サイトでもVOD(Aimpoint)と書かれていたりしますね。
尚、マウントベースは色々なバリエーションの物が用意されており、ピカティニーレールや11mmダブテールに取り付ける物からGlockのMOSやCZ Shadowのスライドに取り付ける物、MOJ(RMR)フットプリントから変換する物などが存在します。

基本的な違いについて

Frenzy Plus 1x18x20(SCRD-SM63)とFrenzy VOD 1x18x22(SCRD-75)の基本的なスペックの差を紹介していきます。(外観の違いに関する箇所や、数値が共通な部分は省いてます)

SCRD-SM63SCRD-75
重量81g64g
レティクル2MOAドット
ドット+サークル
サークル
3MOAドット
輝度調整8段階+2NV9段階+2NV
レティクル調整幅45MOA100MOA
ハウジング材質6061-T67075-T6
耐衝撃性能1000G1500G
動作温度-20°〜55°C-20°〜60°
販売価格(つぼみアームズ)31,900円23,500円

大きな違いとしては、重量差、レティクル形状、レティクルの調整幅になると思います。
また、ハウジング材質はSCRD-SM63が6061-T6なのに対し、SCRD-75の方が7075-T6で耐衝撃性能もSCRD-75の方が高いので、SCRD-SM63よりもSCRD-75の方が頑丈な感じです。

という訳で、Frenzy Plus 1x18x20(SCRD-SM63)とFrenzy VOD 1x18x22(SCRD-75)を比較して見ていきます。
また、マウントベースに取り付けての検証では東京マルイ G17 Gen5 MOSを使用しています。

まず、外観が大きく違っている事が分かります。
デザインの方向性もかなり違っており、Frenzy Plus 1x18x20(SCRD-SM63)は全体的に角張ったデザインですが、Frenzy VOD 1x18x22(SCRD-75)は丸みを帯びたデザインになっています。
ちなみに、わずかにSCRD-SM63よりもSCRD-75の方が小さいです。

また、SCRD-SM63にはピカティニーレール用のマウントベースが付属していましたが、SCRD-75ではそれが付いていません。
その為SCRD-75単体ではピカティニーレールへの取り付けが出来ないので注意が必要です。

尚、それぞれの底部はこんな感じ。
だいぶ形が違うように見えますが、同じフットプリントです。

サイトの重量について

マウントベースを外した状態での重量はそれぞれこんな感じ。(CR2032電池入り)
SCRD-SM63が82g、SCRD-75が64gと22gもSCRD-75の方が軽いです。

重量の変化が大きく影響を及ぼすのはハンドガンのスライドに取り付けた場合だと思います。
東京マルイ G17 Gen5 MOSのスライドにSCRD-SM63を取り付けた場合、スライド後退時にこれ位揺れます。

一方、SCRD-75の方は揺れが若干抑えられている事が分かります。
写真で見ると微々たる差ですが、連射する際に大きな影響を及ぼします。

動画はこんな感じ。

SCRD-SM63
SCRD-75

サイトを除きながら撃っている様子はこんな感じ。
重量が軽いSCRD-75の方がブレが少ない事が分かると思います。

SCRD-SM63
SCRD-75

本体の外観の違いについて

左側面はこんな感じで、ラバーで出来たボタンのデザインは同じである事が分かります。

ただ、肌触りとか押し心地に違いがあり、SCRD-SM63は全体的にエッジが尖っておりグリップ力が高い材質の為、肌触りがイマイチよく無いですが、SCRD-75はエッジが丸まっておりゴムの表面もサラサラとした肌触りになっています。
細かい所ですが、ゴム1つとってもSCRD-75の方が高級感があります。

反対側(右側)はこんな感じで、電池蓋が付いているのは変わりませんし、デザインも良く似ています。
ただ、切削の具合が大きく異なっており、SCRD-SM63はエッジが立っており、少し引っかかる感じがあるのですがSCRD-75はエッジが丸まっており引っかかりがありません。
面取りの丁寧さとかも、SCRD-75の方が上ですね。

覗いた時の様子と視野角について

個人的にSCRD-SM63とSCRD-75の最大の違いはレンズサイズ…というか視野角だと思います。
カタログスペック上はSCRD-SM63が18x20mm、SCRD-75が18x22mmと、横方向に2mmしか違いが無いハズなのですが一回り以上違いがあるように見えます。

実際に比較するとこんな感じです。
一回り位大きさが違っている事が分かると思います。

これの対物レンズサイズと実際の視野角には大きな違いがあるという、チューブ系ドットサイトありがちな現象です。
カタログスペックだけを見ているとこれに気づけず「思ってたより視野狭いな」と感じる事もしばしば…。

SCRD-SM63はハウジングの内側にチューブが付いている設計の為、実際のレンズサイズより一回り小さい筒の中を覗いて像を見る事になるので視野が狭くなります。
一方、SCRD-75にはこのチューブが付いておらず、リフレックスサイトのような構造になっている為、視野が広いという違いがあります。

実際対物レンズを見てみると、レンズの大きさ自体はそんなに大きな違いが無い事が分かります。
ただし、接眼レンズ側の大きさが大きく異なっています。

尚、SCRD-SM63は発光モジュールがハウジング下側に設置されており、SCRD-75は上側に設置されているので、レンズの傾きに違いがあります。

レティクル形状について

最後にレティクル形状に関して、詳しく見ていきます。
SCRD-SM63はマルチレティクルモデルでドットのみ(2MOA)、ドット+サークル(2MOA+40MOAサークル)、サークルのみ(40MOA)の3種類のレティクルの中から選ぶ事が可能です。
一方SCRD-75は3MOAドットのみです。

尚、SCRD-SM63のサークルレティクルの形状はこんな感じで、EoTechやHOLOSUNなどで採用されているような十字付きのタイプです。

ハンドガンのスライドに乗せた状態で30m先のターゲットを狙った時の様子はこんな感じ。
レティクルの視認性というか、認識のしやすさに関してはサークルレティクルを採用しているSCRD-SM63の方が上ですが、一般的なサークルレティクルのサイズ(60MOA〜65MOA)に慣れているとかなり小さいので注意が必要です。
SCRD-75の方はまあ、至って普通のドットなので特に言う事は無いでしょう。

SCRD-SM63
SCRD-75

共に十分な輝度があるので、明るい環境下でも使いづらいという事はありません。


という訳で、Vector OpticsのACRO系ドットサイト『Frenzy Plus 1x18x20 SOL(SCRD-SM63)』と『Frenzy VOD 1x18x22(SCRD-75)』の比較は以上になります。

外観のデザインに関しては好みで選べば良いと思いますが、全体的にSCRD-75の方が光学サイトとしてよく出来ていると思います。

ただしSCRD-SM63はソーラーパネルが付いていたり、マルチレティクルがあったりと機能性的には斬新な物が取り入れられているので、バッテリーライフを強く意識したり、サークルレティクルが欲しい場合はSCRD-SM63一択になると思います。

個人的に太陽光駆動はそこまで重要では無いですが、サークルレティクルは欲しいのでSCRD-75にサークルレティクルが搭載されたら更に良いのになぁ…という印象です。

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