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BTC Chimera MK2とDSGを組み込んだキメラM4(DSG M4)のセクターギアを普通のに戻しました

記事作成日:2016年3月29日

BTC Chimera Mk2 FET for V2 Gearboxに、RETRO ARMS Split GearBox、SC GEN2 G1T3R1、ASG U-30000などなど、無駄に高級な内部パーツを詰め込みまくったキメラM4ですが、結局DSGはやめる事にしました。

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それに合わせて細かいセッティングも変える事にしたのですが、そもそもDSGをやめようと思った理由は下記の通り。

  • エアー量が少なく、気圧で飛ばすの弾の伸びがイマイチ
  • 初速は十分出るし、しっかりHOPをかけても40m超えた辺りからの失速が激しい
  • 上記問題は0.28gや0.30g等の重量弾を使うと解決するが初速が大きく低下するので使い勝手が悪くなる
  • カットオフのタイミングが安定していなくてレスポンスが気持ち悪い
  • BTC Chimera Mk2はプリコック解除機能が無いので、ピスクラやバネのヘタリが怖い

という感じです。
弾の伸びに関しては技術不足・データ不足である感じが否めないのですが、カットオフのタイミングはレスポンス重視なセッティングにしている私からすると結構致命的です。

カットオフのタイミングについての見解

カットオフのタイミングが安定しない原因としてはモーターの制動時間が安定しないという点が大きいです。
ASG U-30000はトルク系モーターではありますが、同時にスピード(回転数)も上がってしまうので、制動時間は長めかつ不均一です。
Chimeraのモーターブレーキ(アクティブブレーキ)を最大に設定してもモーターの制動時間は均一にはならなかったです。
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ただ、制動時間が安定するタイミングもあります。
それは、何発も打ち続けてモーターが温まったタイミングです。

モーターが暖まってくると、非常に安定した挙動になってくれます。
ちなみに、ドライヤーで事前に熱したモーターを入れても同様の挙動になったので、単純にモーターの発熱によって安定するという事が分かりました。

また、東京マルイのEG1000モーターを入れると常に安定した挙動を行うのですが、トルクが弱いので若干違和感のあるレスポンスになってしまうのと、ブラシの消耗速度が異常だったので常用は断念・・・。

SYSTEMA ENERGYとかLONEX A2みたいによりトルクに振ってるモーターが余っていればそれを試したかったのですが、生憎手元には無いので、検証できず・・・。

ピスクラやバネのヘタリに関して

これは完全にワガママでしかないのですが、私はプリコックが大好きです。
FCUを組み込んでいない銃でも、カットオフのタイミングを遅らせたりモーターの制動時間を使って無理やりプリコックさせたりする(物理プリコックと勝手に呼んでる)位にはプリコックが好きです。

で、このDSGを組み込んだキメラ M4でもプリコックを行っているのですが、硬いバネを使ってる分プリコックさせた状態で放置するのは結構怖いんですよね・・・。
ピストンのラックギアに負荷が掛かるのはもちろんですが、ギアや逆転防止ラッチにも大きな負荷が掛かります。

その為、プリコック銃は何かしらの方法でプリコックを解除する機能を設けておくのが主義なのですが、BTC Chimera MK2にはBigOut DTMのようなプリコック解除機能も無いですし、FCUの制御が優秀すぎるので高電圧でぶん回し、バーストさせてプリコック解除という荒業(これはハニーバジャーやVFC HK417で使ってる)も出来ませんでした。

そもそもDSGなので、そこら辺の制御がより一層シビアなんですよね・・・。

ぶっちゃけDSGならEVO3で完成してるし・・・

これがDSGをやめる事を決意した割と大きな原因です。

ASG SCORPION EVO3 A1にもDSGを入れており、これがほぼほぼ満足のいく仕上がりで完成してしまっているのです・・・。
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キメラM4も基本はこのEVO3のデータを流用してるので結局完成したとしても飛び具合等はEVO3と同じで、正直つまらない物に仕上がる気配があったんですよね。
DSG EVO3は先日度重なる無慈悲な耐久テストの結果ギアクラッシュしましたが・・・。
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という訳で、これらの理由からDSGは外す事にしました。

とりあえず、何のセクターギアを組み込むかを選びます。
手持ちのセクターギアは18:1のギア比だけでも10種類位あるのと、スパーやベベルはそのまま流用したいので、現状の構成でもっともノイズが少ないギアを探します。
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結果、ZCの18:1セクターギアになりました。
左がZCのギア、右がDSG。
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これを組み込んでシム調整。
実質セクターギアだけの調整なのでサクッと終わります。
RETRO ARMSの分割式メカボックスのおかげでもあります。(本当、このメカボックス調整しやすい)
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セクターギアがDSGから通常ギアになるのでピストン周りも交換します。
RETRO ARMSのDSG用ピストンからフルティースピストンへ交換しました。
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また、今回初の試みとして次世代電動ガン用のピストンスプリングを組み込んで見る事にしました。
サードパーティ製ではなく東京マルイ純正です。
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そして、54gと今まで以上に重量を増した錘マシマシピストンを使用。
次世代の仕様に近づけたつもりです。
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RETRO ARMSのピストンスプリングガイドがもっと短かったらもう1個位マルイ純正錘+鉛テープを組み込んで、60g位になってた所です・・・。

M4相当の加速シリンダーにMADBULL BLACK PYTHON 6.03mm アルミバレルを組み込んでとりあえず完成。
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後は銃に組み込み、FCUの設定(プリコックの設定)を行い、動作テスト。
初速は0.20gで90m/s前後で安定しました。
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ちなみに、この錘マシマシチューン(これも勝手に私がこう呼んでるだけ)ですが、HOPを強く掛けても弱く掛けても初速にほとんど変化が無いというのが大きな特徴です。
今回もHOP 0~HOP MAXまでの初速差は5m/s以内に収まっています。

まだまだエアー量は余ってるようなので、バレル長を伸ばして初速調整をしようかと思います。
最終的には0.20gで最大初速94m/s位まで上げれば良いかなと思ってます。
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