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VFC/Cybergun SIG MCXの内部調整/カスタム(何の変哲もない普通の銃になりました)

記事作成日:2018年1月25日

色々と偏った設定の銃を作ってきて思ったのは『普通が一番!』という訳で、SIG MCXはめちゃくちゃ普通な感じの構成で調整しました。
というか、最近弄る銃って大体普通な感じの物が多いんですよね…。

という訳で、まずはバレル・チャンバー周りから。
インナーバレルはMADBULL BLACK PYTHON VER2(内径6.03mmのタイトバレル)、チャンバーパッキンはメイプルリーフのMONSTER AST AEG、硬度は60度、押しゴムはBATON製のフラットクッションラバー。
また、VFC純正のバレルクリップ(Cクリップ)が非常に使い勝手悪いので、RetroArmsのCクリップに交換します。

※バレルの長さを測り忘れたのですが、MCX純正バレルより若干短い物です。

尚、MADBULL BLACK PYTHONを選択したのは単なる在庫処分です…。
別にタイトバレルを使いたかったとかいう訳ではなく、余ってるパーツを消費したかっただけです。

写真左の左側がVFCのCクリップ、右側がRetroArmsのCクリップです。
VFCのCクリップは普通のCクリップには無い突起が付いており、ガッチリ保持できるものの、非常に着脱しにくい形状なのです…。
別に普通のCクリップがガタガタなのか?と言われると別にそういう訳でも無いですし、互換もあるのでRetroArmsのCクリップに交換しました。

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続いて、BATON フラットクッションラバーを組みこむのですが、HOPアームを加工する必要がありました。

写真左が標準のHOPアームなのですが、この通り隙間が開いてしまっています。
このままでは常時鬼HOPになってしまうという問題があるので、HOPアームを写真右の通り削りました。

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最大HOP状態での突起はこんな感じ。
まあ、十分な突出量があるので問題ないでしょう。尚、HOPを最低にすると突起はほとんどありません(ノンHOPという訳ではない)

という訳で、これでバレル・チャンバー周りは完成。
尚、バレルのガタツキを防止する為の真鍮製の筒と、念のためOリングも入れています。

続いて、ピストンを組み立てていきます。
純正のピストンをそのまま使っても良かったのですが、在庫処分を兼ねて余っていた樹脂ピストン(ラックギアの最後の3枚が金属製のもの)を使う事にしました。
また、ピストンヘッドは樹脂製にし、AOE調整兼ピストン重量増しの為のワッシャーと、更にピストン重量を増やす為にナットを1つ入れました。

加速シリンダーを使う想定なので、ピストンは重い方が良いです。(重すぎてもダメですが)
今回のピストン重量は31g。

尚、MCXはピストンスプリングガイドが結構長いので、大きな錘を入れる際には注意が必要です。
ちゃんとピストンがしっかり後退出来るか、事前に確認しておいた方が良いです。

当初は東京マルイ純正の錘を入れようと思っていたのですが、ベアリングと一緒に入れようとすると入りませんでした。
その為、マルイ純正よりも薄いナットに変更したという経緯があります。

続いてメカボックスのギア周りを弄っていくのですが、このままでは新鮮味の無い銃に仕上がってしまうと思ったので、今まで使ったことの無いパーツを試す事にしました。

LONEX スパイラルベベル/ヘリカルピニオンギアセットです。
ベベルギアとピニオンギアがヘリカルギアになっているタイプで、スパーギアは通常の電動ガン用ギアと互換があります。
一昨年だか去年だかに国内にも入ってきて「おー、これ面白いな〜」とか思ってたのですが、結局今まで試したことが無かったので買ってみました。

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シム調整をしてメカボックスに組み込みます。
尚、スパーギアとベベルギアのギア比は18:1で、余り物のSHS製を使っています。
トリガー周りはスイッチ・配線等含めて純正から変更はありません。

モーターにLONEXのヘリカルピニオンギアを取り付けます。

ピニオンギアを交換しないといけないのがスパイラルベベル/ヘリカルピニオンギアセットの面倒くさい所ですね…。
手軽にモーターを交換して遊ぶ事が出来ません。

ピニオンギア交換完了。
尚、今回MCXに組み込むモーターは東京マルイ サマリウムコバルトモーターです。

だいぶ前に交換して色々酷使してきたのでかなりヘタってると思います…。

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うーん、この形状、違和感MAX。

一旦この状態(ピストンやノズル等を取り付けない状態)で動作させてみます。

思いの外静かに動いて安心しました。
ちなみに、LONEX スパイラルベベル/ヘリカルピニオンセットですが、ピニオン位置の調整はほとんど効きません。
その為、ベベルギア側のシム調整を適当にやっていると、異音が発生したりと問題が出る可能性がありそうです。

とりあえず、動作は問題無さそうだったので吸気系を組み立てていきます。

今回使うノズルはFIREFLYのでんでんむし(M4/G3シリーズ用)を使ってみます。
これもだいぶ前に買って放置されてたノズルで在庫処分をしたかったので採用。

タペットプレートはM4用のが欲しかったのですが、無かったので東京マルイ純正のMP5K用を使います。
ぶっちゃけタペットプレートの形状なんて、ノズルが引ければ何でも良いと思っているので…。

尚、FIREFLYのでんでんむしですが、ポン付けだと給弾不良が多発したので、最終的に0.5mm程度先端を削りました。

後は組み立てるだけ。
尚、シリンダーとシリンダーヘッドは純正のままです。

ロアレシーバーに収めて動作させてみます。
たまにロアレシーバーに入れる事によってグリップの角度や差し込み量が変わり、そのせいでギアノイズが出る事があるのですが、MCXは大丈夫そうでした。

という訳で、次にやった作業は、以前別の記事で紹介したハンドガード内にバッテリーを収める際の問題の解決です。
内容はこちらの記事をご参照下さい。

結果、こんな感じでアウターバレルの上側にバッテリーを仕込めるようになっています。

という訳で、SIG MCXの組み立てが完了しました。
下にあるパーツが今回のカスタムで取り外されたパーツです。

そういえばピストンスプリングの紹介をしていませんでしたが、余っていたスプリングを色々試した結果、東京マルイ純正のスプリング(少しヘタってる)で落ち着きました。
純正のスプリングは不等ピッチですし、自由長も長いのであんまり好きじゃないんですよね…。

単に好みの話しであって、別に性能に問題がある訳では無いんですが…。

という訳で、こんな感じの初速と発射サイクルになりました。
バッテリーは7.4V、使用弾は東京マルイ 0.20gです。

冒頭で述べた通り、めちゃくちゃ普通でしょう…?
というか、純正が秒間14発の初速が90〜92m/sという事を考えると、発射サイクルは落ちて、初速が1m/s程度上がったという状態ですね…。

一応動画でも撮影。
初速のバラツキが1m/sを若干超えてしまっているので、ちょっと「うーん…」な感じですがまあ暫くはこれで使ってみようと思います(また再調整で分解するのが面倒くさい)

ちなみに、動作はこんな感じになりました。
まあ、色々調整していますし、箱出し状態よりかなり静かになりました。

また、映像では分からないと思いますが動作音がかなり独特で、若干低域の音が強いです。
この原因はLONEXのヘリカルギアの影響ではないか?と思っています…。何か面白い音です。

という訳で、VFC/Cybergun SIG MCXの調整は以上になります。

ちなみに、何故今回こんな普通な感じのセッティングにしたか?と言うと、今後電子制御ユニット(FCU)を組み込もうと思っているからです。
個人的に発射サイクルはこれくらい(秒間15発前後)が一番扱いやすいと思っていますし、セミオートのレスポンスはプリコックさせる事で解消しようかと…。

まだ何を組むかは決めていませんが、プリコック設定が可能で、前配線対応のFCUを何か組もうと思っています。

オマケ

内部カスタムの記事の前に、外装カスタムの記事を上げてしまいましたが、最終的な私のSIG MCXはこんな形になりました。