東京マルイ 電動ショットガン AA-12 分解レビュー(ほぼ全バラしました)
記事作成日:2016年2月16日
昨日届いたばかりのAA-12ですが、早速全バラしました。
”早速”というか、開封から10分後には分解が始まってました。
という訳で、東京マルイ製 電動ショットガン AA-12の分解レビューになります。
ちなみに、詳細な分解方法は既に色々な方が記事にしているので、そちらを参照下さい。(ググれば腐るほど出てくる)
こちらの記事では私が気になった点のみピックアップして載せています。
ちなみに、このAA-12は1度も動作させる事無く分解されてたりします。
完全に新品・未使用な状態での分解レビューです。
まず、全体的にネジロック剤が塗布されている箇所が多めです。
こちらはグリップ底部のパーツ(グリップガード?)のネジなのですが、こんな外装パーツにもネジロック剤が塗布されています。
外装はモナカ構造になっています。
ネジは比較的多めですが、ここまでの分解なら2~3分程度で終わるので、比較的外装の取り外しは楽な方だと思います。
続いてメカボックスの分解に取り掛かります。
メカボックスの分解を始める前にまずは写真中央にある楕円状の穴から細い棒を突っ込んで逆転防止ラッチを解除し、ピストンを前進させておくのをお勧めします。
というか、これをやっておかないと最悪ピストン周りのパーツが破損するかもしれません。
メカボックスのネジは外装パーツに使われているネジよりしっかり締め込まれている(ネジロック剤もしっかり塗布されている)ので、外すのにはそれなりにトルクが得られるドライバーが必要です。
また、ネジも大小様々なプラスネジ、六角ネジ、トルクスネジと色々な種類のネジが使われているので、ドライバービットを交換出来るドライバーを使うのが楽で良い気がします。
私は愛用してるドラーバーセット、「iFixit 54 Bit Driver Kit」を使って分解を進めました。
チャンバーやシリンダー、ピストン、メカボックスとそれぞれユニット化されているので、順番に前側から(バレル側から)外していきます。
シリンダーASSY(?)にはノズルやシリンダーヘッド、シリンダーの他に今まで見たことの無いような特徴的なタペットプレートも付いています。
また、こちらにトリガーやスイッチ、カットフレバーなども付いており、スイッチは見た感じVer.3亜種みたいな感じ。
形状からしてパーツの互換は無さそうです。
カットオフレバーも非常にユニークな構造をしています。
あまりにユニークすぎるのと、まだ詳しくは調べれていませんがピストンかタペットプレートの動作によってカットオフされる仕組みのようなので、私がよくやる”物理プリコック”が実装する事が出来無さそう・・・。
ちなみに、このカットオフレバーはこのようにすべり止めが付いており、わざわざバッテリーを繋いで動作させなくてもカットオフの動作がテスト出来るようになっています。
もしくはトリガーロック解除用かな?
続いてピストン周りを外していきました。
で、ピストンと一緒に出てきたAA-12のピストンスプリング。
これがとてつもないバネでした。
上から順に東京マルイ通常電動ガン用(加工済み)、マジキチ流速用330%スプリング、AA-12純正スプリングです。
長くて硬いです。
330%スプリングと同等かそれ以上の硬さはあります。
これを通常電動ガンに組み込んだら恐ろしい初速を叩き出す事になるでしょう・・・。
そもそも通常電動ガンのトルクでこれが引けるのか分からないですが・・・。
よくマルイはこんな化物みたいなバネを電動ガンに組み込もうと思ったなぁ・・・と関心。
というか、この硬さじゃないと多分初速が維持できなかったんでしょうね・・・。
続いて、ピストン側のメカボックスを外していきます。(というか、これがピストンASSY?)
ここにはスプリングガイドが付いているのですが、これまた中々凄い物でして、なんとスペーサーが入っています。
しかも1cm近くあるのが2個も!
あんなに硬いバネを入れておいてさらにスペーサーでかさ増しとは一体何なんだと。
あと、分解中に気づいたこの穴。
これはピストンASSYの上部に付いている穴なのですが、何のためにある溝なんだろうなぁ。(何か、海外製電動ガンでよく見かけるような形なんだよなぁ・・・)
ま、ちょうどこの位置はピストンがタペットプレートを引っ掛けるパーツがある所なので、それの動作確認用の穴だと思うんですがね・・・。
続いてFETや電装系を見ていきます。
マルイのFETユニットには樹脂製のカバーが付いており、それを剥がすと基盤や回路とご対面出来ます。
基盤には絶縁体っぽい黒い塗料的な何かで覆われています。
ただ、使われているMOSFETの型番は問題なく読めたので探してみた所、Sinopower製 SM4311が2個とSM4391が2個の4石仕様でした。
SM4311とSM4391の違いはPチャネルかNチャネルかというだけでそれ以外の基本的なスペックは同じような感じでした。
素子への負荷分散という意味では2石相当といった感じでしょうか。
まあ、他にもコンデンサやらIC回路等色々と見受けられたので、安全対策や動作の安定性を向上させる為に何か色々な事をやっているのだと思いますが・・・。
ちなみに、基盤の裏側にはTOKYO MARUIとバージョン表記のプリントがありました。
初期ロットの為かバージョンは1.0。
これは今後バージョンアップしていくのでしょうか・・・。
配線はFET用の信号線や、エラー表示のLED用の線以外は普通の電動ガンと同じ材質、太さの印象ですが、モーターに繋ぐ端子がギボシ端子ではなく、U型端子に変わっていました。
これをモーターホルダーとエンドベルを固定する為のネジに挟み込んで締め込みます。
これは振動によって勝手にコネクターが外れる事を防止する為の策のような気がします。
続いて、モーターを見ていきます。
ちなみに、モーターはAKやP90のようなモーターホルダーの中に入っています。
分解の方法からしてP90のモーターホルダーが形状的に近そうな感じですが、当然互換なんてありません。
このES1000Sとかいう新型モーター、気になっている人も多いのではないでしょうか。
「SUPER HIGHT TORQUE MOTOR」と書いてあるだけあって、鬼トルクなのかな?
磁石はネオジウムなのかな?サマリウムコバルトなのかな?と色々期待していたのですが、何のことはない普通のフェライト磁石です・・・。
別に磁力が凄いわけでもなくEG1000やEG30000より少し高い位。
私が普段からよくやってる磁力テスト(中華製のショボいモーターを何個持ちあげれるかのテスト)の結果も3つで限界でした。
ちなみに、東京マルイ サマリウムコバルトモーターをレビューした時に撮影した物ですが、8個の中華モーターを持ち上げる事ができました。
コイルも別に太い訳でもなく、気持ちEG1000より巻数は多いのかな?といった位。
89式で採用されたBTモーターというのがありましたが、何となくあんな感じの「ん?これ、どこらへんがトルクアップ?」という印象です。(あくまで体感の話ではありますが・・・)
なんでサマコバ採用しなかったんだろう。
やっぱり要求が高くて、FET負荷かけるからかなぁ・・・。
最後にギアボックスを見ていきます。
こんなコンパクトなギアボックスにみっちりギアが詰め込まれています。
というか、ギアがデカい。
ギアはこんな感じで、ベベルギアと逆転防止ラッチは次世代と同じ物だと思いますが、スパーギアとセクターギアは全くの別物。
新規設計だと思います。
なにせ、軸の太さからして違うし・・・。
AA-12のベベルギア
太さ3.00mm。
まあ、通常電動ガンや次世代電動ガンと同じサイズです。
AA-12のスパーギア
3.97mm。
太いです。普通に太いです・・・。
というか、見るからに太いです。
AA-12のセクターギア
3.95mm。
スパーギアと同じ太さがあります。(0.02mmは誤差でしょう)
とにかく太いです。
負荷分散のためか製造コストの問題なのか、軸受けもユニークな感じになっており、ベベルギアがメタル軸受けで、スパーギアとセクターギアだけが樹脂軸受けになっています。
という訳で、これでAA-12の分解レビューは完了。
購入して50分程度で無残な姿になったAA-12がこちらです。
AA-12はパーツ点数が非常に多く、似たようなネジが特に多いので各パーツ単位で入れ物を別けています。
なんかこれでも「あれ?このネジどこのだ?」ってなりそうな気がしてますが・・・。
とりあえず、これからどうやってAA-12を弄っていくのかを考えながら組み立てていこうと思っています。
メカボックスがユニット化されているおかげで細かい調整を行う時は結構便利そうな気がします。
ただ、いかんせん独自仕様のパーツが多いので、あんまり無茶な設定にすると壊れた時が悲惨なのでまあ壊れない程度に無茶をしようと思います(結局無茶はする)
そういや、マガジンの分解するの忘れてたな・・・。
マガジンは予備マガジンを1個買ってるので、そっちは連マグ仕様にしようと思っています。
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