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東京マルイ ガスブロ 89式の初速調整とチャンバーパッキンの変更を行いました

記事作成日:2018年7月8日

開封レビュー分解レビューを行った東京マルイ製 ガスブローバックライフル 89式5.56mm小銃のカスタムを行っていきます。

今回行う事は、マガジンを温めた際に初速が非常に高くなってしまうという問題の改善と、チャンバーパッキンの変更です。

チャンバーパキンをメイプルリーフ SUPERに変えます

という訳で、まずはチャンバーパッキンの変更から。
正直、純正パッキンでも特に問題は無いのですが、個人的にメイプルリーフのチャンバーパッキンが好きなので、今回もメイプルリーフのチャンバーパッキンを組み込む事にしました。

今回組み込むのはメイプルリーフ SUPER 60度です。

このチャンバーパッキンは以前、記事にした奴です。

記事中にある通り、MWSにはWONDERの方を組み込んだので、89式にはSUPERを組み込んでいきます。

という訳で、とりあえず取り付けます。
ノズルの加え込み量によって付けない方が良い、付属のCクリップも付けておきました。

このCクリップを付けるか付けないかは個体ごとで変わってくるので、都度確認する必要があります。

後はチャンバーを閉じるだけなのですが、HOP調節ダイヤルの取付時に注意が必要です。
このようにダイヤル上面に印されている横線を合わせる形で取り付ける必要があるようです。

しかし、ポン付けだとHOPを強くかけた際にこのように突起が斜めになってしまう問題が起きました。

もっとも、片側から押し下げるタイプのアームだとこういう形になってしまうのは仕方がないので、アームの形状を修正します。

アームの片側を少し曲げて、左右の突起を均等にしました。

ちなみに、これが面倒な場合は同社製の『I-KEY』というパーツが販売されているので、これを買っても良いかもしれません。
本来はパッキンを長く、強く押す為のカスタムパーツですが、このように左右の突出量がずれる問題も改善する事が出来ます。

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しかし、I-KEYはチャンバーとチャンバーパッキン共に相性問題がよく起きてしまい、うまく組み込めた場合でも基本的にHOPが強めに掛かってしまう場合が多い為、組み込みには注意が必要なパーツでもあります。

という訳で、メイプルリーフ SUPERの組み込みは完了です。
以前レビューした通り、SUPERとWONDERには側面の突起が無いので、本来パッキンが入り込んでくる場所はこのような状態になります。

後はアウターバレルにチャンバーを組み込み、レシーバーにネジ止めするだけです。

フローティングバルブスプリングを調節して初速を下げます

続いて、初速を下げる作業を行います。
ガスブロの初速を下げる方法としてはいくつかあるのですが、個人的にはフローティングバルブスプリングを柔らかくする方法が一番好きなので、今回もこの方法で初速を下げようと思います。

ちなみに、初速を上げたい場合はフローティングバルブスプリングを固くするのですが、固くしすぎると今度はブローバックがイマイチになってしまうので、その辺りは程々に…。

フローティングバルブスプリングは単なるバネなので、適当に柔らかいものを入れても良いのですが、今回はちょっとだけ初速を下げるだけでも良いのでスプリングカットで調整する事にしました。
当然ながら切りすぎると今度はフローティングバルブがガタガタになってしまい、初速が不安定になってしまうので、切りすぎも良くないです。

これで初速が下がるはずです。
後はシリンダーノズルに組み込んで、ボルトを組み立てていきます。

シリンダー用のグリスはGAW G-GREASEを使いました。

ボルトも元通り。
本当にフローティングバルブを変えただけです。

後はボルトやリコイルスプリングを取り付けて完成。
ガスピストンやフロントサイト等の動作や初速に影響しないようなパーツは一旦外しています。

尚、ボルトの周囲にはGAW G-LUBEを薄く塗っておきました。

初速調節の結果は…

という訳で、初速調節の結果を見ていきます。

計測にあたっての前提条件としては、HOP量によって5m/s程度の初速差があったので、何度か試して一番高い初速を出したHOP量での計測をしています。
また、使用弾は東京マルイ 0.20g 樹脂弾、ガスはHFC134A、弾・ガスはフルチャージしておき、10発連続で撃ち、最も初速が高かった状態の数値を紹介しています。

まずはマガジン温度 25度。常温の状態です。
結果は70m/s程度、安心の低初速。

しかし、暫く撃っていると初速が下がっていき、最終的には62m/sまで下ってしまいました。
ちょっとメインとして使うには厳しい初速かもしれません。

続いて、マガジン温度を10度ほど上げて34度で計測。
結果は79m/s程度と、これくらいなら問題なく使えそうです。

10度上げても10m/s程度しか初速は上がらないようです。

続いて、40度位まで温めてみます。
結果は93.61m/sと、いきなり初速が上がりました。
もっとも、あくまで表面温度の変化の話なので、マガジン内部の温度ではもっと大きな差があったのかもしれません。

夏場、マガジンを日向で温めておくとこれくらいの温度にはなるので、この状態でこの程度の初速なら問題は無いでしょう。
また、この温度だと最も初速が安定しており、1マガジン撃ち切るまでの間で90m/sを下回る事はありませんでした。

最後に、箱出し状態だとイケナイ事になっていた50度を超える温度まで上げて計測。

正直、マガジンを50度まで温めるのも割と面倒なので、暫く放置してたら53.9度まで上がってしまいました。
こんな温度でも問題無く動作し、それでも96.8m/sと規定内。

40度の状態と56度の状態であんまり初速が変わっていないのが意外でした。

ただ、リコイルは段違いで強く、「ガキン!ガキン!」と、金属音が鳴り響き、煩い(褒め言葉)です。

しかし、初速の低下が速いというか、ガスの消耗が激しく、20発程度撃っていると90m/s位まで下がり、2マガジン撃ち切る事が出来ませんでした。

どうやら40度〜50度程度マガジン温度で使うのが良さそうな感じですね。
私が過去に調整したMWSやWEのAKと同じような仕様ですね。

アツアツマガジンでこそ本領発揮、最高です。

とりあえず、これで一旦89式の内部カスタムは完了です。
たった2箇所弄っただけですが、ぶっちゃけマルイのガスガンは箱出し状態での完成度が高すぎて弄る箇所が無いんですよ…。

後はサードパーティからリコイルを強化するようなカスタムパーツが発売されたらそういった物を組み込んでいこうと思っています。


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