ヘルメットにマウントしたPVS14越しでもドットサイトが使えるように、マウントベースを調整しました。
記事作成日:2019年5月2日
ナイトビジョンを着用した状態でドットサイトを視認するのって、結構大変なんですよね…。
詳しくは後述しますが、基本的にかなりのハイマウントが必要になりますので…。
という訳で、以前レビューした『C&C製 ナイツタイプ T1/T2 マイクロドットサイト用 ハイマウント』を使う事にしてみました。
オリジナルが「Aimpoint Micro NVG High Rise Mount W」という名前なだけあって、NVGと合わせて使う事を想定した高さになっている訳ですし…。
今回、このマウントを前後逆向きにして、20mmレール部にはG&P DBAL-A2を取り付ける使い方をやってみました。
ドットサイトはHOLOSUN HE530Cを乗せてみたんですが、そのままだと対物レンズとDBALが干渉してしまいました。
そこで、適当に余ってたT1のライザープレート(Vortex CrossFire RedDotに付属してきた奴)を使って嵩上げする事に。
DBALしかりドットサイトしかり、かなり強引な取り付け方をしていますが、こう見ると意外としっくり来る見た目になった気がします。
銃(VFC SIG MCX)に取り付けるとこんな感じ。
ちなみに、私がHOLOSUN HE530Cを選んだ理由は下記の通り。
- NVGに対応している事(NVモードがある事)
- T1マウント互換である事
- 視野が広く、ドットが見失いにくい事
- サークルドットがある事
- 綺麗なレンズである事
大体この3点だと思います。
まず、NV対応とT1マウント互換である事は必須条件でしょうね。
そして、視野が広い機種を選択した理由として、NV越しでドットを探すのって結構大変だからです。
肉眼であればT1型だろうがなんならミニリフレックスサイトだろうが、ドットを見失うなんて事はちゃんと構えていればまず起きないのですが、NV越しだと結構見失っちゃうんですよね…。
また、サークルドットの有無もこのドットを見失いやすいというのと関係しています。
2MOAなどの小さなドットだけだと、明るいオブジェクトや何かの反射なのか、ドットサイトのレティクルなのかの判別を瞬時に行う事が難しいです。(光は全部白色に見えるので、それが何の光なのかがパット見、分からない)
しかし、サークルドットであればサークルを探せば良いので、瞬時にレティクルであるという判断が出来ます。
そして、『綺麗なレンズ』が何故重要なのかと言うと、レンズが暗かったり激しくグラデーションが掛かっていると、NV越しで見たときにかなり気になってしまうんですよね…。
特にレンズの透明度が低い製品の見にくさは結構致命的でした。
という訳で、HOLOSUN HE530Cは見事全ての条件に合致した製品だったのです。
あと、最初の話に戻りますが、なぜNVを装着するとハイマウントが必要になるのか?という件ですが、まず普通にNVを気にせずに銃を構えるとこのような形になります。
いわゆる、顎を引いて、ストックに頬付けして構える普通の構え方です。
目線は真っ直ぐ前が見えているのですが、顎を引いているのでNVの向きが下がり、NV越しでは地面が見えています。
当たり前の事ですが、眼球は動かせてもNVは動かせないんですよ。
若干ならNVマウントの角度調整が出来ますが、調整幅は微々たる物で、こういう構え方では使えません。
NVは頭の向きと同軸に配置されるので、NVを装着した状態で銃を構える場合、首を真っ直ぐにしたいわゆる「棒立ち」みたいな状態で構える必要があるのです。
このように、ストックへの頬付けもせず、真っ直ぐ見る事で目線とNV越しの視線を合わせます。
そんな理由からハイマウントが必要になる訳ですね…。
あと、ドットサイトの位置は結構前の方にしておかないと構えた時にNVとぶつかってしまうので、これも注意が必要です。
という訳で、FPS視点で見るとこんな感じの変なセッティングになりました…。
このセッティングで実際に夜戦をやってみましたが、ハイマウントにしておいて良かったと痛感。
ただ、それでも瞬時なサイティングは難易度高いですね…。