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超コンパクトなマグニファイア VORTEX MICRO 3X MAGNIFIERを買ってみた

記事作成日:2019年9月20日

VORTEX製3倍マグニファイアの新作、VORTEX MICRO 3X MAGNIFIERを買ってみました。

VORTEX MICRO 3X MAGNIFIERは製品名に「MICRO」と入っている事から分かる通り、非常に小型なのが特徴の製品です。

Vortex VMX-3Tの後継機種にあたる製品なのかは不明…。

内容物はマグニファイア本体とレンズカバー、スイングマウント、ライザープレート、ネジ、六角レンチ、クリーニングクロス、説明書といった感じ。

レンズカバーはラバー製でVORTEXのロゴが入っているMICRO 3Xマグニファイア専用品です。

マグニファイア本体はこんな感じです。
これだけ見るとドットサイトみたいにも見えます。

上下はこんな感じ。
最近のVortexらしいデザインをしています。

見た目は結構大口径にも見えますが、実際は結構大きめのナットのようなパーツで絞られているので対物レンズ径自体は22mm程度しかありません。

レティクルの位置調節に使うノブ(ドット・センタリング・スクリュー)はエレベーテーション側、ウィンテージ側共にキャップが付いており、外す事で調節を行う事が出来ます。

尚、キャップにマイナスドライバーのような突起が付いている為、キャップを反対向きにかぶせる事で調節を行う事が可能で、回すとしっかりとしたクリック感があります。

視度調節ノブ(ディオプター)はこんな感じ。
最近の同社製スコープと同じようなデザインですね。

マウントは2本のネジによって固定されるタイプで、Vortex VMX-3Tのそれと似ている気がしますが、互換があるかは不明。

付属のライザーはこんな感じ。

このライザーは厚さ約2.8mmと非常に薄く、あくまで微調節用と思われます。

MICRO 3XにはQDマウントが付いたスイングマウントベースが付属します。
これまたオシャレなマウントですねぇ…。

こちらのマウントベースは20mmレールに対応します。
QDレバーの動作も非常にスムーズ。

QDレバーのテンション調節は反対側のネジから行います。
回すとカチカチクリック感があり、しっかりテンションが掛かっている事が分かります。

こちらのスイングマウントは特にロックボタンなどは無く、力を加えるとパタンと倒れる仕様になっています。

かなり硬いのでスイングさせる時の擬音は「パタン」というより「カッチン!」みたいな感じですけど…。
指を挟まにように注意。いとも容易く内出血を起こします(痛い)

QDレバーのデザインとか、スイングマウントの動きとか、EoTech G33純正マウントとよく似ています。
意識してるのでしょうか…。

尚、こちらのマウントは左右どちら側に取り付ける事も可能です。
マグニファイアを右側に倒したいか、左側に倒したいかの好みに合わせて取り付ける方向を選べば良いと思います。

という訳で、とりあえずスイングマウントをマグニファイアに取り付けてみました。
まずはライザー無し。

ライザーを取り付けていない状態だとちょうどAbsolute位の高さになるようです。
Vortex SPARC ARやHOLOSUN HS510Cとの組み合わせでこんな感じ。

ライザーを取り付けてみました。
こんな僅かな厚みの変化ですが、これによりLower 1/3 cowitnessの高さに対応するようになります。

例えば、Vortex CrossfireやVortex RAZOR AMG UH-1との組み合わせだとこんな感じになります。
ピッタリですね。

特にRAZOR AMG UH-1はQDレバーのデザインが同じだったり、組み合わせた時のバランス感がちょうど良くて相性はとても良い印象。

サイズ比較として、一番認知度が高いと思われるノーベルアームズ製の3倍マグニファイアと比較してみます。
この差ですよ。太いですけど短いです。

私が持っている他のマグニファイアと比較してみました。
ダントツで小さいです。というか、短いです。
細さでいうとHOLOSUN HM3Xですね。

尚、MICRO 3Xは小型というだけではなく重量的なアドバンテージも大きいです。
マウント、ライザーを付けた状態で274gという重量は結構驚異的です。

参考までに、

  • NovelArms 3xマグニファイア:335g
  • SIG SAUER JULIET4:359g
  • HOLOSUN HM3X:309g
  • SIGHTMARK TX-3:356g
  • PrimaryArms 3Xマグニファイア:340g

といった具合に、全て300gオーバーなのです。
一番軽い(手にとった瞬間に軽いと感じた)HOLOSUN HM3Xよりも更に30g近く軽いのです。

Vortex Micro 3X Magnifierのレンズと見え方について

という訳で、Vortex Micro 3X Magnifierのレンズを見ていきます。
まず、対物レンズ・接眼レンズ共にマルチコートが施されており、接眼レンズに関しては緑、黄色、青、紫といった鮮やかなグラデーションが確認できました。

そして、このマグニファイアがここまでコンパクトに出来ている理由が対物レンズから内側を覗く事で何となく分かりました。
中に入ってるのは丸いレンズではなく、プリズムだと思われます。

普通、丸いレンズが収まってる場合こんな角張った物が映り込む事なんて無いですからね…。

このVortex Micro 3Xは、Trijicon ACOGのようなプリズムサイトと同じ原理で倍率とコンパクトさを両立しているのだと思われます。

Vortex Micro 3X Magnifierの視界はこんな感じ。
視野は結構広めですが歪みは少なく、Vortex VMX-3Tとは全然違う視界です。

ただ、像が全体的に黄ばんでいるように見えました。
コントラスト高い系かな…?とも思ったのですが、単に全体的に黄色い…。

しかし、黄色く見えるのは照明で照らされた部屋の中のみで、ディスプレイを見るととても綺麗な像だったのです。
つまり、色温度の影響を大きく受けるタイプのレンズっぽいですね…。

右上辺りが何か欠けてるのが気になりますが、理由は不明。
確かに肉眼で見てもここが少し欠けてました。

それにしても全然歪まないですね、このマグニファイア。
2.5m先の線がこんなにくっきり見えるならバッチリだと思います。

尚、アイレリーフに関しては程よい感じで、70mm前後はあります。
ロングアイレリーフという訳ではありませんが、マグニファイアという製品の特性上使い勝手の良いアイレリーフだと思います。

ただ、アイボックスはそこまで広くはなく、少し視点を動かすと直ぐにケラれてしまいます。

Vortex RAZOR AMG UH-1と組み合わせるとこんな感じ。
MICRO 3Xの黄ばみよりもUH-1の青みが少し勝ってますね。

ただ、レティクルも綺麗に写ってますし、マグニファイアとしての機能は十分だと思われます。

ちなみにスイングアウトするとこんな感じ。

何となくアニGIFも作ってみました。
環境によっては再生されないかもしれませんが…ご了承下さい…。

尚、マグニファイアをスイングさせれば輝度調節ボタンへのアクセスも問題ありません。

という訳で、Vortex Micro 3X Magnifierのレビューは以上になります。
これは今後のゲームで積極的に使っていきたい所ですね…。