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KRYTAC KRISS VECTORの内部をカスタムしていきます(気密改善、DSG化)

記事作成日:2017年8月13日

バラしたKRYTAC KRISS VECTORを組み立てていきます。
単に組み立てるだけだとつまらないので、例のごとく弄っていきます。

KRYTAC KRISS VECTORは構造上FCUを組み込む事が出来ない銃なので、例のごとくDSGを入れていきます。
基本的に私はFCUが組み込めない銃や、FCUが入っていてもプリコックが出来ない銃に関してはDSGを入れてレスポンスを良くしています。

という訳で、KRYTAC KRISS VECTORのDSGカスタムです。
今回、そんなにお金を掛けたくなかったので、初めてSHSのDSGを試します。
ギア比は18:1で8枚歯です。
スパーギアとベベルギアは、以前コヨーテベクターを弄った時に使ったZCのギアセットの余りを使います。

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尚、こんな柔いギアセットを私が好んでいる理由としては、まず単価が安いという事と、私のDSGカスタムは基本的にスパーギアが壊れるように作る事が多い為です。
やっぱり負荷を逃がすパーツは必要ですからね。
ちなみに、DSGじゃないチューンの場合はピストンが壊れるように作る事が多いですが、面倒な時はスパーギアが壊れるように作ってます。

という訳で、まずはギアを組み込んでシム調整をしていきます。
調整が終わったらカットオフレバーや逆転防止ラッチ等のパーツを付けてスムーズにギアが回るか、カットオフレバーや逆転防止ラッチは正常に動くかなどを見ていきます。

この際、セクターギアとセクターギア用逆転防止ラッチがガッツリ干渉していたので削って薄くしました。

一旦この状態でモーターを組み込んで動作テストを行います。
その際、モーターにガタツキがあったのでビニールテープを巻いてガタツキを抑えました。

動作をしてみた所、逆転防止ラッチの音が普通の電動ガンより煩い気がしました。
メカボックスの外側に付いている為か、スプリングが硬めな為かは不明ですが結構ガリガリ煩いです。

とりあえずギアは問題ない感じだったので、続いてピストン周りを弄っていきます。
DSG化を行うに当って純正ピストンは使えない(樹脂歯ピストンは流石に強度不足)ので、色々買ってきました。

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まず、ピストンにピストンヘッド等を仮組みしてAOEを調節していきます。
また、この際セクターギアの歯の突出量とピストンのラックギアの歯の突出量を確認し、削る必要があれば削ります。
というか、基本的に削る必要があります。

例のごとく、3枚目を半分、4枚目も少し斜めにカットしました。

DSGカスタムにおいてAOE調整は物凄く重要です。
これを適当にやるかちゃんとやるかでピストンの耐久性が大きく変わってきますし、燃費や発射サイクルにも影響を及ぼします。

ピストンの仕様が確定したら、本組みしていきます。
最終的な構成は、ピストンはACE1ARMS製の全金属歯、ピストンヘッドはRETRO ARMS製のダブルOリング式 POMピストンヘッドです。
ピストンとピストンヘッドの間にはGAW製のAOEアジャストスペーサーを入れています。

ネジロック剤を塗布してピストンを組み立てていきます。

RETRO ARMSのピストンヘッドに付属するOリングはかなり大きかったので、Oリングは変えました。
丁度1個余ってたので、GAWのFRUS-Oリングを使用。

尚、買ってきたパーツの写真に次世代電動ガン用のピストンスプリングがあったのですが、実はピストンスプリングガイドにアジャスターを入れて嵩増しし、次世代用のピストンスプリングを使って調整しようと思っていたのですが、KRYTAC KRISS VECTORのピストンスプリングガイドがやたらと太くてこれは断念。
結局使わずじまいでした。
まあ、追々何か電動ガン弄る機会あったら組もうと思います。

通常電動ガンに次世代電動ガンのピストンスプリング使うのって意外と使い勝手良いんですよ?

という訳で、ピストンを組み立てた状態で再度動作テストを行います。
実際に使用されるバッテリーはこの2種類を予定しているので、これらのバッテリーでピスクラとかが起きないかを確かめます。

次はバレル、チャンバー周りを弄っていきます。
今回はこれと言って面白い事は考えていないので、東京マルイ純正のチャンバーパッキンに交換しただけです。
インナーバレルも押しゴム(アジャスタークッション)も純正のままです。

尚、純正の押しゴムのままだと、HOPの突出量がかなり少なかったので、折りたたんだマスキングテープを入れてみました。

左がHOP最低、右がHOP最大の状態です。

バレル、チャンバーが出来たらノズル〜タペットプレートです。
まず、DSG用にタペットプレートの羽をカットします。

また、ノズルを組み立てて、どのように動作するのかをよく見ていた所、どうやら純正のノズル(21.19mm)だと長さが足りていないようでした。
この長さはM4系のノズルとほぼおなじ長さなのですが、部屋に転がっていた色々なノズルを試して分かったのですが、どうやらちゃんと気密を取るには21.50mm以上の長さが必要な感じでした。

じゃあ、21.50mm以上のノズルってなんだろう?と調べてみた所、どうやら89式のノズルが良さそうだという事が分かりました。
なので、LayLax製のプロメテウス シーリングノズル 89式用を買ってきました。
長さは22.99mmです。

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というか、ノズルって色んなメーカーから出てますが、何で長さを書いてくれないんでしょうね…。
同じM4用でもメーカーによって1mm程度は差がありますし、「後0.5mm長いのが欲しい!」なんて事も多いと思うんですが…。

まず、そのままだとシーリングノズルなのにエア漏れまくりだったのでOリングを一回り太い物に変えます。
他の製品もそうですが、LayLaxのシーリングノズルって、付属のOリング小さすぎません…?

という訳で、これで気密はバッチリになりました。
あと、ちゃっかりシリンダーが変わってますが、LayLaxのシリンダー(使いみちが無くて困っていた奴)を見つけたので、こちらに交換する事にしました。
このサイズの加速シリンダーよりMP5Kサイズの加速シリンダーの方が私にとっては重要ですし、8枚歯ギアでDSG化するなら加速シリンダーもフルシリンダーも殆ど変わらないですし。

エア漏れは解消されたのですが、今度は給弾不良が発生しました。
まあ、そりゃノズル長が2mm近く伸びているんですから、当然ですよね…。
削って短くしました。
少し削っては組んで弾が通るかを確かめて〜を繰り返して21.79mmまで短くしました。

ただ、G&Gの0.25gバイオBB弾で試した所、たまに給弾不良が起きたので更に0.2mm削り、21.53mmという長さが最終的なノズル長になります。
エア漏れは起きずバッチリな感じです。
やっぱり、クライタックのベクターには、21.5mm以上のノズル長が必要なようです。

という訳で、パーツ構成はこんな感じになりました。
ちなみに、ピストンスプリングはGAW製のDSG用M95にしました。

ここでようやく純正のスイッチ類を取り付けます。

後はフレームに組み込むだけです。
ここは分解レビューの時の手順を逆に行うだけなので、省略します。

最終的に取り外されたパーツはこんな感じ。
ノズル、チャンバーパッキン、ピストン、ピストンスプリング、ギアセット、日本仕様のQD防止ネジになります。

尚、ピストンスプリングガイドに使われていたビス付きのネジですが、使い勝手が非常に悪いので、ストックで使われているピンと交換しました。
同じサイズのピンなので、こういう事が出来るんです…。

という訳で、7.4V 800mAhのLiPoバッテリーで秒間22発程度、初速85m/s前後(0.20g弾使用)になりました。
初速はもう少し上げたいなとも思いますが、これは追々やっていきます。
モーターも変えたいですからね。
とりあえずこれくらいの初速が出てれば十分遊べますし。

でも、やっぱりDSGにしても指切りに付いてこない感じは直らないですねぇ…。
ここまでやっておいて何ですが、割と早々に飽きて手放しそうな気がします。

コヨーテベクターの方が使い勝手良いし、楽しい…。

オマケ


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