MAGPUL PTS MASADAの内部を弄っていきます。 | エボログ

MAGPUL PTS MASADAの内部を弄っていきます。

だいぶ時間が空いてしまいましたが、分解したMAGPUL PTS MASADAを弄っていきます。
今回の目的は『在庫処分セール』という事で、手持ちの在庫をなるべく多く使うようなカスタム内容にしました。

という訳で、まずはギアボックス周りから。

まずは吸気系からやっていきます。

ピストンはRetroArms製の新型ピストンヘッドに同社製の14.5スチール ティースピストンを使います。
また、AOE調整用にG.A.W.製の電動ガン用 AOEアジャストスペーサーも入れておきます。

尚、RetroArmsのピストンヘッドにG.A.W. AOEアジャストスペーサーを取り付けるにあたって少し加工が必要でした。
まず、ピストンヘッドのネジ穴部分の突起を少し削り、AOE アジャストスペーサーの窪みに45度のテーパーをかけました。

AOE アジャストスペーサーを組み込んだので、ピストンのラックギアにも加工を施します。
RetroArmsのラックギアは2枚目の歯が無くて、歯があるのは3枚目からなのですが、3枚目と4枚目の歯を少し削ります。

これをやっておかないとラックギアが3枚目の歯にぶつかってしまったり、フルオート時にピストンクラッシュを起こす可能性があります。

ピストン内にはMS製の次世代電動ガン用の錘を入れます。
錘とピストンヘッドを固定するネジは長いネジを適当な長さで切って組み込みました。

尚、ピストンヘッドのOリングはG.A.W.製 FRUS-Oリングを使っています。

ピストンの重量は39g。
まあ、妥当な重さですね。

最近、40g前後がマイブームです。

シリンダーは部屋に転がってた赤い加速シリンダー(多分VFC製)、シリンダーヘッドは最初からMASADAに入っていた物を使いました。

また、別に交換する必要性を感じなかったのですが、ACE1ARMSのPTS MASADA用のノズルを事前に買ってしまっていたので、それを使います。

緑色のアルマイトが施された、アルミ製のノズルで、内側にはシーリング用のOリングが2重で入っています。

これまた交換する必要性を感じませんでしたが、タペットプレートをRetroArmsのCNC タペットプレートに交換します。

こちら、POMブロックから削りだしで作られたタペットプレートで、えげつない曲げ強度を持っているのが特徴の製品になります。

こんなに曲げても大丈夫…(RetroArmsの公式動画のキャプチャ)

相変わらずRetroArmsはオーバースペックな製品を出してきますね。
これならタペットプレートが折れる心配は無さそうです。

もっとも、セッティングミス以外でタペットプレートを折った経験が無いんですが…。

これらのパーツを組み合わせて、一旦動作を確認します。
ピストンはスムーズに動くか、タペットプレートやノズルはスムーズに動くかなどの確認ですね。

ちなみに、たまに「ピストンのOリングのサイズってどれくらいが適切なの?」みたいな質問をもらう事があるのですが、この辺りは銃のセッティングや好みの問題だと思っています。

私はこんな感じで、何も負荷が掛からないときはピストンが自重で落下する位にスカスカにしています。
ノズルを塞ぐなど、エアーの抜け道を塞ぐとピストンが停止する位のスカスカ加減ですね。

一旦吸気系の用意ができたので、今度はギア周りを弄っていきます。

今回は最初から「ヘリカルギアを組みたい」と思っていたので、ヘリカルギアを使います。
ヘリカルギアを組むとは言っても、あまりトルクフルにする気も無かったので100:200のギア比のヘリカルギアを選択。メーカーはBIG DRAGONです。

逆転防止ラッチのカムが8枚もあるので、ギアの停止位置の安定性が期待できるギアセットです。

ちなみにヘリカルギアというのは、このようにギアの歯が斜めになっている製品の事です。
トルクが高い事が特徴ではあるのですが、今回選んだ100:200は普通のギアで言う所の18:1に近いトルクになります。

話に聞く限り、18:1よりも燃費が良いらしいですが、あんまりそんな実感はありません。
単に久しぶりにヘリカルギアの動作音を聞きたかったので組みます。

尚、ヘリカルギアの特徴として、ギアが回転した時に外側に逃げるように負荷がかかるというのがあります。
つまり軸受に負荷が掛かるのです。

その為、ベアリング軸受けとの相性は悪く、MAGPUL PTS MASADAの軸受は8mmベアリング軸受けなのでこれを全部外しました。

使う軸受はORGA製の『高精度メタル軸受け 従来電動ガン用 8mm』です。
この軸受、興味本位で買ってみたものの、長らく放置されていたんですよ…。

ステンレス製の軸受で高い精度を売りにしている製品です。
実際に使ってみた感じ、ギアのシャフトの外径と軸受の外径はちょうどよい感じ(ゆるくもきつくも無い)で、ギアはスムーズに回転しました。

軸受とメカボックスを接着します。
こちらの軸受は厚みが薄い軸受なので、メカボックスの外側から軸受がはみ出さないのが良いですね。

分厚い軸受だと、たまにはみ出した軸受がレシーバーに干渉してうまくメカボックスが収まらないという問題が起きるので…。

これで一旦組み立ててシム調整とグリスアップを行います。
シム調整は例のごとく適当。
グリスは少し面倒ですが、ギアの歯にしっかり入り込むように塗っていきます。
これをやっておかないとヘリカルギアは気持ちの悪い、嫌な動作音になってしまいます。

続いてモーターです。
モーターは余ってたLONEX A5のミドルサイズのシャフトをカットしてショートサイズにした物を使用。ピニオンギアはとりあえずSHSのOタイプを使いました。

SHSのピニオンギアには黒色と茶色(銀色?)の2種類のロットがあり、経験上歯が黒い方が良いです。

ピニオンギアを治具を使ってモーターに差し込んでいきます。
尚、治具に入れる際にモーターのラベルシールが邪魔だったので剥がしました。

ブラシは適当に余ってたシルバーブラシを使用。
トレポン用に買った物ですが、LONEXのモーターはスタンドアップ型のブラシを使うので、トレポン用のブラシが使えるんです。

こういう消耗品はなるべく共用できた方が良いと思っているので、最近モーターはLONEXばかり使ってます…。

また、ブラシから伸びるワイヤーがモーターホルダーに接触する可能性があったので、熱収縮チューブを追加で付けておきました。

こんな感じで割とギリギリの所をワイヤーが通るんですよ…。
ショートは怖いですからね。

新しいブラシを使っているので、コミュテーターとブラシの当たりを良くするために、安定化電源に繋いだ状態で暫く慣らします。
慣らし運転中はモーターが熱を持つのでサキュレーターを当てておきました。

慣らし運転が終わったら組み立てて動作を確認します。
厳密にはモーターの慣らし運転をしている間にシム調整とかやってたんですがね…。

記事的にはこういう順番で紹介した方が分かりやすいかなと思って順番を変えてます。

異音無くモーターやギアが回る事を確認したら配線を整えていきます。
元々、PTS MASADAの配線はモーターにはんだ付けされていたのですが、コネクタ方式に変えました。

また、配線の取り回しというか、配線を付けた状態でメカボの分解・組み立てをやりやすくする為に配線を通す穴を切断しました。
ここ、穴になってる必要は無いでしょう…。

尚、スイッチは純正のまま変えていません。
純正スイッチがイカれたらオムロンのマイクロスイッチに交換しようと思っています。

ちなみに、これまた変える必要のないパーツを変えたのですが、逆転防止ラッチをRetroArms製の物にしました。
これも余ってたんですよ…さっさと消費したかったので…。

こちら、軸までスチール一体で切削されており、その後熱処理が施されているという非常に丈夫な逆転防止ラッチです。
これまたオーバースペックな仕様の逆転防止ラッチだと思います…。

これらのパーツを一通り組み合わせてメカボックスを閉じます。

ちなみに、ヒューズは小型平型20Aをはんだ付けしています。
バッテリーコネクタはXT30。

ロアレシーバーに組み込むとこんな感じ。

次はインナーバレルとチャンバー周りのカスタムです。

今回組み込むインナーバレルはPDI製の6.05mmバレル 210mm、チャンバーパッキンはMAPLE LEAF MONSTERの60度です。

PDI 6.05mmバレル 210mmインナーバレルは、株式会社 PDI様よりレビュー用にご提供頂いた物になります。
色々なインナーバレルを比較検証した結果、ダントツで良い精度を出していたので今回のカスタムで使う事にしました。

尚、その時のレビュー記事は下記からどうぞ。

MAPLE LEAF MONSTERは、言ってしまえば凄い命中精度が良いパッキンという訳ではなく、むしろピーキーなパッキンですが、きっちりセッティングが出たらブレる事が無いので私は愛用しています。

押しゴム(HOPテンショナー)はBATON製のフラットクッションラバーを、アームに接着して使います。
純正のひょうたんはゴミ箱へ。

後はチャンバーを組み立てるのみ。

そして、組み立てて動かしてみた所、全く給弾されないといトラブルが発生しました。
どうやらチャンバーパッキンの口が長すぎる事が原因のようです。

MAPLE LEAFのチャンバーパッキンで起きやすいトラブルの1つですね…。
MAPLE LEAFのパッキンは東京マルイ製のパッキンよりも少し口が長く、分厚いのでピーキーな個体だとこういうトラブルがおきます。

それにしても、ちょっと飛び出しすぎじゃないですかねぇ…。
ここまでガッツリ飛び出したのは初めて経験しました…。

というわけで、パッキンの口を削って短くしました。
また、少しインナーバレルのガタツキが気になったのでシールテープを巻いてガタ防止をしました。

後はスプリングの硬さを変えて初速調整。
結果、東京マルイ純正が一番良い初速になりました。(結局マルイ純正かよ…)

最大初速は93m/s後半。

先日、早速サバゲーに持っていって使ったのですが、0.25gと0.28g用の銃として考えるとかなり良い出来栄えでした。

駆動音に関しても「お!ヘリカルギア回ってる!」っていう感じのある良い駆動音で、今回のカスタムの目的の1つがしっかり果たせた感じがしました。
もう少しピニオンギアとベベルギアの当たり具合を煮詰めた方が良い気もしましたが、概ね満足な仕上がりになってました。

しっかり40m狙えますしね。
十分です。