2018年最新モデル、チタン製ボディ採用のHOLOSUN HE530Cシリーズ(赤レティクル、緑レティクル)をレビュー | エボログ

2018年最新モデル、チタン製ボディ採用のHOLOSUN HE530Cシリーズ(赤レティクル、緑レティクル)をレビュー

HOLOSUN製のドットサイト、『HE530C-RD』と『HE530C-GR』をつぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。

ご依頼頂いて書いたレビュー記事ですが、あまり気にせずいつも通り、良いこと悪いことを色々と書いていきます。
(当ブログの方針をご理解の上、承諾頂いております)

HS530Cシリーズについての概要

HOLOSUN HE530Cシリーズは2017年のショットショーで発表され、2018年に販売が開始されたHOLOSUNの最新モデルになります。

こちらの製品の特徴としては、ボディが全てチタンで作られており、頑丈さと軽量さを兼ね備えた製品になっています。
また、対物レンズが30mmと非常に大きく、広い視野が確保出来るようになっています。

尚、今回お借りした製品は自動調光機能とソーラーパネルが搭載されたモデルですが、『HE530G』という自動調光とソーラーパネルが付いていないモデルも存在しています。

また、製品名末尾の「RD」や「GR」という2文字はそれぞれレッドレティクル、グリーンレティクルといった具合にレティクルの色を示しています。

レッドレティクルはかなりメジャーな赤色をしたレティクルで、従来のHOLOSUN製品も基本的にこのレッドレティクル仕様になります。
一方、グリーンレティクルはここ数年で登場した緑色をした専用レティクルで、TrijiconのMROや、EoTechがホロサイトでグリーンレティクルを出しています。

HS530C-RD、HS530C-GRの内容物と外観紹介

RDもGRも付属品や外観の仕様は同じなので、差異がない部分に関してはRDの方で記事を書いていきます。

HE530系ではパッケージが大きく変わっており、専用のハードケースに収まっています。
EoTechとかTrijicon製品みたいな感じでカッコいいですね。

内容物はこの通り、取扱説明書とHE503C本体、予備の電池スロット、調整工具、レンズクロス、CR2032電池になります。

HE530C-RD本体はこんな感じ。
ボディがチタンで出来ているという事もあって、表面は少し凸凹しており、ジュラルミン削りだしであった従来のHS403系やHS503系とはちょっと違った雰囲気を醸し出しています。

ドットサイト上部にはソーラーパネルが付いています。
ソーラーパネルの後ろにはエレベーテーションダイヤルが付いています。

左側面には光量調節ボタン兼レティクル変更ボタンと電池スロット、ウィンテージダイヤルが付いています。

尚、エレベーテーションダイヤル、ウィンテージダイヤル共にむき出しの状態で配置されており、共に1クリック0.5MOAの稼働量があります。
調整幅はそれぞれ±50MOAです。

また、光量調節ボタンは12段階で調整が可能、うち2段階はナイトビジョンモードになります。

ボタンの操作は少々複雑で、下記の通り。

  • 消灯状態で+か-をクリック→点灯
  • 点灯状態で+と-を同時押し→消灯
  • 点灯状態で+クリック→光量を1段階上げる
  • 点灯状態で-クリック→光量を1段階下げる
  • 点灯状態で+長押し→自動調光モードON/OFF切り替え
  • 点灯状態で-長押し→レティクル形状変更

電池スロットは付属の調整工具を使って開ける事が出来ます。
使用電池はCR2032電池1つです。

マウントは20mmのピカティニーレール対応で、QDレバーが付いている為ワンタッチで着脱出来るようになっています。

マウントは下部のトルクスネジを4本外す事で取り外す事が出来ます。
マウントの内側は肉抜きがされており、軽量化されているのが分かります。

ちなみに、マウントまでチタン製だったりします。
※QDレバー関連のパーツはスチールです。

尚、マウントはAimpoint T1/T2系と互換がありますが、長さが異なるので取り付けても不格好な見た目になってしまうので、注意が必要です。

↑HOLOSUN純正 T1用QDマウントを取り付けた様子。このようにマウントの前後とドットサイトの間に段差が出来てしまいます。

尚、このドットサイト、単体で見るとT1サイズ位かな?と思いがちですが、結構大きいです。
写真左がHE530C-RD、右がT1サイズであるHS403Aです。

HE530C-RDをM4のレシーバーに乗せるとこんな感じになります。

結構でかいでしょう…。
サイズ感としてはTrijicon MROの本体をそのまま1.5倍程度長くしたような感じです。

尚、詳しくは後述しますが、大きくてもサイトの高さ自体はT1系と同じ位の位置なので構えた時の違和感はありません。

HE530には接眼レンズと対物レンズに、それぞれレンズカバーが最初から付属しており、対物レンズ側にはキルフラッシュまで付いています。
つまり、出荷時点で限界まで盛られているのです。

↑写真左はレンズカバーを閉じた状態、写真右はレンズカバーを開けた状態

レンズカバーは一般的なバトラーキャップと同じような感じで、ちょっと蓋を開けると後はバネの力でパカッと開きます。

キルフラッシュはもちろん取り外し可能です。

接眼レンズ側も同様の仕様でレンズカバーが付いています。

尚、このレンズカバーはこのように上向きに開かせる事も出来ますし、取り外す事も可能です。
向きを変えるには単に回転させるだけ、取り外すのも単に引っ張って外すだけです。

ちなみに、レンズカバーの中央は先述の通り透明なのですが、微妙にコーティングが施されており、青色〜紫色に光が反射します。
これはレンズカバーを閉じた状態で使う事が考慮されている証拠ですね。

コーティングが施されていない単なる透明のレンズのままだと、レンズカバー側のレンズとドットサイト本体のレンズの間で光の反射が発生し、視界に影響を及ぼしてしまうので、こういったコーティングは必須だと思います。

HOLOSUN HE530C-RDのレンズコーティングと特殊な二層対物レンズについて

HE530の対物レンズはこのような感じで赤色に反射する綺麗なルビーコートが施されています。

接眼レンズには緑色系のコーティングが施されています。

この辺りは同社製T1系ドットサイトであるHS403系やHS503系と同じような仕様なのですが、HE530ではレティクルを反射させる為に設置されている対物レンズとは別のレンズが付いています。
それがこの写真の「1枚目のレンズ」です。

この1枚目のレンズは、チューブに対して平らに付いており、このレンズは紫色系のコーティングが施されています。
その奥に、レーザーを反射してドットを表示させるルビーコートが施されたレンズが付いています。

この1枚目のレンズの目的は主に湿気、水、汚れなどからルビーコートを守る為だったり、逆光下においての視認性向上だと思われます。

尚、単なるガラスのようなので、BB弾の直撃を食らうと割れてしまう可能性はありますし、割れなくても凹んだりBB弾のワックスがこびりついて残念な事になる可能性があります。
また、交換できるようなレンズでも無いので防弾効果に期待はしない方が良いでしょう。

HOLOSUN HE530C-RDを覗いた時の様子とレティクル形状、パララックス測定

という訳で、いつものレビューと検証を行っていきます。

HE530Cのレンズは非常に透明度が高く、若干の青みはあるもののほぼ透明と言っても過言ではない程度にクリアです。

尚、レンズカバーの有無であまり視野の広さが変わらないというのも大きな特徴でしょう。
レンズカバーを付けた状態だとほんの僅かに視野が狭くなる位であまり気になりません。

付属のキルフラッシュを取り付けた状態だとこんな感じ。
キルフラッシュを付けることで全体的に視界が若干暗くなりますが、両目照準で目標にピントを合わせて覗けばあまり気にはなりません。

上記は全て65MOAサークル+2MOAドットの表示でしたが、2MOAドット単体で使う事も出来ます。
こうやって見ているとTrijicon MROにそっくりです…。(Trijicon MROはもっと青いですけど)

続いて、パララックス測定です。
いつもどおり、2.5m先のディスプレイを覗いて、レンズの歪みとパララックス量を見ていきます。

まず、気になるようなレンズの歪みはありませんでした。

続いて、この状態で視点を上下左右に動かして、レティクルがどの程度ズレるかを見ていきます。
ディスプレイの中央に描かれた直径2cmの円からレティクルが出なければ合格点(個人的な判断基準です)になります。

結果はギリギリセーフといった所。
ですが、対物レンズが大きく、視点の移動量が多いというのを考慮すると、かなり良い結果なのでは無いでしょうか。

また、視点を動かした際にも歪みが発生していないのが高評価です。

尚、ドットサイトの中央は丁度M4のアイアンサイトと同じ高さになります。
その為、M4に乗せる上ではマウントの高さ調節は不要かと思われます。

HOLOSUN HE530C-GRのレンズコーティングと覗いた時の様子

HE530C-RDとHE530C-GRではレティクルの色が異なっている為、当然レンズコーティングも違っています。
その為、レンズコーティングと覗いた時の様子を別途紹介します。

対物レンズ側のコーティングは緑、赤などの色が反射していました。
接眼レンズのコーティングはRDと大きな違いは感じませんでした。

対物レンズのコーティングが異なっているのはレティクルの色が異なる為ですね。
EoTechのグリーンレティクルバージョンはまだ実物を見たことが無いですが、Trijicon MROも赤レティクル仕様と緑レティクル仕様ではレンズコーティングが異なります。

異なるのはレンズコーティングだけではありません。
覗いた時の様子がこちら。

すごい紫色をしています。

何だこれは…と思って色々調べていた所、どうやら屋内で見る場合は照明の色温度によってレンズ色が違って見える事が分かりました。
どうやら、蛍光灯の色温度が4000K半ばくらいで見え方が変わり、色温度が高いと赤く見えるようになります。

屋内だと写真右のように紫色になっているレンズも、屋外ではレッドドットと同じような、少し青みがかった色に変化します。

また、屋内だと真っ赤でも、その屋内のテレビの方に向けるとテレビだけ綺麗に見えたりしました。
更に言うと、その逆も置きました。屋内だと綺麗に見えているのに、テレビの方を向けるとテレビに映っている映像が赤くなる…。
非常に不思議な体験ができました。

尚、上の写真で「屋外では少し青みがかった色」と言っていますが、これは曇り空の時に撮影した為です。
快晴の状態だと色はほぼ透明になり、赤レティクルと同等かそれ以上の透明度があります。

という訳で、グリーンレティクルモデルの屋内でのレビューはあまり参考にならないかもしれませんね…。
HOLOSUN HE530C-GRは、環境によって色が変わるレンズのようです。

HOLOSUN HE530Cシリーズの特徴と、オススメポイント

まず特徴としてはなんと言ってもこのサイズ感とチタン外装の質感ですね。
とにかく大きい、そして表面の凸凹した質感は重厚感があってとても良いです。

そんなインパクトのある外観にも関わらず、意外と軽いのも良い点でしょう。

また、レンズの透明度がHS403系やHS503系よりも高いというのも素晴らしいと思います。
この辺りは日々HOLOSUNも改良していっているのでしょうね。

最新モデルに恥じぬことの無い、非常に完成度の高い製品だと私は感じました。

ただ、問題点を挙げるとしたら、マウントがT1/T2系との互換性がイマイチという点ですね。
これによってマウントの選択肢がかなり絞られてしまいます。

もちろん、ネジ穴の位置等は互換があるので、見た目を気にしなければ使えるのですが…。

また、レッドレティクルとグリーンレティクルの2つの選択肢があるので、迷われる方もいらっしゃるかもしれませんが、正直好みで選べば良いと私は思っています。
無難なレッドレティクルと、最近登場した珍しいグリーンレティクルといった感じですね。

ただ、先述した通りグリーンレティクル仕様にはレンズコーティングと照明との相性問題があるので、インドアフィールドをメインで行かれる方はそういった問題の無いレッドレティクルの方が良いかもしれません。
そのインドアフィールドの照明(蛍光灯など)何Kなのかとか多分スタッフの人も知らないでしょうからね…。

屋外でのゲームがメインの場合は、あまり気にしなくて良いと思います。
私はこのグリーンレティクル仕様を個人的に買い取らせて頂き、普通にサバゲーでも使っていますが特に問題を感じた事はありませんでした。

むしろHOLOSUN HS403Aなどのレッドレティクル仕様のモデルよりもレンズがクリアですし、対物レンズ径も大きいので使い勝手は良いですね。
緑レティクルの視認性も全然悪くは無いですし。

※グリーンレティクルの視認性については、以前投稿した『HOLOSUN HE503GU-GR』のレビュー記事にて詳しく説明しています。

そう言えば、HE503GU-GRでも「屋内だとレンズ赤かったけど、屋外だとクリアだった」という感想だったので、私が当時に気づかなかっただけで、HE503GU-GRも色温度によって見た目が変わっていたのだと思われます。