PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS Raptor FFP ショートスコープのレビュー | エボログ

PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS Raptor FFP ショートスコープのレビュー

2019年8月16日

PRIMARY ARMS(プライマリーアームズ:PA)製のショートスコープ、『PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS Raptor .223/5.56, 5.45×39, .308 Reticle FFPモデル』を、つぼみトレードカンパニー様よりお借りしたので、レビューしていきます。

当製品は以前レビューした事がある『PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS .223/5.56, 5.45×39, .308 Reticle GEN3』のFFP(First Focal Plane)レティクルモデルになります。

付属品はスコープ、バトラーキャップ、クリーニングクロス、取扱説明書のみで、取扱説明書にはスコープの使い方や、レティクルの見方等が掲載されています。(英語)

当スコープはACSS Raptorと言う名前の非常に独特なレティクルが採用されています。

こちらのレティクルをざっくり説明すると、外側のCの形をしたレティクルが近距離及び移動するターゲットを長距離から狙う時に使う物です。
中央の三角形の頂点が中心で、三角形の下のラインが300ヤード、1個下の線が400ヤード、2個目が500ヤード、一番下が600ヤードとなっています。
先の左右に付いているドットが移動するターゲットに合わせる為のレティクルです。

ACSSレティクルに関しては過去にも何度か紹介していますが、完全に特定の射撃競技に特化したレティクルなので、残念ながら日本国内での用途(エアソフト、狩猟など)では本来の使い方が出来ません。
ただ、このレティクルを別の方法に活かす事は出来るので、個人的にACSSレティクルは好きなんです。
例えば射角を付けて狙う時には使えますし、移動するターゲットはもちろん、弾が風に流されてしまう状況下とかでも使えます。

という訳で、そんなACSS RAPTORレティクルを採用したPRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS Raptor .223/5.56, 5.45×39, .308 Reticle FFPのレビューです。

外観のレビュー

まず、本体はこのような形状をしており、バトラーキャップが予め接眼レンズと対物レンズ側に付いています。

バトラーキャップは至ってシンプルな感じ。

バトラーキャップを外すとこのような見た目になります。
以後、記事中の写真ではバトラーキャップを外した状態になります。

ボディは6063アルミニウム、防水性や耐衝撃性を持ち、ニトロゲンによる曇り止めも行われています。
まあ、普通の話ですがね…。

ハウジング左側には輝度調節ノブが付いており、電池もこちらに入れます。
輝度調節は11段階、電池はCR2032電池を使用します。

エレベーテーションノブとウィンテージノブにはそれぞれキャップが付いており、外す事でノブが出てきます。

尚、このキャップはエレベーテーション側とウィンテージ側で長さが違っており、ウィンテージのキャップの内側には予備の電池を入れておく事が出来るようになっています。

ちなみにネジピッチは同じなので、別にエレベーテーション側のキャップをウィンテージ側に取り付ける事も出来ます。

ノブはエレベーテーション、ウィンテージ共に1クリック1/4MOA動きます。
ダイヤルを1回転させる事で20MOA動き、最大可動量は50MOAです。

ハウジング下部には製品名とシリアルNOの表記が記載されています。
Made in China。

中国製光学機器だからと言って、侮ってはいきません…。
ピンキリ過ぎるのが玉に瑕なんですが…。

まあ、ちゃんとした実銃用製品を作っているメーカーが監修している製品なら優秀な個体が多いです。

接眼レンズにはACSS RAPTORとPRIMARY ARMSのロゴが印刷されています。

倍率調節ノブ(パワーノブ)はこんな感じで、2倍と3倍の間にスルーレバーのような突起が付いており、操作しやすいようになっています。

尚、パワーノブは1倍〜2倍の間が最も広く、3、4、5、6と倍率が上がるにつれて間隔が短くなっていきます。

視度調節ノブはこんな感じ。

レンズやレティクルを見ていきます

対物レンズと接眼レンズはそれぞれこんな感じ。
特に不満を感じない感じの、綺麗なマルチコートが施されていると思います。

ただ、レンズ構成がSFPモデルと異なっているせいか、結構違う感じ。
下のがSFPモデルのレンズ。

スコープを覗くとこんな感じに見えます。
下の写真ではカメラの設定を変えずに、スコープの倍率のみ変更しています。

FFPレティクルなので、倍率を上げるとレティクルも一緒に拡大される事が分かると思います。
また、同様に倍率を上げる事でアイリリーフが短くなっている事も分かると思います。

ざっくり、1倍の時は8cm〜15cm程度の間で覗く事が可能なのですが、3倍だと8cm〜11cm、6倍になると9cm前後でしか覗けなくなります。
同様にアイボックスも倍率を上げるとかなり狭くなります。

サクッと構えて狙う事が出来る倍率は大体4倍位までが限界かなと思います。

イルミネーションを点灯させるとこんな感じでレティクル全体が光ります。
輝度は屋内だと11段階中6段階でちょうど良かったです。

レンズの歪みやパララックスを見ていきます

いつもの検証です。
倍率は1倍、ディスプレイまでの距離は2.5mです。

まず、レンズの歪みに関しては見ての通りレンズの縁の方で歪みが見受けられる以外は大きな歪みは有りません。

ただ、周囲の歪みがキツいので、スコープを覗きながら動いたりすると酔ってしまうかもしれません。
また、1倍でも感覚的には0.8倍や0.9倍程度の倍率のような印象を受けました。

この状態で視点を上下左右に動かしてみます。
パララックスは殆ど無さそうなのですが、視点を動かした際の歪みはかなり激しくなります。

SFPモデルとは大きく異る結果になりました。(SFPモデルは真っ直ぐ覗いている時でも少し歪みがあり、上下左右に動かしても少しの歪みだった)

もっとも、こんなに極端に視点を動かして狙う事なんて無いと思いますが、スコープを覗きながら移動して射撃をするというシチュエーションにおいて、問題が現れてしまいそうな印象です。
ちゃんと立ち止まって、構えて撃つ場合では特に気にする事は無いと思います。

屋外での検証

時間と天候に左右されるという都合上滅多にやる事が無かった屋外での検証ですが、やっていきます。(というか、今後はなるべくやろうと思います…)

撮影場所は近所の河川敷です。
堤防の上から、赤矢印の部分(約150m先)を覗いてみます。

まずは等倍。
先述しましたが、歪みは少ないものの、やっぱり等倍は等倍では無いですね。
サッカーゴールの位置や奥の方の堤防の位置がズレている事が確認出来ると思います。

まあ、等倍性能をこの価格帯に求めるのは酷な話かもしれませんが…。

像は鮮明でコントラストが高く、若干の暖色系である事もわかりました。
とは言ってもほぼ肉眼と同じような色味ですが…。(本当、若干です)

6倍の状態だとこんな感じ。
倍率を上げても像の鮮明さは健在です。

強いて上げるなら、レンズの縁の方がモヤッとしてる程度でしょうか…。

尚、イルミネーションを点灯させていますが、これが最大輝度です。
7月末の炎天下で撮影していますが、最大輝度にすればこの通りしっかり見えます。

オマケで、逆光の状態でも見ていきます。
逆光の状態でもフレアやゴーストの発生は確認出来ませんでした。
乱反射防止はしっかり効いているようです。

むしろカメラ側のレンズフレアが写り込んでてちょっとアレ…。(接眼レンズ上の方に見えるフレア)

PRIMARY ARMS 1-6×24 Scope with Patented ACSS Raptor FFPの総評

という訳で、こちらのスコープの総評です。
まず、特徴としては、

  • FFPレティクルである
  • 歪みが少ない(中央付近に限る)
  • 炎天下でもしっかり見える明るいイルミネーション
  • レンズコーティングと反射防止が優秀

といった感じでしょうか。
ACSS Raptorは見てても使ってても面白いレティクルなので、FFPレティクル好きには是非ともオススメしたいスコープです。

レンズの歪みだったり倍率の精度に関しては5万円程度という価格帯を考えると仕方が無いかなとも思います。

むしろ、この価格帯の製品の割にはレンズ性能が優秀な方だなと感じました。