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東京マルイ M4 CQBR BLOCK1の購入レビュー。開封、テイクダウン、初速チェックまで。

記事作成日:2017年5月7日

だんだんと暖かくなってきましたね。
ガスブロの季節です。

去年はWA M4やWE AK74UNなどのガスブローバックライフルで遊んでいたのですが、今年用に新しい銃が欲しくなったので調達する事にしました。
厳密には、Vショーで買ってきたMAGPUL SKグリップを付ける銃が無かったので、買ったという方が正しいんですが…。

という訳で、東京マルイ製ガスブローバックライフル、M4 CQBR BLOCK1です。

ところで、何でマルイは「MWS」という名前を捨ててしまったのだろうか。
めちゃくちゃ紛らわしい気がするのだが。

M4 MWS CQBR BLOCK1では駄目なのだろうか。
MWSのCQBR版なんだし…。

まあ、それは置いといて、M4 CQBR BLOCK1の内容物はこんな感じ。
BB弾の横に袋詰されているのはフロントサイトを調整する為のレンチです。

細部を見ていきます。
フラッシュハイダーはKACのQDサプレッサーに対応しているタイプ(実際に対応しているかどうかは不明)で、ハンドガードはRIS、バーティカルフォアグリップもKACタイプになっています。
尚、一般的なM4 CQBRはバレル長が11.5インチですが、M4 CQBR BLOCK1は11.3インチと少し長さが違っています。(見比べないと分からない程度の差ですが)

レシーバーの刻印はM4A1 CARBINE仕様(US GOVT刻印)。
トリガー、セレクターレバー、グリップ等はMWSと同じ仕様ですが、リアサイトがLMTタイプだったり、エンドプレートがCQDタイプのスリングスイベルになっているのがMWSと異なる点だと思います。

反対側はこんな感じ。

ストックもMWSはブッシュマスタータイプですが、CQBR BLOCK1はLMTタイプのストックになっています。

尚、ストックは6ポジションなのでMWSと同じ仕様です。

という訳で、テイクダウンします。
テイクダウンは一般的なガスブロARと同じですが、写真の通りリコイルバッファーが結構飛び出しているのでちょっと引っかかりますが、気にせずガッ!と力を掛けるとテイクダウン出来ます。

見ての通り、リアルさのかけらも無い内部構造です。
他社製GBB ARに慣れていると「なんぞこれ?」ってなるかもしれませんが、エアソフトガンとしての作動性を考えると合理的な設計が取られている事が分かります。

まず、GBB AR系の鬼門である「ボルト後退と同時にハンマーを起こす」という動きですが、マルイのMWSやCQBR BLOCK1では、ハンマーが倒れた状態でもたったこれだけしか突出がありません。
更にハンマーにはローラーが付いているので、ボルトとの摩擦も軽減されています。

そして、ハンマーを起こすとこんな感じになります。
実際にボルトを乗せて、動かしてみると分かるのですが、かなり軽い力でもハンマーを倒す事が出来ます。

そして、ボルト側にもローラーが付いています。
このローラーは恐らくボルトが後退した時にストックチューブと擦れた時の摩擦を低減させる物では無いかな?と思います。

動作を快適にする為の仕組みだけではなく、ガスブローバックライフル特有に衝撃に対する仕組みもあります。
それが「Zシステム」と呼ばれる物で、ボルト前進時の衝撃を緩和させる為の仕組みですね。
外からだとZシステムの一部しか見えませんが…。

詳しい動作の解説は東京マルイ公式YouTubeからどうぞ。

こういった「エアソフトガンとして動作を快適にさせる方法」が取られているせいで色んな所がリアルではなくなっています。
そもそも、マルイのエアソフトガンにリアルさを求めてはいけないのですが…。

チャージングハンドルも独自仕様の物になっていますし、ボルトの上部(実銃だとガスバイパスを通ったガスを受ける部分)も独自仕様になっています。
この形状になったのは恐らくHOPダイアルの位置が原因ではないでしょうか…。

MWSもCQBR BLOCK1も、HOPダイアルはこんな所についています。
何でこんな所に付けたんだよ?!と思いたい所ですが、正直ガスブローバックのM4系でマトモな位置にHOPダイアルが付いている銃って無いんじゃないでしょうか…。

ウェスタンアームズ/INOKATSU/VFC・・・アウターバレル下部にダイアルがある(ハンドガードを外さないと調整出来ない)
WE・・・イモネジがチャンバー上部に付いているので、インジェクションポートから六角レンチを突っ込んで回す(若しくは超長い六角レンチをレシーバー後部から突っ込んで回す)
KSC・・・チャンバーの周囲を専用工具をインジェクションから突っ込んで回す

どれもこれも通常電動ガンのHOP調整がいかに楽かがよく分かる仕様になっています。

マルイもHOPの位置をどうするかあれこれ悩んだのでは無いでしょうか…。
一番合理的な位置(安定性や設計上の都合)がこの位置だったのだと思います。

ちなみに、ライラクスからテイクダウンしなくてもHOPダイアルを操作出来る工具が出ているので、実は買ってます。
それも追々レビューしていきます…。

続いて、GBB ARで最も重要(?)なパーツ、リコイルバッファーとリコイルスプリングを見ていきます。
リコイルバッファー、リコイルスプリング共にマルイ独自の物で他社製品と原則互換はありません。

まあ、実際は付けれるには付けれるんですがね…。
WAの奴とか、VFCの奴とか付けれましたし…。
もちろん、寸法が全然違うので、そのまま動作させると色々問題が起きそうですが。

リコイルバッファーは樹脂製で24gととても軽いです。
リコイルバッファー内部にスプリングが仕込まれており、ちゃんとリコイルバッファーがストックチューブのケツでバウンドするように作られています。
この仕組はGBB ARではかなり重要です。

という訳で、外観のレビューと軽く内部のレビューはこんな感じです。

最後に初速をチェックしていきます。
使用している弾はG&G 0.20g 樹脂弾、ガスはHFC134Aです。
HOPは箱出し状態なので、適正HOPではありません。

まずは常温(22度)。

初速は65m/sでした。
ちょっと元気がないな?といったリコイル感です。

続いて、少し温めて33度。
夏場だと日陰に置いておいてもこれくらいの温度にはなると思います。

初速は79m/sでした。
これくらいの温度だと結構ガシガシリコイルが来ますね。
撃ってて楽しいです。

最後に50度近くまで温めてみました。
ちなみに、45度を越えた辺りで放出バルブ側からガスが漏れ始め、温度を測っている最中もガス漏れ中の状態です。

初速は87m/sでした。
何度かガスを入れ直したり温め直したりして測りましたが、90m/sを超える事はありませんでした。
もっとも、大量のガス漏れ覚悟で50度以上に温める事も出来るのですが、流石にパッキンやバルブを駄目にしそうなので50度以上の温度は試していません。

ちなみに、暫くするとガス漏れが無くなるので、恐らく固定スライドガスガンのSOCOM MK23で採用されているような、一定のガス圧になったらガス漏れを起こす安全対策がMWSのマガジンでも採用されているのではないか?と思われます。

尚、MWSを購入した方からちょくちょく「夏場初速超える」とか報告を聞いていたのですが、昔のロットだとこういった安全対策は施されていなかったのでしょうかね…?
それとも、CQBR BLOCK1のバレル長だから初速が低く出ているだけなのか…。

という訳で、東京マルイ CQBR BLOCK1のレビュー(ファーストインプレッション)はこんな感じです。
Twitterの方ではカスタムがガンガン進んでいるのを報告していますが、ブログの方はせいぜい1日1記事なので大分遅れています…。


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