ASG CZ SCORPION EVO3A1にDSGを組んでみる計画
記事作成日:2015年10月7日
少し前に中古で2本目となるASG CZ SCORPION EVO3A1を買った私ですが、このEVO3は「2本目だから出来る遊びをしよう」という事でDSGを組んでみる事にしました。
DSGの組み込みは色々トラブルがつきものです。
仕様上、メカボックスやギアにかかる負荷が高いので、”電子制御”で、”完全に独自なメカボックス”なEVO3にDSGを組むという行為は自殺行為であると言える気がするのですが、2本目という安心感があるので冒険してみる事にしました。
という訳で、とりあえず分解していきます。
中古で購入して初めて分解します。ちなみに、分解されたような痕跡は無かったので、前のオーナーは箱出しで使っていたのだと思われます。
EVO3はとてもシンプルな構造で、分解しやすいのが良いですね。
ちなみに、FETは1本目と同様に熱伝導グリスが均等に塗られていませんでした。
もう、これはこういう仕様なのかな・・・。
そして、分解を続けていくと色々と問題が発覚しました。
まず、軸受けが全く圧着・接着されておらず、メカボックスを開いたら軸にひっついてしまっていました。
中華ガンかよ!と言わんばかりの状態・・・。
1本目はこんなんじゃ無かったのに・・・。
なお、グリスは相変わらずかなり粘土の高い物でした。
ちなみに、軸受けは6個とも指で軽く押しただけで外れてしまいました。
他にも、ピストンのOリングのサイズが合っておらず、エア漏れを起こしていたり、セレクターレバーの遊びが妙に大きかったり・・・。
私が1本目のEVO3を買った時は「流石に値段相応だな~よく出来てるな~」と思えた品質だったのですが、今回分解したロットは何だか微妙な感じがしました。
とは言っても、どのみち調整はするので個人的には「そんなに致命的な問題ではない」という感じではありますが・・・。
という訳で、内部パーツを全てブレーキクリーナーで洗浄してから、軸受けを接着します。
接着はいつも使ってるロックタイトの瞬間接着剤を使いました。
接着剤が硬化したらギアを取り付けてシム調整をしていきます。
この段階ではまだグリスは塗らず、仮組みのような状態です。
ちなみに、今回組み込んだDSGはSIEGETEK CONCEPTS社製の18:1互換の物になります。
スパーギア、ベベルギアはEVO3純正品で、セクターギアのみ交換しています。
ベベルギアは問題ないと思うのですが、スパーギアの耐久性が不安です。
とは言っても、丁度いい感じのスパーギアが手元に無いのでとりあえずこの構成で使っていこうと思います・・・。
DSGを組み込んだ時にカットオフレバーも組み込んで、正常にカットオフレバーが動くかどうかを確認しておきます。
セクターギアを交換しているので、場合によっては動作しない可能性があるので・・・。
一旦シム調整の仮組みが完了したらグリスを塗っていきます。
使ったグリスはG.A.W G-Greaseです。
これを筆を使って軸受けやギア全体にまんべんなく塗り伸ばしていきます。
特に電子制御の電動ガンの場合はグリスを塗りすぎるとギアの回転によって吹き飛んだグリスが基盤に付着して動作不良や破損の原因にもなるので、塗りすぎには注意が必要です。
グリスを塗り終わったら基盤とトリガーを取り付けてメカボックスを閉じます。
尚、この時に1回ギアを手動で回してみて、カットオフレバーがカットオフスイッチをちゃんと押し上げるかどうかを確認します。
万が一カットオフレバーが規定値以上動いてしまっていた場合、カットオフスイッチを破損させる事になるので、要注意です。
また、カットオフレバーが規定値以下の可動範囲だとカットオフスイッチが押せずに通電が遮断されないというトラブルも起こってしまいます。(ASCUなので、一定時間カットオフが検知されなかったら通電をカットするという、安全対策も実装済みのはずですが・・・)
後は、グリップとモーターを取り付けて、この状態で正常にギアが回転するかを検証します。
ちなみに、モーターのピニオンギアにもG-Greaseを塗っています。
こんな感じになりました。
セミ・フル共に問題無し。バーストはセレクター検知スイッチを指で押すのが難しかったので、テストはしてません。
最初、あまりに通電~カットオフまでのタイミングが早すぎたので「やべ!何かミスったかな?」と思ったのですが、どうやらこれで正常なようです・・・。
そりゃ、1/2回転なんだからこんな物なんでしょう。
強力なモーターブレーキのおかげでギアもピタッ!と止まります。
ちなみに繋いでいるバッテリーはET1 7.4V 800mAh イエローラインです。
7.4VでCレートが低く、扱いやすいのでよく動作テストの為に使っています。
とりあえずギア周りの調整は一旦完了とします。
次は吸気系を弄っていきます。