VFC/Cybergun SIG MCXに不知火 陽炎2型B改 Ver.2メカボックス用FCUを組み込んでみた | エボログ

VFC/Cybergun SIG MCXに不知火 陽炎2型B改 Ver.2メカボックス用FCUを組み込んでみた

VFC/Cybergun SIG MCXは当初から電子制御化を前提に調整しており、何を組もうか悩んでいたのですが、今回は不知火商店製電子制御ユニット、陽炎2型B改 Ver.2メカボックス用FCUを組み込んでみる事にしました。

私が陽炎2型B改を選択した理由としては下記。

  • センサーテストモード(後述)が便利そうだった(特に今回はVFCのVer2亜種メカボなので、そこら辺が不安要素だった)
  • FCUの設定としては設定が豊富で、設定もやりやすそうだった
  • なんだかんだ興味があった

という訳で、不知火 陽炎2型B改を買ってきました。
VFC/Cybergun SIG MCXは前配線なので、前配線バージョンを購入しました。

内容物はこんな感じで、非常にボリュームがあります。

ものすごい量の説明書が入っていますが、組み込みマニュアルはカラー写真付きで組み込み方法や組み込み時の注意点等がかなり詳しく解説されている為、割と初心者にも優しい仕様です。

説明書や組み込みマニュアルには当たり前の事も書かれていますが、陽炎2型B改特有の事も書かれているので、FUCの組み込みに慣れている場合でも一通り読んでおいた方が良いでしょう。
また、設定マニュアルとして「プログラムモード用」と「基本プログラムモード用」の2つの資料が付属し、フローチャートっぽい感じで設定を進められるようになっています。

陽炎2型B改本体関連の付属物としては、基盤本体(配線付き)に加え、白い樹脂板2種(光センサー検知に使うプラ板とプラペーパー)、モーター用端子(4個)、ミニコネクタ、30Aの小型平型ヒューズ、黒い熱収縮チューブが入っています。

基盤はこの通り、3つに分かれています。
左がFETや配線等が付いている基盤(FET基盤)、真ん中がセンサー類やマイコン等が付いてる基盤(制御基板)、右がメカボックスと制御基板の間に挟み込む基盤(スペーサー基盤)になります。

配線は予めはんだ付けされており、1.25sqのKHD製HB-KH線が付いています。
ケーブルのスペックは申し分のない物ですし、長さも十分にあるのでリスクを犯して配線交換をする理由は無いと思います。

ただ、一般的に電動ガンに標準搭載されている配線よりも若干太いので、機種によっては配線の取り回しに苦労したり、若干の加工が必要だったりするかもしれません。
後述しますが、SIG MCXは主にグリップ内部の配線のやりくりが面倒でした。

陽炎2型B改の基盤を見ていきます。

まずはFET基盤から。
配線がはんだ付けされている箇所には黄色いインクのような物が付着していますが、恐らく絶縁用の膜だと思います。

また、基盤が振動等によって外れてしまったり、メカボックスと接触しないようにする為だと思うのですが、「不知火 陽炎2型B」と書かれた面の方にスポンジのような材質の物が付いています。

続いて、制御基板側。
スイッチ等が集中している基盤ですが、セクターギアの検知に使うスイッチ以外の物理スイッチが排除され、全て光センサーになっているので、非常にシンプルな見た目になっています。

スペーサー基盤は、言ってしまえば単なる樹脂製の板で、何も付いていないので割愛します。

という訳で、この陽炎2型B改をSIG MCXに組み込んでいきます。

まずは組み込むにあたっての下準備。
まず最初に基盤と接触する面のバリを除去します。
MCXのメカボックスは写真左の赤矢印部分にバリがあったのでリューターで削りました。

続いて、メカボックスから純正のトリガースイッチ周りのパーツを外し、セレクタープレートとトリガーに付属の白い樹脂板を接着剤で貼り付けます。(写真右 青矢印)
こちらの板は光センサーの反射材として使用されるので、陽炎2型B改を組み込むにあたっては基本的に必須だと思います。(貼らない理由も無いですし)

基盤が置かれる場所に付着しているグリスや汚れを除去してから、基盤を取り付けていきます。

制御基板の取り付けにはネジを2本使うのですが、こちらは電動ガンに付属するネジを流用する仕様になります。
尚、ネジはそのままだと若干長すぎ(深く入り込みすぎ)て、セレクタープレートと干渉してしまったので1mm程短くしています。

制御基板を取り付けたら一旦セクターギアのみ取り付け、基盤とギアが干渉していないか、カットオフ検知のスイッチは正常に押せているかを確認し、その後FET基を取り付けます。

後はギアやトリガー、ピストン、タペットプレート等一式取り付け、メカボックスを閉じます。

ノズルを押してみて動作に問題がないか、ギアは回るか等を確認しつつ、メカボックスをレシーバーに組み込んでいきます。

ここで前側の配線の長さ調整と、コネクタの追加を行います。
前配線の銃だとどうしてもテイクダウンする時にバッテリーコネクターを一度外さないといけないので、こういう小さなバナナコネクターがあると便利です。

今回は丁度Modify製のバナナコネクターが余っていたのでそれを使いました。

バッテリーコネクタはいつも通りXT30、ヒューズは付属の30Aヒューズを使っています。
配線はなるべくコンパクトにまとめたかったので、必要最低限な感じにしました。

前配線はこんな感じでOK、後ろ配線はとりあえず絶縁テープを巻いておきます。

何をやるのかと言うと、『センサーテストモード』です。
陽炎2型B改では、モーターを外した状態でバッテリーを接続すると、センサーテストモードという機能が働き、トリガーセンサー、セレクタープレートセンサー、セクターギア検知スイッチが正常に動作しているのかをチェックする事が出来るのです。

こんな感じで各種センサーの状態が光の点滅で判断出来るという優れた機能です。

何が便利なのか?と言うと、まず動作をさせなくても正常にセンサーが働いているのかが確認出来ます。

普通のFCUだと一般的には実際にモーターを取り付けて動作させてみないとチェックが出来ません。

その為、一通り組み上げたものの、セレクターレバーの検知がうまくできておらず、セーフティー状態なのに撃ててしまったり、セミオートにしてるのにフルオートになったり、フルオートにしてるのにセミオートだったり、トリガー引いても実はスイッチが押されて無くて発射されなかったり…といったトラブルはFCUの組み込み時によく起きます。
そういった問題を事前にチェック出来るモードがこのセンサーテストモードです。

そして、このセンサーテストモードを使う事で非常に便利なのが、トリガーストロークの微調整です。

「どうせFCUを組むならトリガーストロークを詰めたい!」と考える人は多いと思います。

センサーテストモードを使えば、仮組みの状態でここら辺の調整が出来るので、トリガーのショートストローク化も非常にスムーズに行えるのです。
例えば、メカボックスのネジを閉めなくても良いわけですし。(念のため、1本は閉めておいた方が良いですけど…)

トリガーストロークの調整はこんな感じでトリガーにプラ板を貼り付けたりヤスリで削ったりして微調整していきます。

という訳で、いつもなら「まあ、こんなもんで良いか…」と途中で投げてしまうトリガーストロークの調整ですが、MCXは割と好みな具合に調整出来ました。

トリガーの停止位置(無負荷状態の位置)や引き終わり(限界まで引いた時の位置)は、トレポンとほぼ同じにしています。

限界まで詰めたギリギリのトリガーストロークにしなかった理由としては、現在発注中の通常電動ガン Ver2メカボックス用チュプリング(チュプリングの詳細はこちらから)を組み込む事を前提にしているので、ある程度のトリガーストロークは残しているのです。

まあ、ギリギリまで詰めてしまうとそれはそれで、誤爆が増えたりして使い勝手悪くなるんで、基本的にやらないんですがね…。(昔はやってた事もありましたが)

トリガーストロークの調整が完了したらモーターを取り付けていきます。
モーターは以前調整した時から変わらず、LONEX A5です。

配線は適度な長さに調整してモーターコネクタを付けるのですが、今回は付属のコネクタではなく金メッキが施されたコネクタを付けました。
ぶっちゃけ、このコネクタを金メッキにした所で劇的な変化がある訳では無いのですが、在庫が余ってたので消化したかったのです…。

で、ここがSIG MCXに陽炎2型B改を組む際の注意点で、VFC MCXのグリップは非常にタイトな設計の為、とにかく配線の取り回しに苦労します。
そもそもLONEX A5もモーターのシールを剥がさないと入りませんでしたからね…。

VFC純正の配線はかなり細いので簡単にモーターを入れられるのですが、陽炎2型B改に付いてくる1.25sqのケーブルだとかなりギリギリで、モーターとケーブル双方にシリコンオイルを塗布してようやくモーターを入れる事が出来ました。

これはSIG MCX + 陽炎2型B改の組み合わせに限った話しではなく、VFCの電動ガンの多くはグリップがタイトな設計になっている個体が多いので、このような太めなケーブルを使う際は注意した方が良いでしょう。

あと、いくら純正のケーブルが丈夫な皮膜で覆われているからと言っても、前側に伸びるケーブルは熱収縮チューブで覆っておきましょう。
テイクダウンの際にどうしてもレシーバーと擦れる部分なので、熱収縮チューブ必須だと思います。

スプリングを入れる前にピストンを後退させた状態(無負荷状態)でギアが正常に回るか、ノズルは稼働するかを確認します。

FCUを組み込んだ時に一番怖いのがこの瞬間です…。
問題がない事を合間合間で確認しながら組んでいますし、駆動系のパーツは一切仕様を変えていないのですが、やはり一番最初モーターを回す時が一番怖いです。

とりあえず、問題なく動いたので一安心。
※サイクル設定はデフォルトで最も遅い設定になっているので、フルオートの動作がセミオートを連打しているような挙動になっています。

スプリングを入れた状態でも普通に動いたので、後はプログラムモードで色々設定していこうかな〜と思っていたのですが、ここでトラブルが発生しました。

モーターの振動音を聞く限り、プログラムモードは機能しており、設定も変更されているようなのですが、設定を変更しても変化が感じられないのです…。
最初にプリコックやアクティブブレーキ周りの設定をいじっている際にあれ?となり、サイクル設定も変えてみた所再びあれ?となりました。

他にも基本プログラムモードの設定が反映されているのかイマイチよく分からなかったり、サイクル設定も変わってるのだか変わっていないのかよく分からない状態に…。

再度分解して、各パーツを確認したり使うバッテリーを変えてみたり色々試したのですが、状況が変わらず、ガンジニアさんの手助けを受けつつ、最終的には不知火商店さんにお送りし、見て頂く事になりました。

その結果、分かった原因は下記。

  • サイクルがかなり遅くて(10rps程度)プリコック設定がほんの少ししか効いていない状態
  • プリコック15段階、モーターブレーキ最低、バッテリーをリポモード(補正値が違うので、若干プリコックの効きが強くなります)にて、ほぼ最後退位置まで行くようになる
  • セレクターがセミの位置から少し手前側でセミに入り、セミの位置~少しでもフル側に行くとフルとして認識されるそうなので、この周りに調整(反射板の塗りつぶし)が必要

どうやら私のSIG MCXは想定を下回る発射サイクルだった訳ですね。
まあ、満充電のバッテリーですら秒間13発とかそこら辺のセッティングですからね…。

色々設定を組み合わせる事により、うまい具合に補正が効くようになり、プリコックも出来るようになるようでした。

また、LONEX A5はモーター自体の制動が強すぎて、ブレーキを強くすると全く滑らないで止まるのもプリコックがうまく効かない原因ではないか?との事でした。
その為、プリコックさせるにはモーターブレーキを弱くする必要があったとか。

そして、次回以降のロットから新機能が追加される事が決定されたようです。
伺った話しですと、主に低サイクル時におけるプリコック設定周りのカスタムにかんするアップデートのようです。

というかこの機能、1日掛からず実装されてるんですよねぇ…。
仕事速い。

これで次回以降の陽炎であれば低サイクルな電動ガンに組み込んでも問題無さそうです。


[追記]ガンジニアさんがアップデートの詳細についてツイートしていました。


それと、これは今回の問題とは関係が無さそうだったのですが、最近LONEXモーター+社外の銀ブラシで動作が極端に不安定になる現象が多々発生していてガンジニアさんの所に相談が数件来ているらしいです。

原因は、

  • ブラシホルダーとブラシにガタがあって通電不良
  • ブラシが長すぎてぶらしスプリングの収まりが悪く、ちゃんとテンションがかかっていない事による通電不良
  • ブラシ配線が長く納めにくい事による引っかかり&通電不良

といった感じのようです。

いずれも通電不良なので、慣らしではちゃんと回っていますが、銃に装着すると極端にサイクルが遅くなったり、電子制御が正常に動かないと言った症状が出ているようです。

今回のトラブル時にも、私がLONEX A5にSYSTEMA製のシルバーブラシを組み込んでいたので、それが不具合の原因ではないか?とアドバイスを頂き、純正のブラシに交換したという経緯がありました。
結局、挙動は変わらず不知火商店さんに送る事になったのですが…。

という訳で、MCXの問題の原因が分かり、MCXを送り返して頂いたので、自分の方で修正が必要なセレクタープレートの再調整を行いました。
確かにセンサーテストモードで再度確認した所、セミ→フル→セミに戻した時にフルのままだったり、ゆっくり動かした時も変な挙動になっていたので、このようにセレクタープレートに貼った反射板を黒い油性ペンで塗りつぶしていきます。

※軸受と干渉し、外せなくなっているセレクタープレートをしれっと外してますが、加工というか半ばセレクタープレートを破壊して外してます…。

尚、ペンの種類によっては黒色で塗りつぶしても反応してしまったりする場合があるそうなので、うまくいかない場合はペンを変えてみるといいかもしれません。
ちなみに私はuniの『油性 ピースマーカー』を使って調整しました。

通常電動ガンのセレクターレバーは構造上、セレクターレバーとセレクタープレートの動きは完全に連動している訳ではありません。
その為、セーフ→セミに切り替える時と、セミ→セーフに切り替える時とで検知されるタイミングが変わってしまうのです。
どちらの状態でも正常に検知されるように、調整する必要があります。

最終的にはこんな感じになりました。
セレクターレバーに入っているスプリングとベアリングボールを抜き、アンビセレクター外してゆっくりセレクターレバーを回すと分かりやすいですね。

これで確実にセーフの状態はセーフ、セミの状態はセミ、フルの状態はフルになったハズです。

プログラムモードの設定も再度一通り見直して、写真の通りしっかりプリコックされている事が確認できました。

また、このタイミングでモーターのブラシをSYSTEMA製のシルバーブラシに戻してみました。
これで挙動が変わったらシルバーブラシも原因の1つだという事になります。

結果、動作は変わらず問題無さそうでしたので、そのままSYSTEMAのシルバーブラシを使い続ける事にします。
使っていて問題が起きたらまた記事にしようかなと…。

最後にコネクタ部分が勝手に外れないように絶縁テープを巻いて、アウターバレルに固定します。
また、コネクタやヒューズがハンドガードを付けた時に目立たないように、こちらも絶縁テープを巻いて黒くしました。

バッテリーを収めた状態でハンドガードを被せるとこんな感じ。

発射サイクルは秒間11発程度、初速は0.20gで94m/s程度といった感じ。
HOPの量を調整すると96m/s位まで上がってしまい、少々危険域の初速になってしまうので、サバゲーに持っていくならもうちょっと初速の調整が必要ですね。

※銃刀法的には問題ありませんが、エアーガンの初速はコンディション次第でどうしても前後してしまうので、個人的に95m/sを超えると危険域と判断しています。

動作を動画で撮ってみました。
プリコックは非常に安定しており、常に同じ位置でピストンが停止します(これ重要)。
その為、とても気持ちの良い射撃が出来るようになりました。
そして、フルオートはゆっくりめ。

FCUを組まないと中々こういうレスポンスにはならないですからねぇ…。

ちょっと途中でトラブルが発生したので、記事にするのに時間が掛かってしまいましたが、とても良い物が出来たと思います。