L-SHINE LS650 デジタル ナイトビジョン スコープのレビュー【2.5世代相当】 | エボログ

L-SHINE LS650 デジタル ナイトビジョン スコープのレビュー【2.5世代相当】

L-SHINE製の第2.5世代相当 デジタル ナイトビジョン スコープをつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。

ご依頼頂いて書いたレビュー記事ですが、あまり気にせずいつも通り、良いこと悪いことを色々と書いていきます。
(当ブログの方針をご理解の上、承諾頂いております)

L-SHINE LS650の内容物と基本スペック、デジタルナイトビジョンについての簡単な説明

内容物はLS650本体に加えて取扱説明書(日本語・英語)、専用ナイロンケース、クリーニングクロス、乾燥剤、ビデオケーブル、USBケーブルになります。

取扱説明書にはLS650の使い方や機能、注意点、設定方法など一通りの事が書かれています。
機能が豊富な製品ですが、全て日本語かつ図解付きで説明が書かれているので、困る事は無いと思います。

LS650本体はこんな感じ。
全長20.8cm、幅約10.5cm、高さ約6.2cmと大型の双眼鏡くらいの大きさがあります。

もしくは、大き目のハンディカムビデオカメラくらいのサイズと言った方が分かりやすいですかね…。

対物レンズにはゴム製のキャップが付いています。
こちらのキャップはピンホールカバーも兼ねているので、明るい場所で当製品を使う場合はこのキャップを付けた状態での使用が推奨されます。

反対側にはよくビデオカメラにも付いているような手に引っ掛けておく為の紐も付いています。

尚、この紐は外す事が出来ます。
今回はこの紐を外した状態でレビューを続けます。

外観や機能についての詳細なレビューに移る前に一旦LS650の簡単な説明と、デジタルナイトビジョンについて紹介します。

LS650はCMOSデジタル処理造影方式が採用されたデジタルナイトビジョンです。
自然光を光増幅管で増幅させてその像を見る一般的な「ナイトビジョン」とは異なり、カメラで撮影された映像をディスプレイ越しに見る方式を採用しています。

ナイトビジョンとデジタルナイトビジョンの大きな違いは『光増幅管が焼ける心配が無い』『映像は基本的に白黒』『安い』といった所でしょうか。

一般的なナイトビジョンは強い光を見てしまうと増幅管が焼けてしまったり、レンズに黒点が現れてしまったりしますが、デジタルナイトビジョンであるLS650はそういった故障や劣化の心配がありません。
※強い光への耐性が強いというだけで、太陽光や明るい光などを直接見るような行為は推奨されません。
※明るい場所で使う場合はピンホールカバーの着用が推奨されます。

LS650は望遠倍率は6倍+デジタルズーム5倍となっており、高い倍率比である事が特徴です。
また、50mmという大型の対物レンズに加え、第2.5世代相当の解像度・明るさを誇ります。
※先述の通り、そもそも原理が異なるので実際の2.5世代ナイトビジョンとは当然見え方は異なりますので、当レビューをご参考にして頂けると嬉しいです。

というわけで、そんなLS650を見ていきます。

L-SHINE LS650の外観レビュー

まず、外観の特徴として、側面に20mmレイルが付いているのと、下部に三脚に取り付ける為のネジ穴が空いているという事が挙げられるでしょう。
ネジ穴は一般的なデジタルカメラの企画と同じ1/4インチのネジ穴です。(いわゆる小ネジ用)

カメラ上面には電源やズームイン/ズームアウト、赤外線ライトの調節、明るさ調節、録画/撮影ボタンなどが配置されています。
反対側にはTV出力用の端子、USB端子、microSDカードスロット、撮影モード、録画モードの切り替えスイッチが付いています。

これらのボタンやスイッチから分かる通り、こちらの製品は『赤外線カメラ』として使う事も可能です。
というか、どちらかと言うとそちらがメインの用途になると思われます。

対物レンズと接眼レンズはそれぞれこのような感じです。
対物レンズは暗視装置特有の青色のコーティングが施されており、接眼レンズは緑色のコーティングが施されています。

尚、対物レンズの横にある小さなレンズが赤外線ライトになっています。
また、対物レンズの周囲をクルクル回す事でフォーカスの調整が出来ます。
接眼レンズ側にはアイパッチが付いています。(取り外しは不可能)

電池は単三電池を4本使います。
ニッケル水素充電電池を使ってテストした所、10分くらいでバッテリーが切れてしまったので、アルカリ乾電池を使うのが良いと思います(アルカリ乾電池では40分程度持ちました)。

電池寿命がかなり短いので、長時間使おうとするならば複数本電池を携行しておく必要がありそうです。

電池を入れた状態で電源を2秒長押しすると起動します。
左が起動ロゴ、右が起動後の画面です。
電源投入から起動が完了するまでは1〜2秒程度と非常に短いです。

アイパッチにしっかり目をくっつけた状態で覗くと、数十センチ先に4:3の小さなモニターがあるような感じで見えます。

IRの光量や明るさ調節、倍率の調節などはメインの画面で行えるのですが、細かい設定は設定画面に入ってから行います。
設定画面では撮影時・録画時の解像度や日付、ディスプレイのブラックライトの設定、USBの設定、言語などの設定が可能です。

尚、言語設定に日本語はありません。

また、「ディスプレイの向き」みたな設定があれば良かったのですが、残念ながら無さそうですね…。
ディスプレイの映像はこの向きで固定されます。

深夜の屋外で覗いてみました

と言う訳で、近所の河川敷に行ってきました。
時間は午前3時頃、街灯皆無、空は曇っており月明かりすら無い状態です。
肉眼だと1〜2m先は暗闇で、ほぼ無いも見えないような状況。

そんな状況下でLS650を覗いて見ました。

写真左がスマホで三脚に取り付けたLS650を撮影した写真(肉眼でもこれより少し見えてるかな?程度です)、右がLS650のディスプレイに映った映像を撮影した物です。

「左の写真、何が映ってるのか分からねーよ」てな状態なので、Photoshopの力を借りて明るくしました。

写真に入れている文字通りなのですが、LS650では結構遠くにある建物を覗いています。
その距離約70m。

肉眼だと全く見えない距離にある物ですが、こんなにもくっきり鮮明に見えています。

被写体が変わってしまって申し訳ないのですが、どの程度くっきり映っているのか?というのを紹介する為に、オリジナルの写真を用意しました。
被写体との距離は約65mです。

尚、LS650で撮影した写真(2692×1944pxの解像度)で非圧縮の為ファイルサイズが大きいです。
モバイル回線の方はご注意下さい…。

IR3、IR2は大きな変化は見受けられませんが、IR1になると少しノイズが増えます。
IR0では更にノイズが増えて明らかに画質が落ちている事が分かります。
IR無灯火状態ではISOノイズだらけで訳がわからない状態になります。

また、こちらは約250m先に置かれているサッカーゴール(何個か並んで置かれている)を撮影した物です。
こんな距離でもしっかり視認出来てしまう解像度の高さ…。

人が映って入れば尚良かったのですが、残念ながら被写体は居ません…。

動画にも収めて見ました。
アイパッチにスマホをくっつけた状態で撮影しています。

カメラのフレームレート、ディスプレイのリフレッシュレートは申し分のない感じで、とても滑らかな映像です。
画面は小さいですが昼間に撮影したデジカメの映像を白黒にして見ているようなクオリティがあります。

尚、IRライトを点灯させておくと、その光が肉眼でしっかり視認出来ます。
斜めから覗くとあまり分からないのですが、正面から覗くと赤く光っているのが分かります。

尚、IRの光量を下げれば赤い光も共に暗くなります。

「近い距離だとどうなのよ?」と言う訳で、約2.5m先に置いたゴジラのフィギュアを見て見ました。
夜、部屋の電気を消してIR2の状態で撮影しています。

マニュアルでのピントの調整は必要ですが、こんな近距離でもぼやけずに見えます。

6倍という非常に高い倍率ですが、遠距離じゃないと使い物にならないという訳ではなく、近い距離の被写体も問題なく見る事が出来るのが良いですね。
マニュアあるフォーカスなのでちょっと面倒ですが。

L-SHINE LS650はどういう時に使えそう?

そんなLS650ですが、具体的にどういったシチュエーションで使えるのか?という点について、個人的な意見を述べてみます。

まず、第一に『深夜徘徊のお供』ですね。
街灯の無い場所をウロウロする時のオモチャとして最適です。フラッシュライト片手に深夜徘徊するのも楽しいですが、ナイトビジョンがあると更に楽しい深夜徘徊が実現出来るでしょう。

尚、こんなもの片手にウロウロするのは正直、ただの不審者なので注意しましょう。
職質食らっても文句は言えません。

続いて、『野鳥観察』ですね。
6倍という非常に高い倍率があるので被写体に接近しなくてもしっかり見る事が出来ます。
また、静止画・動画の撮影機能がありますし、三脚に取り付けた状態で定点カメラとして撮影する事も出来ます。

まあ、野鳥観察が最も合理的な使い方かもしれませんね…。

最後に『サバイバルゲーム(ナイトゲーム)の観戦、作戦立て』に。
6倍率という倍率と当製品の大きさ的にサバイバルゲーム中に使用するのは少々無理がある感じはしますが、セーフティーゾーンや観戦台などからサバイバルゲームをしているプレイヤーを見るというのも1つの楽しみでしょう。

もしサバイバルゲーム中に使う場合でも、LS650で遠くから観察した「敵が右に走っていった!」「XXXの建物にいる!」などの情報を仲間に使えるような用途なら使えそうですね。

LS650を持っている人が指揮をとり、無線機などを使って味方に指示出しとかしたら、とても楽しいナイトゲームになると思います。

L-SHINE LS650の総評

この手の低価格のナイトビジョンというか「なんちゃってナイトビジョン」みたいな製品は今まで何度か買った事があり、他の人のを見せてもらった事があるのですが、正直LS650が一番マトモかもしれません…。

個人的に非常に悲しかったのは10万円近くする『ATN X-Sight Ⅱ HD 3-14x』より断然綺麗な映像が撮影出来たという事。

もっとも、ATN X-Sightは銃に取り付けて使う目的のデジタルナイトビジョンで、要求される耐久性はもちろん、レティクルが表示されたり、NVモードを使わない場合はカラー映像が見えたり、GPSが付いてたりスマートフォンと連動したりとLS650には無い機能がたくさん付いて居たので、比較対象としてはならないのかもしれませんが…。

ナイトビジョンスコープとしての性能だけで見ると、断然LS650の方が鮮明で滑らかな映像でした。

ナイトビジョンとしては比較的安価に購入出来る部類の為、こういう製品に興味がある、一度使って見たいという人には是非ともお勧めしたい製品です。



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