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東京マルイ L96 AWS弄り(ショートバレル化、フラットホップカスタム)

記事作成日:2016年5月7日

先日何となくボルトアクションというものが欲しくなったので購入した東京マルイのL96 AWSを弄っていきます。
とりあえずさくっと分解。
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分解自体は大して難しくはないです。
とりあえず目に見えてる所のネジをどんどん外していくだけで簡単に分解する事が出来ます。

正直一番分解が面倒だと思ったのは、ノズルに付いている給弾用の羽を外す作業ですね・・・。

という訳で、これから弄っていきます。
まず行ったのはHOP周りの調整です。

L96のHOPは電動ガンと同じような構造になっており、HOPアームがゴムチューブを押し出し、そのテンションでHOPが掛るようになっています。
チャンバーパッキン自体はガスハンドガンやVSR-10と同じ、分厚めの物なので、このゴムチューブのテンションに意味があるのか正直疑問が残ります・・・。
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分解して分かったのですが、東京マルイのL96はどうやら若干つまづきHOPになっているようで、BB弾が保持される箇所とHOPの位置が合っていません。
実際、屋外で試射した時も、勢い良くボルトハンドルを操作し、素早くノズルを前進させる事でしっかりHOPが掛るようになるのですが、普通にボルトハンドルを操作しただけだとうまい具合にHOPが掛かりませんでした。

ボルトハンドルの操作状況によって弾の伸びや命中精度が大きく変わってしまうので、非常に不安定です。
これをなんとか解消していきます。

まず、チャンバーパッキンをフラット(スリックパッキン化)にしてしまいます。
パッキンをひっくり返して凸をルーターで削ります。
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続いて、バレルの窓を拡張します。
窓の拡張はHOPを長掛けにさせたかったのと、弾の保持位置を安定させる為に行っています。
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今回のカスタムで使う押しゴムは部屋に転がってた面タイプの物。
確かバトンのスリックパッキンに付属する押しゴムだったような気がします。
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今回、押しゴムを変更したのと、パッキンをスリックパッキンにした為、HOPの突出量がかなり減ってしまいます。
このままだとただでさえHOPの効きが悪いL96のHOPが更に効かなくなってしまうので、HOPアームにプラ板を貼ってしっかりHOPの凸が出るようにしてやりました。
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続いて、バレルカットを行いました。
自分は分解して初めて知ったというか気づいたのですが、マルイのL96のシリンダーは加速シリンダーになっており、エアー容量がかなり少なくなっています。

これはあくまで私の感想というか憶測なのですが、マルイのL96は箱出し状態だとエアー量とバレル長が合っていないと思います。
実際、半分程度の長さにバレルカットを行った所初速が2m/s程上昇しました。
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屋外で試射した時にも何となくそんな感じがした(弾の伸びが異様に悪く、途中で息切れしているような飛び方だった)ので・・・。

という訳で、私が考える適切なエアー量とバレル長の関係になるようにバレル長を調整しました。
ちなみにインナーバレルと一緒にアウターバレルも短くした理由は単に長い銃が苦手だからです。(そんな奴が、何故ボルトアクションライフルなんて買ったんだと)

元々購入した時から短くしようと思っていましたしね・・・。

テーパーはどんな形状が良いのかよく分からないので無難な形にしておきました。
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このまま組んでしまうと、写真の通りインナーバレルがグラグラになってしまいます。
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その為、バレルスペーサーを買ってきました。
今回買ったのはライラクスのL96専用バレルスペーサー、PSSL96です。
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こんな感じで先端と中央付近に取り付ければ良いかなと思います。
ちなみに実際に取り付ける時は先にアウターバレルにこのスペーサーを仕込んでからインナーバレルを入れたほうが楽に組めます。
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スペーサーを入れる事によってインナーバレルのブレが無くなりました。
とりあえずバレルやチャンバー周りの調整は終了。
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続いて、シリンダー周りを弄っていきます。
実はL96のシリンダーは我が家に東京マルイ純正の物が3本もあるのです。(1本はL96に付属してきた物、2本は中古ショップのジャンク箱に入ってたので買ってきた物)
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この3つのシリンダーの使いみちはまだ検討中ですが、シリンダーのセッティングを変更して色々なデータを取っていけたらなーと思っています。
とりあえず今回はL96に付属してきたシリンダーを使って弄っていきます。

まず、Oリングを交換しました。
これに関しては実際良いのか悪いのか、私自身よく分かっていないのですが、東京マルイ純正のOリングは結構緩いのです。
その為、気密が甘くなっており、HOPを強くかけて抵抗を増やした時にピストンヘッドから漏れるエアーの量が結構多いのです。
これはノズルを指で抑えてエアーの流れを阻害した状態でピストンを前進させた時によく分かります。

今回、気密を上げる為にホームセンターで買ってきた水道管用のOリング(写真右)を使用します。
東京マルイ純正のOリング(写真左)とリング自体の直径はほぼ同じですが、若干太いです。
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続いて、ピストンスプリングを交換しました。
正直純正でも初速は94〜96m/s程度出ていたので十分かな?とも思ったのですがせっかくなのでギリギリまで詰めていく事にしました。

今回はKM規格のL96 AWS テンションスプリング 0.9Jという物を購入しました。
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上が今回購入したKM規格のスプリング、下が東京マルイ純正のスプリング。
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若干スプリングが曲がってしまっているのが気になりますが、長さやピッチは見た感じほぼ同じように思えます。
右側のワッシャーのようなパーツはKM規格のスプリングに付属してきた調整用のスペーサー(アルミ製)です。

これを組み込んだらカスタム終了です。
後は組み上げて最終的な初速を見るだけ。

ちなみに、こちらの記事では割愛していますが、実際は1つパーツを調整する度に初速を測っています。
ボルトアクションライフルに関しては私の中でのデータが圧倒的に不足しているので何をどうすればどう変わるのかがイマイチ分かっていないのです・・・。

なので、面倒ですが細々としたデータ収集を行っていました。

で、最終的な初速はこんな感じ。
全てG&Gの0.20g弾を使用しています。

HOP最低(ダイアル0度)

初速は98m/s前後とかなり高めの数値が出ました。
というか、この初速を出す為にKM規格のスプリングを組み込んだんですがね・・・。
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ちなみにこの状態でも少しHOPの凸が出ている状態になっています。
まだ屋外で撃っていないので何ともいえませんが恐らく0.20gだとHOPの回転量が足りず、若干ドロップ気味な弾道になると思います。

HOPダイアルを90度回した状態

HOPの突出量が増えたせいで若干初速は下がり、95m/s前後という結果になりました。
0.20gを使うならこれくらいのHOP量が適量だと思う程度にHOPの凸が出ています。
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HOPダイアルを180度回した状態

ここらへんから一気に初速が下がっていきます。
初速は85m/s前後という結果になりました。
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かなり大きめにHOPが突出している状態なので、もしかしたら0.28gや0.30gだと適量なのかもしれませんが、飛距離は結構落ちそうです。

HOPダイアルを270度回した状態

一気にガクンと下がって69m/s前後という結果になりました。
鬼HOPが掛るか飛距離が伸びないか、とにかく実用的では無さそうなHOPの突出量です。
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HOPダイアルを350度回した状態

弾が詰まってしまったので、計測不能です。
大体300度位が限界ですね。

という訳で、0.20g〜0.25gで使う分にはいい感じの初速が出るような設定になったと思います。
初速自体は問題なく出ており、室内(5m程度)の射撃では何の問題も無さそうだったので、後は屋外で撃ってみてどんな出来栄えかを確認するだけな感じ。

また近いうちにサバゲーかシューティングにでも持って行ってテストしようと思います。


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