AOLS(AirsoftOnlineShop) 0.25g BB弾 4000発入りを買ってみた。”100%環境に優しい”とは?
記事作成日:2018年1月19日
Amazonで見つけた、『AOLS 電動ガン対応 BB弾 0.25g 4000発入 ホワイト』というBB弾を買ってみました。
普段なら「バイオBB弾」という表記も無いのでスルーするような弾なのですが、商品説明に書かれていたこの一文が気になったのです。
つまりバイオ弾ってことなの?
どういう事なの?
AOLS 電動ガン対応 BB弾 0.25g 4000発入 ホワイト
ちなみに、本家(AirsoftOnlineShop.com)では、4.59ドル(約508円)で売られてる商品ですね・・・。
パッケージにも「100% eco-frendly material.」と書かれています。
しかし、バイオBBというような表記はどこにもなく、謎。
BB弾自体は粉末状のものを固めてワックスでコーティングされた普通のBB弾でした。
色ムラは割とあり、全体的な色は若干グレーがかった白色です。
質感に関してはバイオBB弾とよく似ていますが、開封した時の袋の中はかなりオイル臭かったです。
ヒートガンで加熱して表面のワックスを飛ばしてみました。
東京マルイのバイオBB弾を加熱した時と同じように、モンスターボール化が発生しました。
続いて、重量測定。
いつも通り適当に弾をつまんで測りにかけていきます。
- 0.251g
- 0.253g
- 0.252g
- 0.252g
- 0.249g
- 0.250g
- 0.253g
- 0.249g
- 0.251g
- 0.252g
平均:0.2512g
最大:0.253g
最低:0.249g
誤差:0.004g
妙に重かったり軽かったりする弾は検出されず、割と安定している弾のようでした。
続いて、BBゲージを使って弾の大きさを図っていきます。
今回はKSC製のゲージと、蔵前工房舎製のゲージの2種類を使いました。
結果はこんな感じ。
左から順に、KSC製5.98mmを通ったもの、KSC製5.98mmを通らなかったもの、蔵前工房舎製 5.98mmを通らなかったもの、蔵前工房舎製6.00mmを通らなかったものといった順番です。
※まず最初に蔵前工房舎製の6.00mmで計測していき、通過した弾を小さなゲージで再計測しています。
どうやらKSCの5.98mmと蔵前工房舎の5.98mmは大きさが若干異なるようです・・・。
KSCの5.98mmの方がタイトですね。
例えば、蔵前工房舎の5.98mmで通過したBB弾でも、KSCの5.98mmでは通過しない事がありました。
比率はこんな感じになりました。
この結果を見る限り、6.00mm〜5.98mmの間で安定している事がわかります。
違う種類の計器を使ってしまったので非常に分かりづらくなってしまいましたが、上の写真を詳しく説明すると・・・
- 左上はKSC製の5.98mmを通過した弾です。
- 右上は蔵前工房舎製の5.98mmを通過した弾の中で、KSC製の5.98mmを通過しなかった弾です。
- 左下は蔵前工房舎製の6.00mmを通過した弾の中で、同社製の5.98mmを通過しなかった弾です。
- 右下は一番最初に行った計測で、蔵前工房舎製の6.00mmを通過しなかった弾です。
カタログスペックである5.95mm BBs(公差+/- 0.01mm)は全く守られていませんが、6.00mm以下で安定しているのは決して悪い結果では無いかと思います。
ただし、タイトバレルで使う場合は初速が高めに計測される可能性があるので要注意です。
逆にこういう弾で初速調整しておけば、東京マルイやG&Gのような外形の小さい弾で初速が低めに出るので安心かもしれませんね。
重量も外径も安定しているのでテスト用として使うには申し分ないと思います。
続いて、今回初めての検証を行いました。
BB弾の燃焼テストです。
というのも、バイオBB弾は燃焼させても黒煙が出ない、樹脂弾やセミバイオは黒煙が出るという説があり、全てのバイオBB弾がその説に当てはまる訳ではないと思いますが、参考にはなるかな・・・と。
ちなみに、東京マルイの0.25gや、Gallopの0.28g、S2Sのボタニカルバイオ 0.20gでは黒煙は出ませんでした。
見事に黒煙が出ました。
火が着いたらろうそくのように一定の火力で燃え続けていました。
火が着いたタイミングはワックスが溶けた辺りでしょうか・・・。
なお、溶けたBB弾はこんな感じ。
指で潰すとボロボロと砕けました。
という訳で、結局のところバイオBB弾かどうか怪しい弾なので、無用なトラブルを避ける為にもアウトドアフィールドでは使わない方が良いと思います。
“100%環境に優しい”というのは、あくまで『合成樹脂を使っていない』というだけであって、日本で言う『バイオBB弾』とは別物の可能性がありますので…。
そもそも、何がバイオBB弾で何がバイオBB弾では無いのかの線引がイマイチ良く分からないのも事実です。
BB弾の袋に成分表記が義務付けられていれば分かりやすいのですが、現状だとメーカーが「バイオBB弾です」と言えば、バイオBB弾になる状態な感じがします。
成分の記載がある製品も存在しますが、別にルール化されている訳では無さそうですし…。
AOLS 0.25g BB弾の『BB弾』という点で評価すると、重量と外径は安定しているのでバイオBB弾が必須ではないインドアフィールドや、屋内シューティングレンジ、動作テスト用には使えるBB弾だと思います。
尚、私が持っている銃数種類で数百発程度試射してみたのですが、弾詰まりや給弾不良、初速が不安定になる等のトラブルは起きませんでした。