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AA-12の内部調整、カスタマイズ【第1章 ギアボックス】

記事作成日:2016年2月17日

先日、新品の状態で全バラされたAA-12ですが、組み立てながら内部調整とカスタマイズを行っていきます。
各パーツを詳しく説明しながらの記事にしていこうと思っているので、恐らく全部で4~5部構成になると思います。

AA-12はメカボックスが複数のユニットで構成されており、大きく分けて下記のような構成になっています。

  • チャンバーASSY
  • シリンダーASSY
  • ピストンASSY
  • シリンダーASSYとピストンASSYの間
  • ギアボックス
  • モーターホルダー

という訳で、まずは第1章としてギアボックス~ピストンASSYまでを組み立てていこうと思います。

AA-12のギアボックスのパーツ一覧

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上記写真は最初から塗布されていたグリスを全てブレーキクリーナーを使って洗浄した状態になります。

調整シムが最初からしっかり入っており、種類も0.1mm、0.15mm、0.3mm、0.5mmといろいろなサイズが使われています。
私好みのカッチリしたシム調整がされており、シムの再調整は不要な感じがしました。

AA-12のギアボックスにはベベルギア、セクターギア、スパーギアの3つのギアと、軸受け、シム、逆転防止ラッチが組み込まれています。
分解レビューの方でも記載しましたが、スパーギアは次世代電動ガンと同じ物で、セクターとスパーギアが専用品となっています。

AA-12のベベルギア

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見ての通り、次世代電動ガンと同じ物です。
次世代と同じなので、やろうと思えば通常電動ガン用のも組む事が可能です(逆転防止ラッチも変えないといけないですが)

ベベルギアの軸受けは6mmのメタル軸受けになっています。
素材は不明ですが、ダイカストっぽいザラザラした感触でした。
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軸受けは最初から接着や圧入はされておらず、簡単に外れました。
軸受けがカタつくのは色々不安なので、組み立て時に接着剤で固定しました。
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AA-12のスパーギア

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形状は次世代電動ガン用と似ていますが、かなり肉厚に作られています。
また、軸の太さも3.97mmと従来の電動ガンと全く違うサイズになっています。
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AA-12のセクターギア

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こちらも次世代電動ガン用のセクターギアと形状は似ていますが、全くの別物です。
そもそもピストンのラックギアの枚数が違いますし、何より巨大です。

スパーギア同様肉厚で軸も太く、かなり威圧感のあるギアです。
ちなみに、軸の太さは3.95mmでした。
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スパーギア、セクターギア共に軸が新規設計のため、軸受けも特殊な物になっています。
外径は7mmで、樹脂製です。
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次世代電動ガンやハイサイクル電動ガンとは異なり、従来型(旧型電動ガン)と同じ白色の樹脂で作られています。
メカボックスにガッチリ固定(圧入?)されているため、取り外す事が出来ませんでした。

一旦グリスを塗布せずに仮組みしていきます。
シムに関しては先述の通り、再調整不要という判断をしたので、元々入っていた場所に戻しました。
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仮組み状態での動作はこんな感じ。

この状態でもかなりスムーズに動きます。
そして、ギア比はトルク重視な設定になっている事が分かりました。

問題なくギアが回る事が分かったのでグリスを塗っていきます。
今回もG.A.WのGグリスを使用。
筆を使って薄く塗り伸ばしていきます。
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後はネジを締め込めばギアボックスの調整はこれにて完了。
指でセクターギアやベベルギアを回してみて抵抗なくスムーズに動くかどうかを確認します。
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AA-12のモーターホルダー

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モーター(ES1000S)も写り込んでいますが、モーターホルダーだけの説明になります。
モーターの説明は、そのうち電装系のカスタムを行う時に紹介しようと思います。

AA-12のモーターホルダーは中々面白い作りをしており、基本的にはP90(Ver.6)やAK(Ver.3)のモーターホルダーに似ています。
ただ、ピニオンギアの位置調整用のネジの作りがユニークで、写真左側のアームを使って丸い板を押し、モーターを押し上げます。
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組み立てるとこんな感じ。
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この形に辿り着くまでに色々試行錯誤していたのか、アームが設置される場所にナットを埋め込むような溝があったりします。

もしかしたら開発初期の段階では従来型の電動ガン同様、イモネジ的なので直接モーターを押し上げる形で検討していたのかもしれません。
なぜアームにしたのかはよく分かりませんが、こっちのほうが振動によるネジの緩みなどの影響が少ないと判断されたのでしょうか・・・?
まあ、何かしら合理的な理由があっての事だと思います。

AA-12のピストンASSY

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これをピストンASSYと呼んで良いのか怪しいですが・・・。
ピストンスプリングガイドとその外装です。

AA-12のピストンには最初から厚さ約12mmの樹脂製スペーサーが2個入っており、24mmもかさ増しされています。
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ピストンスプリングガイドはアルミパーツと樹脂パーツを組み合わせた物になっています。
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という訳で、ギアボックス、モーターホルダー、ピストンASSYを組み立ててみました。
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もう、これだけで通常電動ガンようメカボックス相当の大きさがありますが、これでメカボックス全体の1/3位の大きさです・・・。

という訳で、『第1章 ギアボックス』はここまでです。
ギアボックス周りは独自規格のパーツだらけだった事もあり、あんまり弄れる要素が無かったです。

次の第2章ではピストンやシリンダー周りの紹介を行う予定です。
ちなみに、第2章ではパーツを加工したりして弄っていく予定です。

オマケ

AA-12のモーターホルダーは角度が変更出来る事が分かりました。
Ver.6メカボックスと同じような感じの作りになっています。

これは、もしかして別機種も考案してた名残かな?
実際Ver.6メカボックスはP90とトンプソンで、モーターホルダーの角度を変えて採用されていますし・・・。


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