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高倍率×低価格 Bushnell AR OPTICS 3-12x40mm AR931240 ライフルスコープを買ってみた

記事作成日:2017年12月25日

高倍率なライフルスコープを、何となく使ってみたかったので、Bushnell AR OPTICS 3-12x40mm AR931240を買ってみました。
今回購入したのは並行輸入品ではなく、国内正規品になります。

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このスコープは去年、「Bushnell AR Optics 2-7x32mm」を買った時に、どっちにしようか悩んでいた機種なのですが、「サバゲー用途なら倍率低い方が使い勝手良いだろう」という判断で、その時は2-7倍率の機種を買いました。

で、今回は『高倍率なスコープを使ってみたい』という目的があったので、こちらのスコープを選択。
他にも色々選択肢はあったのですが、とりあえずBushnellの品質なら安心できるだろうと安牌を切った感じです。

価格も3万円程度と、比較的手頃な金額の製品ですし…。

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というわけで、内容物はこんな感じ。
スコープ本体にレンズカバー、日本国内向けの保証書、取扱説明書(英語)、六角レンチ、クリーニングクロスです。

付属のレンズカバーはこんな感じ。
BushnellのAR OPTICSシリーズおなじみのデザインです。

Bushnell AR OPTICS 3-12x40mm AR931240本体はこんな感じで、至って普通のライフルスコープです。
対物レンズは40mmでチューブ経は1インチです。

対物レンズ、接眼レンズ共に綺麗なマルチコートが施されています。

尚、対物レンズ側の外径は47.15mm、接眼レンズが44.65mmでした。

対物レンズ側にはBushnellのロゴと、AR/223の表記があります。

Made in China。
まあ、中国製ですね。

Bushnellのもっと上位の機種は日本製とかあるみたいですが、私はそのレベルのスコープにはまだ手を出していません。沼に浸かるのが怖いので。

ちなみに、AR OPTICSの1-4倍(ショートスコープのやつ)は、韓国製だったりするので、AR OPTICSシリーズが全部中国製という訳では無さそうです。

こちらのスコープはサイドフォーカス付きで、左側にノブが付いています。
単位はヤードで、表記は10、15、20、30、50、75、100、200、300、∞となっています。

サイドフォーカスは、ピントやパララックスを調節する為の物で、高倍率系のスコープには必須の機能だと思います。

エデベーテーションノブとウィンデージノブはこのような形で、工具不要でつまみを回せば調整が可能なタイプになっています。
目盛りも付いており、どの程度回したかが分かりやすいです。
尚、レティクルは1クリックで1/4MOA動き、ノブを1周させると60クリックするので、15MOA動きます。

エレベーテーション/ウィンデージノブには、ゼロストップ機能が付いており、六角ネジを外す事によってノブを外す事が可能です。

ゼロインした後、スコープ本体に付いている赤いラインとノブの0を合わせて取り付けるという使用方法になります。

接眼レンズ側はこんな感じで、パワーダイヤル(倍率調整ダイヤル)と、ディオプター(視度調整ダイヤル)には滑り止めの凹凸が付いています。
また、AR OPTICSシリーズではおなじみのシールも貼られています。

いつも疑問に思っているのですが、なんでこのシール逆向きに貼られているんでしょうか…。(パワーダイヤルに記載されてる数字の向きと合わせれば良いと思うんですが)

パワーダイヤルは3、4、5、6、7、8、10、12と表記があります。
何故か9倍と11倍の表記は省略されています。

しかしこのスコープ、買ったは良いのですが「何に乗せるか」が決まっていなかったのです。
ライフルっぽい銃何かあるかなーと考えた時に「とりあえずEVO3カービンで良いや」となったので、EVO3カービンに乗せる事にしました。

というわけで、とりあえずこんなパーツを買ってきました。
ゲロバナナオリジナルのレンズガード(アクリルプレート 44パイ)、SOTACの水平器、1.84inch(46.7mm)のバトラーキャップ、UTGのQDマウントリングです。

ゲロバナナオリジナルのアクリルプレートは、このようにバトラーキャップの内側に入れ、対物レンズの縁とバトラーキャップで挟み込むような形になるように取り付けます。
対物レンズ内に埋め込んでしまうと万が一傷ついて交換したくなったときに外すの大変なので、こういう取り付け方が良いと思います。

UTGのQDマウントリングはこんな感じ。
「UTG LAW ENFORCEMENT QUICK DETACH/LOCK UNIVERSAL PICATINNY RINGS」というリング経1インチでハイプロファイル(マウント位置が高い)なマウントリングになります。

そういえば、以前2-7x32mmのAR OPTICSを買った時もUTGのQDマウントリングを使ってましたね…。
別にUTGが好きという訳では無いのですが、とりあえず安牌かなと…。

値段的に高くもなく安くもなく、精度もそこまで悪くはない、中途半端なマウントリングだと思います。

バトラーキャップにマウントリング、水平器を取り付けるとこんな感じになります。
一気にゴテゴテした感じになりますね…。

反対側

これをEVO3カービンに乗せるとこんな感じになります。

「スコープ前すぎない?!」と思うと思います。
はい、前すぎです。でも、これだけ前にしないとスコープ覗けないんですよ…。

どういう事かと言うとこのスコープ、アイレリーフが長すぎるんです。
メジャーでざっくり測ってみたのですが、12cm〜15cmくらいあるんですよ…。

これだけ前にしてもストック伸ばさないとダメでした…。

今までEVO3カービンに乗せていたLayLax SOLとの比較。
SOLも十分アイレリーフ長めで使い勝手の良いスコープなのですが、Bushnell AR OPTICS 3-12x40mmはそれ以上に長いです。

ライフルスコープにこんな長いアイレリーフ求めてない…。
むしろ、このアイレリーフをAR OPTICS 1-4×24mmでやってほしかった…。

最後に、屋内でしかまだ試せていませんが、スコープを覗いた時の見え方を見ていきます。
過去に何度かドットサイトのレビューで使ったことがある、2cmの円が表示されたディスプレイを覗くテストなのですが、このスコープは最低倍率でも3倍あるので、今まで通りの計測方法ではそもそもディスプレイを見る事が困難でした。
その為、更に遠くから計測見る事にしました。

尚、本来こんな距離で使うような製品では無いので、あまりレビューとしてはアテにならないと思います…。
そのうち屋外で、長距離を見てみようと思っています…。

ディスプレイまでの距離は約5mで、まずは倍率3倍から。
比較的綺麗に見えていますが、若干魚眼レンズっぽく周囲が歪んでいる事が分かります。

レティクルは十字に加えて下側にドットが打たれているタイプのレティクルです。
名称は「Drop Zone-223 BDC」というもので、ミルドットレティクルと似たような見た目ですが、概念が異なります。
こちらのレティクルは5.56x45mm弾を100ヤードでゼロインした際に、1個目が200ヤード、2個目が400ヤード、3個目が400ヤード、4個目が500ヤードといった具合に弾がドロップしていくのを見越して設定されているレティクルです。

つまり、このスコープは5.56x45mm専用スコープと言っても良いでしょう。
というか、製品名が「AR OPTICS」ですし…。

蛇足ながら、AK専用の「AK OPTICS」という製品も存在しています。(形も基本的なスペックも、AR OPTICSと同じですが、レティクルが異なります)

続いて上下左右に視点を動かしてアイボックスの広さとパララックスがどの程度発生するかを見ていきます。

流石にズレますよねぇ…。
アイボックスに関してはかなり狭いです。
まあ、全然実用的な広さはあるものの、高倍率系の宿命なのかAR OPTICS 1-4×24mmに比べると狭いですね。

また、これは意外だったのですが、割とスコープの縁が割と薄いです。
AR OPTICSの1-4×24mmや2-7x32mmよりも断然、縁が薄いです。
これにはちょっと感動しました。

続いて、6倍と12倍でも撮ってみました。
もう、ピント合いません。

倍率を上げるとアイボックスもかなり狭くなり、しっかり構えて覗かないと直ぐにケラレれてしまいますし、縁の薄さも3倍の状態に比べると分厚くなってしまいます。

また、アイレリーフも短くなり、12倍にすると適切な距離が10cmを下回り、3倍の時と同じ位置で覗く事が困難になります。
個人的には6倍以上の倍率にした時のアイレリーフが割と丁度よい距離です。

少々これは厄介な問題です…。

3倍の状態でスコープの位置を調整してしまうと、「高倍率で使ってみよう」と思ったときにかなり顔を前に出すような構え方にするか、ストックを縮めないといけなくなります。

逆に高倍率の状態でスコープの位置を調整してしまうと、今度は低倍率で凄く覗きにくくなります。

低倍率から高倍率まで幅広く使いたいなら、スコープを中途半端な位置で調整しておいて、『どちらもちょっと覗きにくいけど、覗けない訳ではない』という状態にするのが良いかもしれません。

というわけで、Bushnell AR OPTICS 3-12x40mm AR931240のレビューはこんな感じです。
アイレリーフ問題が今後の課題になりそうです…。

また、先述の通り、屋内でのレビューには限界があるので、今度は外で見てみようと思います。


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