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プリコックカスタムにしたARES GSG G14を再調整(更にレスポンス向上)

記事作成日:2014年11月10日

以前、作成したARES GSG G14のプリコックカスタムを再調整しました。

当初はバッテリーのコンディションによって大きくオーバーランした時の安全マージンを少し大きめに取っていたのですが、何度か使っているうちにもうちょっと切り詰めれるなと思ったので、今回再調整する事にしました。

現状のピストン停止位置はこんな所です。
既にかなりプリコックされた状態ですが、1.5cm程度の安全マージンが設けられています。
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ピストン停止状態のネオジウム磁石とピストンヘッドの位置はこんな感じ。
ちょうどタペットプレートの手前にネオジウム磁石があり、ピストンヘッドはシリンダーの加速穴から顔を覗かせてる状態です。
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これをこんな感じに調整します。
セクターギアの穴を1つ分ずらす感じですね。
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というわけで、いつものセット。
APSギアと、5mm×3mmのネオジウム磁石(本来なら5mm×5mmが良いのだが、売ってなかった・・・)
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ちなみに、ARESの電子制御メカボのギアを交換する時は、ギアの磁束密度の低い金属を使った物である必要があります。
ARESの電子制御メカボは、セクターギアの磁性体(磁気)を磁気センサーで感知してカットオフを行うので、セクターギア自体が磁気を帯びちゃうとバグります。

例えば、SuperShooterやUFC、SHS(以前のロット)の場合は磁束密度が高い為、ネオジウム磁石を組み込むとセクターギア自体が磁石のような状態になってしまいます。
その為、常にカットオフが検知され続けるという状態になり、電子制御が正常に動かなくなる訳です。

APSのギアはARES純正ギアと同じ製品(OEMかな?)と思われるため、安心して使う事が出来ます。
ただし、ギア自体脆いので、固いバネを引くのはやめた方が良いです。

というわけで、セクターギアの穴に接着剤を塗って、ネオジウム磁石を圧入します。
左が新しいセクターギア、右が今まで使ってたセクターギア。
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このセクターギアを組み込むとこんな感じでピストンが停止すると思われます。
まあ、実際はピストンスプリングの負荷的にもうちょっと手前で停止するんですが・・・。
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という訳で、実際の動作動画はこんな感じ。

動作不良も無く、快適に動いてます。
そして、レスポンスは更に向上。
本当にトリガーを引いた瞬間に弾が出る感じです。

ただし、プリコックカスタムを行った場合、ピストンが後退した状態(ピストンスプリングが圧縮された状態)で保持される為、そのまま放置するとピストンやギアが破損する可能性があります。
その為、保管する時はピストンスプリングを抜いておくか、逆転防止ラッチを解除してピストンを前進させてやる必要があります。
自分は、ピストンスプリングを抜いて保管しています。
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なお、圧縮された状態のピストンスプリングを抜くことになるので、それなりに力が必要です。
また、失敗すると勢い良くバネが飛び出したり、バネが変形する事があるので、その点は要注意。

同様のプリコックカスタムを施しているARES M4CCRは、フレームに穴を開けてそこから逆転防止ラッチを解除出来るようにしていたりします。
グリップ上部の穴から逆転防止ラッチが見えるので、細い棒を突っ込んで押してやると解除出来ます。
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このどちらかの方法をオススメします。

という感じで、ARES GSG G14の再調整はここまで。
後はチャンバー周りをもうちょっと改良したいなと思ってます。(プロウィンチャンバーとか、試しに組んでみたいなぁ・・・)
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