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VFC/Cybergun SIG MCXのバッテリー問題を解決。ストックチューブインタイプの7.4Vを使えるようにしました。

記事作成日:2018年1月21日

VFC/Cybergun SIG MCXは外装やギミックに拘りすぎてバッテリーの選択肢に制限が出ているような状態です。

ファーストインプレッション記事の方に書きましたが、現状まともに使えるバッテリーは実質1種類。
薄いセパレートタイプの7.4Vですね。

セルの厚みは6mm程度が限界です。7mmを超えると厳しいと思います。

それでもかなりギリギリで、コネクタの位置や配線の取り回しをうまいことやらないといけないです、ハンドガードを取り付ける際にも擦ったり引っかかったりと非常に面倒ですし、無理にハンドガードを閉じようとすると被膜を破ってしまい最悪の場合バッテリーが発火します。

という訳で、そんなVFC/Cybergun SIG MCXのバッテリー問題を解決しようと思いました。
今回の目標は「せめてストックチューブインタイプのLiPoバッテリーが使えるようにしよう」と思い、作業を進めていきます。

まずは分解レビューの時では手を付けなかったレシーバー側(アウターバレル周り)を分解していきます。
フラッシュハイダーは14mm逆ネジで、エクステンションバレルによって延長されているようです。

尚、普通にフラッシュハイダーを外すと恐らくハイダーとエクステンションバレルがくっついた状態で外れると思います。
ハイダーとエクステンションバレルはかなり強固にくっついており、私は万力とプライヤーを使ってようやく外せました。

続いてガスブロックを外します。
ガスブロックは下部のイモネジ2本で固定されています。
側面のピンはダミーなので、叩いても意味がありません。

アウターバレル根本(レシーバーの下の方)に付いている2本の大きなネジを外す事で、アウターバレルを取り外す事が出来ます。
アウターバレル内部にはチャンバーを抑えておく為のスプリングが入っています。

と、この状態で一旦バッテリーが入るかどうか確かめます。
アウターバレルを削らないといけないかな〜と思っていたのですが、特に問題は無さそうですね。

という訳で、加工をしていきます。

まず、ガスブロックを分解します。
ガスブロックのガス流量調節ノブを外し、O内部のOリングを外しておきます。

これはパーツ切断時の熱でOリングがダメにならないようにする為の保険みたいな物なので、別にやらなくてもいいと思います。
尚、Oリングを外したらノブは元に戻しておきます。

次にダミーボルトの先端とガスブロックを切断します。
共にそんなに硬い材質ではない(ダイカスト?)ので切断はそこまで難しくありません。

切断面をヤスリがけして、厚さ1mmのゴム板を貼っておきます。
共にバッテリーと接触する可能性がある場所なので、何かの拍子に皮膜を破ってしまわない為の処置です。

ちなみに、ガスブロック側は外側のみに接着剤を塗布してゴム板を貼ると、ノブが回せるというギミックを維持できます。

ガスブロックとボルトを元に戻して、バッテリーが入るかどうか試します。

ちなみに、「ストックチューブインバッテリー対応」ではあるものの、バッテリーの大きさがシビアです。
例えば写真の上に写っている7.4V LiPoは入りません。
下の7.4V LiPoは入ります。

というのも、レシーバーの上側とアウターバレルの間の隙間に入り込ませる事が出来るサイズと、そうではないサイズがあるのです。
分厚いセルを採用しているバッテリーは入りません。

もし、そういったバッテリーや、11.1VのLiPoを入れたい場合はアウターバレルやハンドガード内側の加工が必要になってくるかと思います。

最後に配線を整えていきます。
純正の配線は無駄に基盤にヒューズが付いてたりと嵩張る仕様だったので、配線を短くしつつ、配線にヒューズをはんだ付けする仕様に変えました。

もちろん、コネクタはXT30です。

ビニールテープで配線をアウターバレルに固定します。

バッテリーを入れるとこんな感じ。
ピッタリです。

ハンドガードを取り付けるとこんな感じ。
側面から見た時はコネクタやヒューズの色は目立ちますが、バッテリー自体は影になっておりあまり目立たないですね。

別のアングルから。
上から見るとバッテリーのラベルが見えてしまいますね…。

配線やラベルが見えてしまう問題を解決したいなら、FIRSTが行っているようなゴム板を巻きつける(黒ビニールとかでも良いと思いますが)等の対策をすれば良いかと思います。

とりあえず、当初の目的通りハンドガードの取り付けもかなりスムーズになっています。
コネクタはしっかり押し込んだ状態でハンドガードを閉じれば引っかかる事もありません。

また、これで左右と下側のKeymodも普通に使えるようになります。

バッテリーの取り付け〜ハンドガードを占めるまでの流れはこんな感じ。

途中、ピポッドピンの位置がズレてしまいモタついていますが、何の苦労もなくバッテリーを取り付ける事が出来るようになりました。

という訳で、これでSIG MCXのバッテリー問題を解決しました。
チャージングハンドルを引くとボルトが動くというギミックは犠牲になりましたが、個人的にはそのギミックよりもバッテリーの問題の方が重要でした。

次は内部カスタムの記事になります。

[追記]記事を投稿しました。