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A&K STWのレスポンスを少しでも上げる為にセクターカットをしました

記事作成日:2018年4月23日

A&K STW HK416D(通称HAO HK416)ですが、レスポンスを上げるためにセクターカットをする事にしました。

STWのレスポンスを上げる手っ取り早い方法はDSG化なのですが、これはもう1つのHK416Dで行っているので、今回は別のアプローチをしようと思い、セクターカットをする事にしました。

という訳で、まずはバラしてセクターギアのどこをカットするのかを決めます。(今回は、赤い印を付けている部分をカットします)

通常電動ガンの場合はタペットプレートが開放されるタイミングと、ピストンが前進し始めるタイミングを狂わせない為に、前側(引き始めの方)の部分をカットする事が多い気がするのですが、トレポン方式の場合はあまりその辺りを気にする必要がありません。

逆に気にしないといけないのは、セクターギアの停止位置だと思っています。

STWの場合はセクターギアの停止位置がかなり手前なので、前側(引き始めの方)を削ってしまうと、セクターギアとピストンのラックギアが噛み合うタイミングが今以上に更に遅れてしまいます。
その為、後ろ側を削る事にしました。

↑STWのセクターギアの停止位置。検知基盤よりもさらに下側にギアの歯の先頭がいます。

理想としてはこれくらいの位置で止まってくれると良いんですけどねぇ…。

また、歯を何枚削ろうか悩んだのですが、今回は3枚削った12枚歯仕様にしました。

3枚にした理由としては、セクターカットの注意点としては、当然ながらピストンの可動量が減るので初速が下がります。
普通のトレポンなら、下がった初速の分だけ硬めのスプリングを入れたりスペーサーを入れたりして簡単な調節が効くのですが、STWでは貧弱なモーターが使われているので、固いスプリングを入れるとスムーズに引けなくなり、レスポンスが悪化してしまう事が起こり得るのです…。

その為、今回は下記に注意して仕様を考えています。

  1. レスポンスに影響を及ぼさない為にSYSTEMA純正以上に固いスプリングは使わない
  2. 内圧を高める為に、加速シリンダーを活かす

固いスプリングは使わず、加速穴を活かしつつ初速を稼ぐには、セクカ3枚というのが妥当な選択だと思ったのです。

という訳で、ギアの歯を削ります。
STWのセクターギアはかなり柔らかいのでホビールーターで、モリモリ削れます。

やろうと思えば金属ヤスリを使った手作業でも削れそうな硬さですね。

セクタギアを加工したら元に戻して初速計測。
尚、ピストンスプリングは7ぽんさんの90スプリング(SYSTEMA純正とほぼ同じ硬さ)を入れています。
結果、0.20gで88ms/前後になりました。

元々95m/s程度の初速だったので、セクターカットした分初速が下がっている事を考えると、こんなもんかな?と思います。

この初速でも全然問題なく使えるとは思うのですが、個人的にはもう少し初速を上げたかったのでスペーサーを入れる事にしました。

スペーサーもあまり入れすぎるとレスポンスの低下を招くので、かさ増しは+5mm程度で抑えています。

結果、90m/s〜91m/s程度まで上がりました。(最大初速)
まあこれくらいなら問題無いでしょう。

尚、フルオートは秒間12.5発。
箱出し状態が秒間10発程度なので、2発増えた感じですね。

尚、セクカ前とセクカ後の動作の違いはこんな感じ。
最初がフルストロークの状態でのセミ・フル、次がセクカした状態でのセミ・フルです。

若干ですがセミオートのレスポンスが向上しているのが分かると思います。
これ以上求めるならDSG化してしまうか、もっと優秀なモーターを入れる必要があると思います。

という訳で、STW HK416Dはこんな感じになりました。
カスタムも大体終わったし、そろそろレシーバーに刻印入れてもらおうかなぁ…。

反対側はこんな感じ。

いやー、STWは面白い…。
お金あまり掛けずに色々遊べますね。

トレポン1丁買うお金でSTWなら3丁買えますし。