エボログ

ASG CZ SCORPION EVO3 A1 カービンをプチ流速チューンにしていきます

記事作成日:2017年10月25日

ASG CZ SCORPION EVO3 A1 カービンの内部カスタムを行っていきます。

この銃は、購入する前から流速系のカスタム調整していこうと思っていたので、そのように組んでいくのですが、単に硬いバネを入れてバレルカットで調整するだけの普通の流速チューンはさんざん作ってきてもう飽きたので、ちょっと別の方向性を入れる事にしました。

ベースとなるのは、私が「プチ流速」と呼んでいる加速シリンダーと重いピストンを使い、スプリングはそこまで固くない物を使うカスタムです。

という訳で、まずはギアボックスの調整から。
適当にシム調整してグリスアップします。

私はかれこれ3丁のEVO3を弄ってきましたが、全てにおいてシム調整で苦労した事がありません。
それだけ品質が安定しており、ギアボックスの精度が高いのだと思います。

続いてピストンを用意します。
ピストン本体はEVO3純正を使いました。特に不満も無かったですし。
それに加えてZCのメタルピストンヘッド、東京マルイ純正の錘の中に鉛テープを追加したいつもの重量ピストン構成です。

尚、AOE調節の為に3枚目のラックギアを少し削りました。

そして、これは私のEVO3カスタムのテンプレですが、トリガーのショートストローク化を行います。
まず、トリガーにプラ板を接着します。

次に、スイッチが無負荷状態でギリギリ押されないようにプラ板をヤスリで削って調整をします。

スイッチ半押し位までは検知されないので、ストローク量を限界まで詰める事は可能なのですが、ショートストロークにし過ぎると射撃時の振動でトリガーが引かれたりと誤作動の原因にもなり得るので、ある程度の遊びは持たせた方が良いと思います。

あくまで「スイッチがギリギリ押されないように」というのは個人的な調整の目安ですので、好みのストローク量に調整すれば良いと思います。

という訳で、メカボックスはこんな感じの構成になります。
ノズルやタペットプレートは専用品なのでそのまま。
普段は外す事の多いセクターチップは今回付けたままにしておきます。(特に理由はありません。単にめちゃくちゃ固くて中々取れなかっただけです)
シリンダーもいい感じの加速シリンダーで、精度も十分なので純正のままです。

続いて、バレル〜チャンバー周りを弄っていきます。
今回のカスタムで一番拘った部分というか、色々やってみた部分はここです。

まず、チャンバーパッキンはいつも通り東京マルイ純正パッキンをスリックタイプに加工した物を使うのですが、押しゴムを工夫しました。
まあ、だいたい毎回工夫してるのですが、それらのデータを活かしてまた新しい形状を試してみます。
素体となるのはBATON airsoft製のフラットクッションラバーで、Vの字に削っていきます。

削って窪んでいる方(写真上側)がノズル側、面になっている方がマズル側という使い方です。

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続いて、インナーバレル。
インナーバレルはLayLaxのデルタストライクバレルを使います。
このインナーバレルは、6.20mmという非常に内径の広いバレルで、その内径から分かるように流速チューン用のインナーバレルになります。
昔買った物が3本位余っていたので、実験がてら使ってみようかと…。

そんなデルタストライクバレルに段付きテーパーを施します。
今回段差は2段階に設定し、1段目が6.5mm、2段目を7.5mmとしてみました。

尚、1段目の深さは3.5cm程度、2段目の深さは1.5cm程度です。

私のTwitterを見られている方は「4段テーパーどうした?」と思うかもしれませんが、あれはボツにしました。
手作業でテーパーを掘っているのであそこまで小刻みなテーパーにすると精度が維持出来なかったのと、意味があるとは思えなかったので…。

あと、マズル上部に丸い穴を開けてみました。

これは以前、CELSIUS製の「Sniper Grade Reformation Barrel II」というPTW用インナーバレルを試し、マズル先端にスリットを作るのが割と良さそうだという事が分かったので、「じゃあ丸だとどうなんだ?」と思って興味本位で開けてみただけです。

続いて、こちらはEVO3カービンの問題点の1つだと思うのですが、エクステンションアウターバレルの先端がこのように絞られています。
つまり、壁が出来ているのです…。

純正のようにマズルギリギリまでインナーバレルが伸びているなら何の問題も無いのですが、今回はエクステンションアウターバレルより大分手前の所でインナーバレルが終わっているので、間違いなくアウターバレル内で起きる乱流の影響を受けます。
その為、アウターバレルに取り付ける為のスペーサーというか、ガイドというか…、何かそういう物を作りました。

適当な真鍮パイプを切ってOリングを付けれるように溝を掘っただけの物です。
長さはエクステンションアウターバレルの内側に入れ、アウターバレルに取り付けた際にガタつかない程度に調整しています。

これをこのようにインナーバレルの先端に被せる感じで取り付けます。

アウターバレルやハンドガードなどを取り付けた状態で手前からみるとこんな感じになっています。
周囲の白いのがアウターバレル(光の反射で白く見える)、その内側に真鍮パイプ、更に内側にインナーバレルが見えます。

インナーバレルの外周と真鍮パイプの内側の間には0.5mm程度の隙間が出来ているので、インナーバレル先端に開けた丸穴から流れたエアーがその隙間を通って整流効果を作ってくれるかな〜と淡い期待をしています。
目論見通りになっているかは長距離を撃ってみないと分かりませんが。

一応、この真鍮パイプは付けたり外したりが簡単に行えるので、付けたバージョンと外したバージョンで飛距離や命中精度の差を見比べても面白いかもしれません。

バレル周りが出来たら最後にピストンスプリングを調整していきます。
色々な硬さの物を試したのですが、最終的にはスプリングは圧縮時4.1Kg程度の硬さ(東京マルイ純正程度)に1.5cm程度、初速調整用のアジャスターを付けた状態で落ち着きました。

これで初速は0.20gで94m/s前後で安定。
HOPを強くしても弱くしても初速が殆ど変わらないのがプチ流速の良い所です。

最後の最後にコネクタをXT30に交換してEVO3 A1 カービンのカスタムは終了になります。

という訳で、外観は何も変わっていませんが、中身は割と変わったEVO3 A1 カービンです。
まだ屋外で撃っていないので今回色々頑張った結果は不明ですが、次サバゲーに行く時にでも持っていこうと思います。

というか、次のサバゲーで持っていきたい銃がめちゃくちゃあるんですが…どうしよう…。


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