HOLOSUN T1タイプ 最上位モデル、HE515CT-RDとHE515CT-GRをレビューしていきます
記事作成日:2018年12月6日
HOLOSUN製 T1型ドットサイトの最上位モデルであるHE515CT-RDとHE515CT-GRをレビューを、つぼみトレードカンパニー様よりお借りしたのでレビューしていきます。
↑2018年の新作でもある本製品は、パッケージも一新されており、ハードケースに入っています。
2018年モデルの最新機種でもあるこちらの製品は、ボディやマウントベースにチタンを用いているのが特徴で、ソーラーパネルに自動調光機能、レンズカバー(バトラーキャップ)、キルフラッシュなどのオプションが全て付属してくるモデルになります。
いわゆるフラグシップ機って奴ですね。
また、レティクルは2MOAドット単体と、2MOAドット+65MOAサークルの2種類を切り替える事が出来る機能も備わっています。
HE515CTシリーズには『HE515CT-RD』と『HE515CT-GR』の2種類の製品が存在し、前者がレッドレティクル仕様、後者がグリーンレティクル仕様になります。
当記事では製品の紹介に加えて双方の違いについても紹介していきます。
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HOLOSUN HE515CTシリーズの付属品と外観のレビュー
HE515CT-RDとHE515CT-GRは、共に付属品は同じです。
製品本体に、取扱説明書、ドライバーやレンチなどの工具3点、クリーニングクロス、電池(CR2032)、予備のバッテリーケースが付属します。
外観はそれぞれこんな感じ。(写真左がRD、右がGR)
刻印が異なっている以外に違いはありません。
側面はそれぞれこんな感じ。
右側にはHOLOSUNのロゴと製品名、シリアルNOが入っており、右側には輝度調節ボタンとエレベーテーションダイヤル、電池スロットが付いています。
尚、側面の輝度調節ボタンには様々な機能が備わっています。
- 消灯状態で、+か-をクリック→ドット点灯
- 点灯状態で+-同時押し→ドット消灯
- 点灯状態で+クリック→光量を1段階上げる
- 点灯状態で-クリック→光量を1段階下げる
- 点灯状態で+長押し→自動調光ON/OFF切り替え
- 点灯状態で-長押し→レティクル形状切り替え
といった感じです。
ドットサイト上部にはソーラーパネルが、マウントは20mmピカティニーレール対応のQDマウントベースが付属。
尚、ソーラーパネルが自動調光のセンサーも兼ねています。
マウントは後部のボタンを押しながらレバーを開く事でロック解除、そのままレバーをもとに戻せばロックされます。
尚、幅の調節はレバーの反対側にあるネジを締めたり緩めたりする事で行う事ができます。
マウントはAimpoint T1互換。
マウントまでチタンで作られている徹底ぶり。
※ヒンジ部分やレバー部などは違う素材になっています。
エレベーテーションダイヤルとウィンテージダイヤルはそれぞれキャップで保護されているので、キャップを外してから調節を行います。
尚、キャップは逆さ向きにすることでドライバー代わりに使う事が出来る仕様になっており、どちら方向に回せば着弾点がどう動くか(レティクルがどう動くか)が記されています。
もちろん、キャップを使わなくてもマイナスドライバーとかで調整する事も可能です。
ダイヤルはカチカチとしっかりしたクリック感があり、1クリック0.5 MOA動きます。
ちなみに、エレベーテーションダイヤルのキャップも、ウィンテージダイヤルのキャップも、共に「UP/R」と書かれており、エレベーテーション用のキャップになっていました。
また、個体差だとは思うのですが、キャップの印字が薄かったり濃かったりするようです(写真左がRD付属のキャップ、写真右がGR付属のキャップ)
対物レンズ側はこんな感じ。左がRD、右がGR)
レンズ色(コーティング)が異なっている為に反射する色も違ってますね。
GRの反射が宝石みたいでめっちゃ綺麗…。
バトラーキャップに付いているレンズは透明なので、バトラーキャップを閉めた状態でも普通に使う事が可能です。
このバトラーキャップは360度回転するので、下側に開いたり上側に開いたりと選ぶ事ができます。
もちろん左右に開かせる事もできます。
バッテリーを入れるときは付属の工具を使って、スロットを外すと楽です。
尚、スロットは2本のネジで固定されているので、先にネジを外しておく必要があります。
電池はCR2032型です。
スロットに電池を取り付けて差し込んだらネジを締めます。
小さなトルクスネジなので、付属のドライバーを使うと楽です。
尚、AR系のレシーバーに取り付けるとこんな感じになります。
バトラーキャップが付いている分だけ少し対物レンズ側が長いですが、普通のT1サイズです。
HOLOSUN HE515CTシリーズのレンズコーティングとレティクルについて
続いて、レンズ周りを見ていきます。
写真左がRD、写真右がGRで、この通り明らかにレンズの色が違っています。
これはレティクルの色に合わせて適切なコーティングを施している為だと思われます。
HOLOSUN以外のメーカーのグリーンレティクル製品もレッドレティクルモデルとは違いますからね。
尚、HOLOSUN HE530Cと同様に対物レンズ側のレンズが2枚構成になっています。
1枚目のレンズは、チューブに対して垂直に付いており、このレンズは紫色系のコーティングが施されており、主に湿気、水、汚れなどからルビーコートを守る為だったり、逆光下においての視認性を向上させる為に付いているものと思われます。
その奥に、レーザーを反射してドットを表示させる、ルビーコートが施されたレンズ(レーザーを反射させる為に斜めになっている)
1枚目のレンズは単なるガラスのようなので、BB弾の直撃を食らうと割れてしまう可能性はありますし、割れなくても凹んだりBB弾のワックスがこびりついて残念な事になる可能性があります。
また、交換できるようなレンズでも無いので防弾効果に期待はしない方が良いでしょう。
接眼レンズ側はRDもGRも同じで、緑色に反射するコーティングが施されています。
接眼レンズからサイトを覗き込むとこのように見えます。
左がRD、右がGRです。
RDの方はほぼ透明と言っても良い位にクリアなレンズで、従来型のT1型HOLOSUN(HS403系、HS503系)以上に透明度が高いです。
一方GRの方は赤っぽい色味になっていますね。
HE530Cや、HE503GUのグリーンレティクルモデルも同じですが、グリーンレティクルのレンズを私の部屋で撮影すると赤みがかった色に映ってしまうのです…。
色々検証してみた所、屋内で見る場合は照明の色温度によってレンズ色が違って見える事が分かりました。
どうやら、蛍光灯の色温度が4000K半ばくらいで見え方が変わり、色温度が高いと赤く見えるようになります。
屋外ではレッドドットと同じようにクリアなレンズになるので、屋外で使う分には気にする事は無いでしょう。
↑GRを屋外(ベランダ)で撮影した様子、赤色だったレンズが若干青みがかった色に変わってます。
ちなみに、明るさとかじゃなくて色温度が原因なので、このような不思議な現象も起きます。
レンズの左半分が赤く、右半分がクリアです。
これは左半分が白色の壁を見ており、右半分がPCのディスプレイを見ている為です。
このディスプレイから発せられる色は、グリーンレティクルモデルのレンズを赤くしないのだと思われます。
レティクルはそれぞれこんな感じ。
グリーンレティクルの輝度が高いせいでカメラの設定を同じにすると少し滲んだように見えてしまいますが、実際は赤レティクルと同様にくっきりしたレティクルです。
尚、光量は12段階で調節が可能になっており、うち2段階はNVモードになります。
HOLOSUN HE515CT-RDのパララックス検証
では、いつも通りパララックス検証を行います。
2.5m先のディスプレイを覗いて、レンズの歪みとパララックス量を見ていきます。
続いて、この状態で視点を上下左右に動かして、レティクルがどの程度ズレるかを見ていきます。
ディスプレイの中央に描かれた直径2cmの円からレティクルが出なければ合格点(個人的な判断基準です)になります。
まあ、問題は無いですね。
バッチリ円内に収まっているのでOKです。
また、視点を動かした際の歪みもありません。
HOLOSUN HE515CTシリーズの総評
付属品の充実さ、多機能さ、そしてチタンボディというハイエンドモデルにふさわしい製品と言えるでしょう。
なんだかHOLOSUN HE530Cと似たような感想になってしまうのですが、サイズ(レンズ径)が違うだけで、それ以外は同じですからね…。
HE515CTのポイントはT1サイズ(いわゆるマイクロドットサイト)であるという事ですね。
コンパクトなドットサイトを欲しがる人は間違いなくHE515CTの方がオススメです。
また、マウントベース他のものに交換する事が出来るというのもT1互換品の大きなメリットでしょうね。
一応HE530CもT1マウント互換がありますが、記事中で紹介している通り、ちょっと不格好な見た目になってしまいますいので…。
あと、チタンボディって写真や文章だとなかなか伝わらないんですが、アルミボディと全然違うんですよ。
表面のざらつきとか、手に取った時の感触とか…アルミには無い雰囲気があります。
チタンはイイゾ…。
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