KSC AK74 ERGの分解レビュー(外装、メカボックス内部まで一通り)
記事作成日:2017年9月2日
購入した翌日にはバラされるというのは基本です。
場合によっては買った当日に分解されている事も…(分解が楽しくて銃買ってる訳ですし)
という訳で、昨日購入してファーストインプレッション記事を書いたKSC製リコイル電動ガン、AK74 ERGを分解していきます。
いつも通り外せそうな所から外していきます。
まず、フロントから。
フラッシュハイダーを外すとAKおなじみの22mm正ネジになっています。
その内側に14mm逆ネジが付いているので、22mmネジの所に付いているイモネジを2本緩めて外します。
後はフロントサイト下部、ガスピストン下部に付いているネジを外していけばここまで分解する事が出来ます。
まあ、見えるネジ外したりレバー動かせば良いので楽です。
尚、ハンドガードは上下ともに少し特殊な設計になっており、他社製のハンドガードを付けるには苦労するかもしれません。
特にアッパー側はかなり変わった作りになっています。
ロアハンドガードの内側にはヒューズが付いています。
ヒューズは筒型で20A。
次に何を外せば良いのか悩んだのですが、とりあえずリコイルウェイトを覆っているカバーを外す事にしました。
このカバーを外すとボルトハンドル用のスプリングやスプリングガイドが外れます。
問題はこの次でした。
何を外せば良いのか本当にわからなくなりました。
アウターバレルの根本を外したいのですが、分解図を見る限りレシーバー内側に入り込んでいるネジがあるので、まずはレシーバーを外す必要がありそうな感じがしました。
という訳で、グリップやセレクターレバー、レシーバー下部のネジ、レシーバー後ろ(折りたたみストックの内側)に付いているネジを外してメカボックスとフロント一式がくっついている状態で外しました。
まあ、これが正解だったのでしょうね。
とりあえず先にストックを外します。
根本にピンが入っているのですが、外す向きがあるので注意が必要です。
上側に抜く必要があります。
続いてバレルの根本のパーツを外します。
意外とネジが多い…。
リコイルウェイトの抵抗を減らすための真鍮製のリングと衝撃を和らげるためのゴムクッションが付いています。
続いて、チャンバーを分解していきます。
チャンバーは専用品ですが、構造的には普通の電動ガンと大差ありません。
チャンバーパッキンはKSCおなじみの2点掛けタイプ。
結構硬めなのであまり国内用の初速や弾の重量には合っていないのではないか?と思います。
インナーバレルは約242mmとアウターバレルに対してかなり短めです。
続いてメカボックスの分解をしていきます。
パット見Ver3に近しい感じもしますが、変な形のメカボックスですね…。
まず、上部についているボルトハンドルとリコイルウェイトを外します。
ボルトハンドルは手前にスライドさせると外れますし、リコイルウェイトはネジを4本外すと外れます。
リコイルウェイトを外す時にピストンスプリングガイドが「バチン!」と勢い良く動くのでちょっとびっくりします。
リコイルウェイトを外したら、ようやくメカボックスにアクセス出来ます。
まずこの大量のレバー類を外していきます。
最終弾を撃ちきった際に動作を停止させ、ボルトハンドルを操作する事で再度撃てるようにする為の機構がこれです。
一番左側のパーツはセレクターレバーで、反対側のセレクタープレートを連動させる為のギアです。
次はモーターです。
モーターはショートサイズで、そこまで凄いモーターでは無さそう。
磁力はEG1000位だと思います。
尚、モーターホルダーとメカボックスのみT10のトルクスネジが使われているので、
分解する為にはトルクスドライバーが必要です。
背骨を外してネジを外します。
外側はあんなに大量のネジがあったのに、メカボックス自体はたったの3本です。
これがピストンスプリングガイド周りのパーツ。
上がリコイルウェイトと連動させるパーツ、真ん中がピストンスプリングガイド、一番下がピストンスプリングです。
ピストンスリングガイドにはベアリングが入っているので、外す時に無くさないように注意が必要です。
また、ピストンスプリングは長さ約10.5cmと、次世代電動ガンのピストンスプリングよりも更に短い物が入っています。
KSC AK74 ERGのリコイルウェイトの動作は、まずピストンが後退するとピストンスプリングガイドも一緒に後退し、リコイルウェイトを動かします。
ピストンスプリングガイドが一番後ろに到達するとピストンスプリングが圧縮されていくという構造になります。
次世代電動ガンと大きく異る事が分かります。
ピストンはフルティースの最後の1枚が金属になっているタイプで、上部に切れ込みが入っています。
ピストンヘッドは前方吸気タイプで、アルミ製。
ノズルはなんだか不思議な形をしています。
ファイアフライのでんでんむしノズルみたいな感じですね。
ギアは真っ黒で凄く硬そうな材質です。
ギア自体は普通の18:1だと思われます。
シムは入っていませんでした。
トリガー周りはマルイのAKとよく似ています。
パーツの互換性は不明ですが、何となく流用出来そうな気が…?
という訳で、これにてKSC AK74 ERGの分解レビューは終了です。
次は調整+組み立てをしていく予定です。
それにしても、パーツ点数多いなぁ…。
というかネジ多かったなぁ…。
何度も分解・組み立てをしたいと思えない構造の銃でした。
ただ、メカボックスとアウターバレルの固定がレシーバーを挟んでいないので、AKあるあるの「組み立てたら気密が保てなくなる」という問題が置きづらい気もします。
また、レシーバーに入れなくても動作確認が出来るのもメリットかもしれません。