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ARES SA VZ-58-Lカスタムの分解レビュー【チャンバー周り、メカボックス内部の分解】

記事作成日:2018年9月7日

中古で購入したARES SA VZ-58-Lカスタムを分解していきます。
尚、購入時点でのレビューはこちらの記事をご参照下さい。

という訳で、初見なのでいつも通り外せそうな所から順に外していきます。

まずはグリップを外しました。
グリップは構造から察するに専用品、モーターはショートサイズが入っています。

モーターホルダーでは無いですが、コの字型のパーツをグリップの内側に取り付けるような構造になっています。
グリップ内部はM4用と似た構造になっていますが、全くの別物ですね。

続いて、マグウェルを外しました。
今回購入したVZ58はM4マガジンを使えるようにする変換アダプターが最初から付属していたので、マグウェルを外す手順になりますが、本来のVZ58ならマガジンキャッチを外す手順になります。

続いて、アウターバレルの前側とハンドガードを外します。
アウターバレルの前側(マズル〜ガスブロックまで)は、マズルブロック上部のマイナスネジを緩める事で外せます。

続いて、チャンバーを固定しているタイラップ(写真赤矢印)を切除し、チャンバーを手前に押し込みながらメカボックスの後ろを上げてメカボックスを抜きます。

どうやらVZ58のメカボックスはグリップ固定用の4本ネジと、マガジンキャッチ部分のピン1本のみで固定されているようですね。

続いて、チャンバーとインナーバレルを取り外す為に残りのアウターバレルを外し、バレルを傾けてチャンバーを抜きます。

メカボックスを外さないとチャンバーが外せない仕様なのはちょっとチャンバー周りの調整する時が面倒ですね…。

という訳で、これで一通り外装パーツと内部パーツに分ける事が出来たので、内部パーツの細部を見ていきます。

まずはチャンバー。
購入時点でのレビューの時から「変な形のチャンバー入ってるなぁ…」と思ってますが、やっぱり変な形ですね。
十字架みたいな形をしています。

『✝チャンバー✝』みたいな?(2000年代初頭のペンネーム感)

分解するとこんな感じ。
クリック感のあるドラム式ダイヤルによってHOPアームが下に下がり、チャンバーパッキンを押す構造になっています。
HOPテンショナーは存在せず、HOPアームが直接半透明緑色のフニャフニャチャンバーパッキンを押す仕様なのはARESらしいですね。

本当、このクソみたいな仕様じゃ無ければARESって優秀だと思うんですけど、このクソチャンバーのせいで評価がイマイチになっている気がしています。
もちろん、箱出し性能がクソなだけで、弄れば良くなるので素体としては優秀だと思ってます。

ただ、海外製品では樹脂の棒みたい非常に硬いHOPテンショナーが入ってたりするので、海外のパワーだと硬い方が良いのでしょうかね…。

インナーバレルは約400mm。長げぇ…。

メカボックスはこんな感じでVer3亜種と言うべきか…不思議な形をしています。
逆転防止ラッチを解除する為の穴が空いていたり、スパーギアがちら見してたり、トリガースプリングがメカボックスの外側に付いてたりとユニークな仕様になっています。

逆転防止ラッチの穴が設けられているのはプリコックさせようと思っている人からすると有り難い機能かもしれません。
もっとも、分解せずともプリコック解除させたいので、私はいつもどおりバッテリー変える事でプリコック解除させる仕様にするつもりですけど…。

反対側はこんな感じで制御基板兼検知基板が付いています。
プログラミング機能やバースト機能が無いせいか、非常にシンプルな基板です。

とりあえず逆転防止ラッチを解除してピストンスプリングガイドと、ピストンスプリングを外します。

そしたらメカボックスのネジを外して基板も外します。

VZ58のEFCSはこんな感じ。
裏面には絶縁用のゴムシートが貼られていますが、結構しわくちゃで、セクターギア検知用の磁気センサーに至っては先端が折れ曲がっていました。

これらは分解時にこうなったのではなく、最初から曲がっていました。
機能としては問題ないので、別にどうという事は無いんですけど…。

セレクタープレートはこんな感じで、左側に付いている銀色の丸っこいのが磁石になっています。
これを基板側の磁気センサーで読み取り、セレクタープレートの位置を検知します。

尚、他のEFCS搭載機種と同様、VZ58にも電子的なセーフティ機能は存在しません。
セレクタープレートがSAFEの位置にあったとしても、トリガーを引くとセミオートとして動作します。

SAFE機能は物理的にトリガーを引けないようにしているだけなので、扱う際には注意が必要です。
例えば必要以上にトリガーストロークを切り詰め過ぎるとセレクターレバーをSAFEに入れていてもトリガーに触れると射撃出来てしまうというトラブルが起きます。

トリガーはこんな感じで、これも専用品ですね。

タペットプレート、ノズル共に専用品で、ノズル長は49.13mmでした。

ピストンは金属歯、ピストンヘッドは樹脂製です。
これでもか!という位にベトベトにグリスが塗られてます。

おかげでカメラのシャッターボタンがグリスでベトベトになりました。

シリンダーとシリンダーヘッドはこんな感じ。
シリンダーはフルシリンダーで、シリンダーヘッドはVer6のシリンダーヘッドを上下逆さにしたような構造をしており、恐らく専用品かと思われます。

もしかしてVer7用を逆さにして使えたりするのでしょうか…?(手元にVer7のシリンダーヘッドが無いので未確認)

ギアセットはいつもの18:1。
軸受はベベルギア用に8mmベアリング軸受けが、スパーギアとセクターギアにはメタル軸受けが着けられていましたが、接着されている訳では無さそうで、すべて簡単に外れました。
というか、そもそも一部の軸受はメカボックスを開けた際に外れちゃってました…。

セクターギアはこんな感じで、いつもの所にカットオフ用の磁石が埋め込まれており、この磁石がEFCSの磁気センサーの下を通過する事でカットオフされます。
あと、樹脂製のセクターチップも付いていますね。

メカボックスはこんな感じで、ピストンと同様の白い高粘度グリスでドロドロです。
ここまで必要か?と思える位にべっとり付着しています。

という訳で、ARES VZ58の分解レビューは以上になります。

ARES弄りはもうほぼ完全にテンプレ化しているので、サクッと仕上げちゃいますかね…。
というか、実はもう調整は終わってたりするんですが…。

追々記事にもしますが、一応やった事を載せておくと、

  • インナーバレルを短く
  • HOPアームの加工、HOPテンショナーを取り付け
  • チャンバーパッキンの交換
  • プリコック化とシム調整
  • ピストンをちょっと重めに
  • コネクタ交換と延長

こんな所です。


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