
MAGPUL PTS MASADAの分解レビュー(バレル、チャンバー、メカボックス内部の紹介)
記事作成日:2018年10月30日
今年の頭頃に中古で購入した『MAGPUL PTS MASADA ACR CQB FG』ですが、外装は一通り好みの形にできたので次は内部です。
そろそろサバゲーで使いたくなってきたので、重い腰をあげて分解していきます。
という訳で、とりあえずハンドガードを外して、アッパーとロアー、ストックをそれぞれ分離させます。
ここまでは単にピンを抜くだけなので簡単。
尚、こちらの銃は中古で購入した物なので、全てPTS純正という訳では無い可能性があります。
バレル、チャンバー周りの分解
まずはフロント周りから。
アッパーレシーバーからアウターバレルを取り外します。
PTS MASADAのアウターバレルは実銃と同様に簡単に着脱出来るようになっている為、かなり独特な構造をしています。
ワイヤーで出来た取っ手を45度ほど回して手前(銃口側)に引っ張ると、アウターバレル、ガスピストン等のフロント周り一式を外す事が出来ます。
アウターバレルを外したらチャンバーというか、インナーバレル側のユニットを外します。
このユニットはアウターバレル上部からイモネジで固定されているので、こちらを外すだけです。
HOPパッキン周りを分解するとこんな感じ。
パッキンは半透明赤色の非常に柔らかい、フニャフニャしたパッキンが採用されており、突起は2点がけになっています。
手にした瞬間「ARESのパッキンみたいだ…」って思いました。
お世辞にも良いパッキンとは言えない感じなので、これは交換ですね…。
続いて、押しゴムなどが付いているブロックをアッパーレシーバーから外します。
MASADAはこのようにチャンバー部分が2分割されているのです。
この分割チャンバーが中々厄介で、しっかり気密が取れているか、ノズル長は合っているかなどの確認が、全部組み立てないと分からないんですよね…。
押しゴムはアームにはめ込むタイプの、ひょうたん型ですね。
こちらもチャンバーパッキンと同様にフニャフニャした柔らかいゴムが採用されています。
この形状の押しゴムはそれなりに硬めの物じゃないと、HOPを強くかけた時に変な形に変形してしまい、HOPのかかり具合がイマイチになりやすいんですよねぇ…。
ロアレシーバーからメカボックスを取り外していきます
まずはグリップ底部。
この底蓋は2本の六角ネジで固定されており、うち片方はメカボックスの固定に使われています。
メカボックスを取り外すだけであれば、太くて長い方の六角ネジのみ外せば良いです。
続いて、マグウェルの奥の方に2本の六角ネジが付いているので、こちらを外します。
これでメカボックスを抜く事が出来ます。
こちらがPTS MASADAのメカボックスになります。
Ver2とVer3を組み合わせたような形状をしています。(モーター周りはVer3、それ以外はVer2的な?)
モーターホルダー周囲にはテープが巻かれており、コネクタははんだ付けされています。
セレクタープレートはこんな感じ。
この歯車が回転する事によって、セレクタープレートが動き、SAFE、SEMI、AUTOが切り替わります。
尚、セレクターレバーにくっついている、ロアレシーバー側のギアはこんな感じになっています。
左右のギアが独立して動いているので、組み立てる時にしっかり位置を合わせないと悲しい事になります。
PTS MASADAのメカボックスは、メカボックス後部からピストンスプリングとスプリングガイドを外す事ができる、QDメカボックスになっています。
尚、テイクダウンしただけでスプリングの交換が楽なので、初速の微調整をする時に凄く便利です。
尚、ピストンスプリングは不等ピッチでちょっと固め、スプリングガイドはベアリング付きでした。
メカボックスを分解し、内部を見ていきます
という訳で、メカボックスを開けていきます。
まずはセレクタープレートを動かす為のギアと、モーターを外します。
続いて、メカボックス上のネジを外していけば開ける事が出来ます。
メカボックスの穴に配線が通ってたり、マイナス側の配線もメカボの外から中に入って、また外に出てくるなどと、配線がかなりややこしい事になっているので、先にモーターのハンダを外すのが良さそうです。
ただ、ハンダが配線にこびりついてるとメカボックスの小さな穴に通らない事があるので、切断した方が楽かもしれません。
私は配線を切断しました。(元々配線はカスタム時に交換する予定でしたし)
スイッチ周りはこんな感じ。
『LXW-16-2-3』というマイクロスイッチが採用されているようです。
「PTS MASADAのマイクロスイッチはそこまで悪くない」みたいな話も耳にしますし、とりあえず純正スイッチを流用しようと思います。
焼き付いたらオムロンのマイクロスイッチに交換しようかなと…。
トリガースイッチがマイクロスイッチなので、トリガー周りは完全に専用品ですね。
トリガースプリング位はVer2用と互換がありそうな見た目ですけど。
ギアは普通の18:1。
ベベルギアの逆転防止ラッチの歯は4つ、スパーギアはシンプルな感じ、セクターギアはタペットプレートを動かすカムが変わった形をしていますね。
まあ、普通に使えそうなギアですが、スパーギアの高度が少し低そうなので、純正ギアを流用するのであれば高負荷なセッティングは控えたほうが良さそうです。
ちなみに、軸受は全て8mmベアリング軸受けでした。
セレクタープレート、カットオフレバーは専用品。
まあ、この辺りは専用メカボなので専用品なのは仕方がないかなと思います。
タペットプレートはVer2と互換あり、ノズルは専用品(29.28mm)でアルミ製。
このノズル、内部にOリングが仕込まれているいわゆる『シーリングノズル』になっているのですが、Oリングが2個入っています。
お陰で凄く動きが凄く渋い…。
エアーは確実に漏れる事は無さそうですが、「こんなに抵抗あって大丈夫なのか…?」と不安になるレベルに動きが渋いです。
ピストンはこのような半透明のポリカピストンが入っていました。
ちょっぱやピストンみたい(仕様は違いますけど)
ピストンヘッドは一応後方吸気ですが、吸気穴が2箇所しか空いていません。
ラックギアの2枚目が完全に削られており、最後の1枚が金属歯になっています。
シリンダーはフルシリンダー、シリンダーヘッドは専用品。
なんだか、SHS製品みたいな感じですね…。
モーターはショートサイズ。
良くも悪くもない、よくある無難な中華モーターです。
11.1Vでぶん回すといい感じに回ってくれるヤツですね。
高電圧用の使い捨てモーターとして割り切って使うなら全然アリなモーターだと思います。
ほぼ新品のがジャンクで数百円で流れてたりするので、コスパ最高です。
私自身、度々このタイプのモーターを使ってたりします…。
コミュテーターは割と綺麗な方、ブラシはレイダウンタイプです。
ピニオンギアはO型で角が滑らかになっているタイプ。
という訳で、これでMAGPUL PTS MASADAの分解が完了しました。
次はカスタム記事になります(カスタム自体はこの記事を書いている段階でほぼ終わっており、現在最終的な微調整中…)
調整が終わったら記事を書きますので、もう少し時間が掛かると思います。
それ以外にもやる事ありますので、ちょっと優先度落ちます…。