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A&K STW HK416Dの分解レビュー、旧STWとの比較

記事作成日:2017年10月22日

早速買ってきたA&K STW HK416Dですが、一通り外観も眺め終わったので分解していきます。
即効分解するのは、単に私が分解目当てで買ってるというのも理由としてあるのですが、それ以上に基本的にSTWは箱出しで使う事が出来ない銃だからです。(厳密には「使わない方が良い」)

トレポンを弄った事がある人なら分かると思いますが、トレポンのパーツは基本的に値段が高く、通常電動ガンのように「壊れたから買ってこよう」というのが中々気軽に行えません。
物によっては平気で数万円飛んでいきますし…。

そして、STWのようなトレポンのコピー品はSYSTEMAとは異なる寸法になっているパーツが多々あり、1個パーツを交換したいだけなのに2個、3個交換しないといけない羽目になって、最終的には「トレポン買った方が安くね?」というオチになりかねません。
その為、必要なのは「いかにして純正パーツを長持ちさせるか」だと思います。
そのためにも先に問題点を洗い出し、壊れにくくなるように再調整するのがベターだと思います。

という訳で、そんなA&K STW HK416Dを旧STWと比較しながらバラしていきます。
まあ、結論を言うと大きく変わった箇所も無かったので、あんまり比較になりませんでしたが…。

尚、STWの分解に関しては旧STWの方が細かく紹介しています。

まず、アッパーとロアーを分離させます。
びっくりする程軽く開けれました。
空手チョップ不要です。

シリンダーASSYはこんな感じで、旧STWと同じ仕様でした。
海外の最新ロットだとステンレスシリンダーになっているのですが、国内は依然としてアルミシリンダーのようです。

組み付け精度は相変わらずひどいものでした。
ただ、今回はスプリングガイド側は綺麗に組み付けられていたようでネジ山は死んでおらず、死んでいたのはシリンダーヘッドのみです。

もちろん、シリンダー内部やピストンヘッドはキリコまみれです。

初速が低く出ていたので、スプリング変わったのかな〜と思いきや、硬さは5.2kgと旧STWと同じでした。

じゃあ、何で初速が低く出ていたのだろう?と思っていたのですが、どうやらシリンダーヘッドとノズルの隙間からエア漏れを起こしていたようです。
これは追々書く予定のカスタム記事の方で詳しく紹介します。

チャンバーも中々酷い組み付けで、HOPアジャスターが斜めに入っているせいでHOPの突起が歪な形になっていました。
また、チャンバーの外周に大きくえぐられたような傷跡があり、そのままではHOPダイアルを外す事が出来ませんでした。

チャンバーやバレルの仕様も旧STWとほぼおなじですが、HOPダイアルが360度回転ではなく、180度回転の物に変わっていました。

インナーバレル長は375mm程度。
このバレル、HOP窓付近だけじゃなくてバレル全体がマルイ互換だったら良かったのですがね…。

ハンドガードは普通に根本のネジを外すだけで外れます。
尚、ハンドガードをロックするネジは脱落しないように完全に引っこ抜く事が出来ないような構造になっています。
また、ガスブロックを取り外すにはピンを2本外しつつ下部のイモネジを緩める必要があります。

ガスピストンを取り外したらバレルロックナットを外し、アウターバレルを抜きます。
尚、ロアレシーバーのガスピストンが入る部分には真鍮製のインサートみたいなのが入っていました。

続いてロアレシーバーをバラしていきます。

ボルトリリースボタンはマグネティック式です。
まあ、旧STWと同じですね。

セレクターレバーは中々酷い応対でした。
この通り、窪みが崩壊し、セレクターラックと噛み合うギアは一部欠けていました。

窪みの崩壊は単純に切削精度が低かった為もあると思いますが、それ以上に入っているボールの直径が合っていない事が大きい気がします。
そのために窪みに無茶な負荷が掛かってしまったのではないか?と思います。

グリップ底部のネジはこんな感じ。
1本舐めてますが、旧STWのように入ってるネジの長さがそれぞれ異なるという珍事は起きていませんでした。

ストックチューブキャップは旧STWよりもちゃんとしていました。
Oリングのサイズは合ったものが入っていますし、切れていません。(まあ、個体差でしょうけど)

モーターの組み付けも中々に粗いです。
この通り、ピンを打ち込む時にガンガンモーターを叩いたのか、大きく凹んでます。
その為、一方方向からしかピンが抜けないという問題が起きていました。

上記写真で気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、モーターが変わっていました。
前回は灰色+黒色のモーターで、ピニオンギアは銀色だったのですが、今回はモーター本体が銀色、ピニオンギアが黒色になっていました。
ピニオンギアは変わらずゼロールベベルギアが採用されています。

尚、このモーターの銀色ですが、恐らく従来のモーターに分厚いメッキ処理を施しているだけで、スペック的には変わっていないような気がします。
このメッキの厚さのおかげでレシーバーからモーターを外すのが結構大変でした。
プライヤー必須です…。
しかし、メッキの厚さのおかげか、旧STWのモーターにあったガタツキ(磁石の部分がガタつく)が無くなっています。

ブラシもいい加減な感じの物が入っており、ワイヤー部分が非常に短く、ブラシ自体も消耗し、短くなっている物が入っていました。
そして、切れた熱収縮チューブがくっついていたので、恐らく元々何か別の物で使われていたブラシを流用したのではないか?と思います…。

ギアボックスはこんな感じで、旧STWと同じ仕様だと思います。
バリを削り取った跡が残ってたり、軸受が軸にくっついてはずれなかったりとパーツの精度は相変わらずな感じです。

基盤周りも旧STWと同じで信号線は5本のタイプです。
基盤に印字された日付も20150604と、旧STWと同じ日付が書かれています。
また、検知基盤(ECU)のレーザーが出て来る部分が曲がって付いていました。

FET(SWD)の仕様も旧STWと同じですね。

という訳で、A&K STW HK416Dの分解レビューは以上になります。

まあ、パーツの組み付けは相変わらずですが、依然私が購入したSTWで見受けられた被膜が破れてたり、Oリングが千切れてたり、モーターブラシスプリングポールが折れてたりといった物凄く致命的な問題は無かったので良かったです。

あと今回、モーターが変わっているのは意外でした。
スペック的同じだとしても、旧STWのモーターはモーターの磁石のガタツキがあるので、メッキ処理されて分厚くなり、そのガタツキが無くなったのは良かったかもしれません…。

という訳で、次は調整ネタです。
もう既にどういじっていくかは決めているので、調整はサクサク進めていこうと思っています。