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東京マルイ M&P 9L PCポーテッドの渋いスライドを慣らしました

記事作成日:2018年4月24日

東京マルイ M&P 9L PCポーテッドですが、ファーストインプレッション記事の方に書いた通り、箱出し時点ではかなりスライドの動きが渋く、途中で引っかかってしまったりする事が多々ありました。

↑このように、スライドが前進する途中で止まってしまう事が稀に発生していました。

こちら、店頭でも伺った話しなのですが、個体差による問題ではなく全ての個体においてスライドの動きが渋いようです。

このままでも使う事は可能なのですが、ちょっと動作が渋いのはいただけないので、慣らしてみる事にしました。

『調整』ではなく、『慣らし』です。
ほんのちょっとの引っ掛かりなのと、影響を及ぼしている箇所が具体的に不明確な為、意図的に削ったりするよりひたすら動かして自然に干渉している部分を削ってやるのが一番シンプルかつ確実な方法だと思います。

こういうトラブルの多くはちょっとしたバリや塗装の厚み等、手作業で削るには細かすぎる箇所だったりしますからね…。

まず、スライドの溝や金属パーツに普段よりたっぷりグリスを塗ります。
この際、塗布するグリスは粘度の低い物の方が良いと私は思っています。

理由としては下記の通り。

  • 結局、慣らし終わったら落すので、粘度が高い奴より低い方が落としやすいから。
  • 粘度が低いと削れるのが速いから、逆にグリス無しだと余計な部分も削れてしまう可能性があるので、グリスは必要。

といった感じ。
まあ、ハンドガンの調整、慣らしに関してはそんなに詳しくないので、これが正しいやり方なのかは分かりませんが…。

尚、シリコンスプレーとかだと柔らかすぎ、東京マルイのシリコングリスだと硬すぎなので、両方を混ぜて使うか、上手いこと粘度の低いグリスを調達してくるかが良いと思います。

グリスを塗布したらあとはガシャガシャスライドを動かしていくだけです。
ガスの入ったマガジンを入れて空打ちしまくっても良いのですが、マンション住み且つ、この作業を深夜にやっている事もあり、苦情が来てしまうでしょう…。

その為、手でスライドを引いては戻してを繰り返します。

この時、注意するのはちゃんとスライドを真っ直ぐ引く事。
変な方向にスライドを引いてしまうと削れてはいけない所が削れてしまったりして、全く慣らしになりません。

通常の動作と同様にスライドを真っ直ぐ引いて、戻してを繰り返します。

地味な単純作業なので、適当な映画でも見ながらやると良いです。

結果、こんな感じに削れました。
これはブリーチの部分。

こちらはスライドを補強している部分。

こちらがハンマー側。

少しずつスライドの動きが滑らかになっていくのを感じながらガシャガシャスライドを動かしていたのですが、いい感じに削れていったようです。

最後に慣らしの時に塗布したグリスをブレーキクリーナーを使って除去し、GAW G-LUBEをほんの少量スライドの溝等に塗布します。

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金属で出来た溝に一滴程度垂らす程度で大丈夫です。

結果、こんな感じの動きになりました。

かなりスムーズに動くようになり、引っ掛かりはほぼ無くなりました。

とは言え、構造上ブリーチがローラー付きのハンマーを押し下げる仕組みなので、ゆっくりスライドを戻したりすると引っ掛かります。
これはハンマーレスというかストライカー方式をガスブローバックハンドガンで再現する銃全てに言える事なので、不具合ではなく仕様の話しでしょうね…。

という訳で、東京マルイ M&P 9L PCポーテッドの慣らしはこれで完了です。