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A&Kベクターこと、A&K V-Styleを分解していきます(外装〜メカボックス内部まで)

記事作成日:2017年11月17日

先日ファーストインプレッション記事を書いた、A&K V-Styleですが、とりあえず分解していきます。

というか、A&K V-Styleは分解する事が最終目標だったりします。
その為、もしかしたらこの記事がV-Styleの最後のレビュー記事になるかも…?

というわけで、A&K V-Styleをバラしていきます。
とりあえず、今まで弄った事のない、訳の分からない仕様の銃なので、まずは外せそうな所から外します。

まずはこちら。
本来ならVシステムが収まっているはずの部分、底部の蓋ですね。
A&K V-Styleはここにモーターが収まっています。

次が鬼門でした。
表側から見える全てのネジを外しても一向に分割出来る気がしないのです。

尚、側面のネジですが、ネジになっている箇所とピンになっている箇所があります。
ネジ頭が六角になっていない物はピンです。
しかし、見た目はほぼ同じなので、六角レンチを突っ込んでちゃんと引っかかるか引っかからないかで確かめると良いと思います。

隠しネジやピンでもあるのか?と、磁石を使って調べたり、あれこれしてみたのですがそれっぽい物が見つからず…。
アッパーとロアーが接着剤で固着されている事に気付き、無理やり引剥しました。

この銃、分解はしない方が良いです…。
というか、アッパーとロアーが接着剤で固定されてるとか、そもそも普通には分解出来ないような組み立て方法ですね。

フレームのつなぎ目部分にべっとり接着剤が付着しています。
分解中に拭いてしまったのですが、至る所に白化した接着剤が付着していました。

とりあえずこれで上下を分離させる事が出来ました。

続いて、メカボックスをアッパーから取り外そうと思ったのですが、ここにも接着剤が。
実銃だとライトを埋め込む事が出来るこのパーツにも接着剤がべっとり付着していたので、こちらもバリバリ剥がす必要がありました。

私が思うにA&K V-Styleの正しい分解手順って、

  1. ライトを埋め込む所にハマってるパーツを抜く
  2. レシーバー側面のネジ、ピンを外す
  3. ロアレシーバーを手前にスライドさせる
  4. メカボックスを手前にスライドさせる

だと思うんですよ。
でも、至る所が接着剤で固定されてしまっているのでこの分解手順が出来ないんですよ…。

とりあえずこれでメカボックスは取り外せたのですが、先にチャンバー周りから見ていきます。

チャンバーはロアに付いているプラスネジを2本外し、その後アウターバレル上部のイモネジを緩めると抜けます。

どことなくA&KのLMGシリーズで採用されているチャンバーに似たダイアル式のHOPチャンバーです。
チャンバーパッキンはグリスでドロドロです。

給弾ルートと基部はこんな感じ。
給弾ルートは案外バリもなく綺麗な方だと思います。

実際に試射していても給弾不良は起きませんでした。

続いて、メカボックスの手前にハマっている謎の物体を見ていきます。
これの正体はリコイルバッファーです。

Vシステム独特の上下に振られるようなリコイルを再現しているそうなのですが、このリコイルバッファーを目にするまでリコイル機能が付いている事を完全に忘れてしまっていた位に、リコイルはありません。

リコイルバッファー自体は187gと結構重量あるんですがね…。
ファーストインプレッションでも書きましたが、銃本体が重すぎるんですよ…。

尚、リコイルバッファーはこのような感じで動きます。
セクターギアの回転と連動するカットオフレバーのようなパーツが上下に動く事で、このリコイルバッファーを押し下げます。

続いて、メカボックスを見ていきます。
メカボックスはあからさまに専用設計で、どことなくCOYOTE AIRSOFTのメカボックスに似ています。

大きく異る点はイジェクションポートのパーツや、トリガーがメカボックスに組み込まれているという点でしょうか…。
本当無茶苦茶な仕様です。

イジェクションポートのパーツはこんな感じでフレーム?シャーシ?っぽいのを外すと取り外せます。

実質これが素の状態のメカボックスでしょうか。
この状態で稼働させる事が出来る仕様なのは、調整する時に便利かもしれません。

モーターははんだ付けされています。
入っているモーターはA&K RAPTORというモーターで、「スーパーハイサイクル」だそうです。

7.4VのLiPoで秒間6〜7発しか撃てないんですが、ハイサイクルモーターのようです。

ピストンスプリングガイドはQD式になっており、メカボックス後部のネジを外す事でQDスプリングガイドにアクセス出来ます。

メカボックスご開帳。
A&Kらしい茶色いグリスギトギトかと思っていたのですが、使われていたグリスは透明度の高い物でした。
グリス変えたんですかね?それとも工場が違う?

タペットプレート非常に変な形をしてます。
こちらも若干COYOTEのベクターに仕様が似てますね。
まあ、メカボックスの構造自体が似てるので当然かもしれませんが…。

使用されているギアはよくあるA&Kの純正ギアで18:1の物ですが、セクターギア歯の枚数をよく見て下さい…。
本来なら16枚歯があるはずなのですが、14枚しかありません。

というのも、ピストンがなんと専用品なんですよ…。
当然シリンダー、シリンダーヘッドも専用品です。

上がA&K V-Style、下が一般的な電動ガンのシリンダーとピストンです。
歯の枚数が違うだけではなく、シリンダーやピストン自体も短くなっています。

尚、シリンダー〜ノズルまではCOYOTEのベクターみたいにつなぎ目だらけな設計では無いので、比較的気密が高めれそうな構造です。

シリンダーヘッドはこんな感じ。

ノズルは樹脂製で、「SVD」と書かれているので、A&K SVD用のノズルが使われているのだと思われます。

A&K V-Styleは本当内部メカがヤバイです。
東京マルイの89式で採用されている、Ver.8メカボックスより複雑かもしれません。

↑機械式2点バーストのユニット兼カットオフ機構だと思われるパーツ郡。何がどう動いているのか理解不能。

スイッチはちゃっかりオムロン製のようです。
本物か偽物かは知りませんが。

というわけで、A&K V-Styleの分解レビューは以上になります。

いやー…。
この銃、箱出しで使う事もお勧め出来ないですし、分解する事もお勧め出来ないですね。
今までも色々と中華ガンいじってきましたが、流石に接着剤は酷い…。

メカボックス内部の機構に関しては割と面白そうなので追々じっくり見て何がどう動いているのかを調べていこうと思っています。

ぶっちゃけ、この変態メカボをいじくり倒したい人以外では、A&K V-Styleを買うメリットが特に無い気がします…。
今はクライタックのクリスベクターも店頭に並ぶ位にまで流通が安定していますし、COYOTE AIRSOFTという選択しもありますので。


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