タナカ SIG P220 ICは、マガジンの温度が高すぎると動作が不安定になる模様
記事作成日:2018年5月25日
タナカ SIG P220 IC、箱出し状態での動作も飛び具合も良く、微調整するだけで更に動作がよくなって大満足なので、今度は色々と検証を進める事にしました。
ガスブローバックの銃に求めるのは、何と言ってもリコイルでしょう。
タナカ SIG P220 ICは非常に快調な動作をするものの、そこまでリコイルは強くありません。
常温での動作だと、東京マルイのGlockや旧M92F系と似たような感じで、現行の東京マルイ製ガスブローバックハンドガンと比べると物足りない感じがあります。
一方、同様にマグナブローバックを採用しているウエスタンアームズ製のガバメントシリーズ(古い個体はよく知らないので、SCW3が比較対象です)はマガジンを温めた時のリコイルが割と凄いので、タナカ SIG P220 ICもマガジン温めたら良くなるのかな?と思って暖めてみたのですが、温めれば温める程動作が不安定になりました。
20度半ば(常温)の状態から少しずつ温めていって検証したのですが、マガジンの温度が35度を超えた辺りからスライドの後退不良やバースト等が発生するようになり、大してリコイルも強くなりませんでした。
そして、40度近くまでマガジン温度を温めるとこのようにかなりの頻度で動作不良が発生するようになりました。
後半はちゃんと動作している所を見ると、やはり35度〜40度が丁度ボーダーラインなのでしょう。(それでもスライドの閉鎖が不安定ですが)
更に、マガジン温度を上げて45度近くまで上げると、こんな事になりました…。
放出バルブを叩いた瞬間にバルブのOリングが外れてしまい、マガジン内のガスが全て吹き出てしまったようです。
夏場、炎天下でマガジンを放置していると、表面温度が40度を超える事は多々あるので、夏場のマガジンの扱いには注意が必要です。
もっとも、「そもそも日向にガスガンのマガジンを置くな」という気もしますが…。
という訳で、このままだとガスを注入してもそのまま放出バルブから出ていってしまうので、直します。
タナカ SIG P220 ICのマガジンは、バルブロックが無くなった事もあって、より簡単に分解出来るようになっています。
まず、放出バルブ側に付いているフレームみたいな樹脂パーツを外します。
このパーツはプラスネジ1本で固定されています。
続いて、放出バルブを外します。
バルブレンチが必要ですが、こちらは一般的な形状(東京マルイ互換)のバルブレンチが使えます。
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放出バルブを取り出してみた所、このようにOリングが外れて噛み込んでしまっている事が分かりました。
放出ガスの圧力が高すぎて、Oリングがズレてしまい、戻る時に噛み込んじゃったんでしょうねぇ…。
それにしても、バルブの穴大きいですねぇ…。
ガスの放出量を上げるカスタムバルブみたい。
タナカ SIG P220 ICのマガジンを分解していきます
せっかくなので、バルブ周り以外の分解もしていきます。
まず、マガジンバンパーは脇から出ているスプリングを圧縮しながらズラすと外れます。
マガジンバンパーを外す際に、スプリングガイドが勢い良く飛び出してしまうので、気をつける必要があります。
旧モデルのフォロワーと同形状なのかまでは不明ですが、面白い機構が付いたフォロワートップですね。
続いて、マガジン底部に付いている2本のピンを抜きます。
ピンは抜き差し出来る方向が決まっているので注意が必要です。
写真の赤矢印の方向からピンポンチで叩いてピンを抜きます。
注入バルブも一般的なバルブレンチで外せます。
しっかり気化室が設けられていますね。
長さは33mm程度です。
リップ側のピンも底部のピンと同じ方向から抜く必要があります。
ガスルートパッキンは割と肉薄のゴム製。
ウエスタンアームズで採用されている仕様に似ていますね。
という訳で、タナカ SIG P220 ICのマガジン分解は以上になります。
後は本体の分解位でしょうか…。
個人的にはシリンダー周りがちょっと気になるのと、バルブロックを無くした事で、本体側をどう変えているのか?(どういう方法でカバーしているのか?)とかが気になっています。
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